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読んで終わりじゃもったいない!絵本記録がおすすめなワケ

最近どんな絵本を子どもと楽しみましたか?

子どもの成長は本当に著しいですね。昨日できなかったことが今日はできるようになっていたり…。興味の幅も日々変化しています。
そんな中、「子どもへの絵本の読み聞かせ、楽しんでいます!」というママも多いかと思います。

絵本を間にした親子の時間、いいですよね。
でも、最近読んだ絵本、今子どもが大好きな絵本、すぐに答えられますか?
1年前に好きだった絵本、何度も何度も読んでいた絵本、覚えていますか?

そこで、絵本専門士である筆者がおすすめしたいのが、「絵本記録」です。

わが家の絵本記録はフツーのノートでした

わが家では、小さいころからいろいろ絵本を読み、それをノートに記していました。普通の大学ノートに、絵本のタイトル、作者、出版社、概要、子どもの反応などをランダムに書き綴っています。

新聞で参考になりそうな絵本記事なんかも挟んでありました

まあ、汚い字で書きなぐっていますが、例えば「パパ、お月さまとって!」(偕成社)の欄。

………
〇〇(長女の名前)は、「おおきく おおきく おおきくなーれ」というところが大スキ!! 月を見ると「おつきさま、手とどかないね」「パパにとってもらおうか」と言っている。
………

すでに小6の娘ですが、これを読むと、あの小さくってかわいかったころを思い出します。

そして、この記録を娘に見せると、「えー、私めっちゃかわいいやん」と。そして、「読もう!読んでみよう!」と「パパ、お月さまとって!」をを出してきて読んでいました。

記録方法はいろいろ。ママの好みで、手書きもデジタルも!

私は普通のノートに、私が思うままにメモしていましたが、今は便利なツールがいっぱい出ています。

例えば私の住む京都市では、京都市図書館が、2014年から「乳幼児保護者用読書ノート」というものを作って、無料配布しています。こちらは、図書館に行って、「ください」と言うともらえますし、8か月健診でもらえる「ブックスタート」セットの中にも入っています。

京都市図書館「乳幼児保護者用読書ノート」

ひさと君ママの記録

実際、「京都市図書館乳幼児保護者用読書ノート」を活用して記録を残している、3歳ひさと君ママに感想を聞いてみました。

「記憶は薄れていくので、時間が経ち読み返してみて、こんなふうに読んでいたなとか、この本が好きだったなと思い返せること。年齢が小さい時は、1冊の絵本を、大切に読んでいたので、1冊1冊に私自身も思い入れがあり、記録に残しておくのは、とても良い思い出のひとつになると思います。そして、大きくなった時に、息子に見せてあげたいなと思っています」とのことでした。
私個人としては、手書きのメモとして書いたまんま、とういうのが味があっていいな、と思っています。


が、最近は便利なツールがたーくさん!
手書きは苦手!ノートを管理するのは大変。そんなママには、スマホアプリがおすすめです。
読書記録ができるアプリはたくさんありますが、私のオススメは、乳幼児の絵本読み聞かせに特化した公文教育研究会の「mi:te[ミーテ]」です。
絵本のバーコードを読み取るだけで表紙画像もあわせてデータが記録され、それに加えて子どもの様子なども書きこめます。きょうだいがいればそれぞれに記録することもできますし、子どものその時の様子も残すことができます。絵本選びに悩んだら、オススメ絵本の紹介などもあります。

絵本記録が親子の思い出になる

「絵本を読んであげるといい」と聞くし、子どもも好きだから読むけれど、しばらくして振り返ってみたら何を読んだのか覚えていないというママも多いかもしれません。子どもに絵本を読んだその空間・その時間は、親子にとってすごくステキな時間。その親子の時間を写真や日記を残すように、忘れないように記録しておくこと、その絵本を読んだ記録はまさに育児記録であり子どもの成長記録でもあるんですね。

大きくなった時、絵本記録を一緒に見ながら、「小さい時こんな絵本読んでたんだよ」「そうそうこの絵本好きだったな」「この絵本読んだらいつもこんなこと言ってたわ」などと親子で話せるようになりたいな、と思っています。

ライター

絵本専門士鳥山由紀の画像

絵本専門士 鳥山由紀

絵本専門士、絵本セラピスト(R)。 乳児親子向け施設、小学校等絵本読み聞かせの他、絵本に関する講演・執筆、大学講師等。2021年絵本販売店「絵本選書・販売 月のクローバー」を開業、イベント等にて出店。2017年より、京都市保育士会機関紙「ほほえみ」連載中。2018年から絵本読み聞かせと箏演奏のユニット「ことえほん」を立ち上げ活動中。3児の母。 ブログ「えほんらへん」

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