あんふぁん 関西版 2024年4月号

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- ています。ペットの飼育は、子どもの
発達に良いと耳にすることもあります
が、心配な点もありますよね。日本
獣医生命科学大学教授の濱野佐代
子さんに、子どもと一緒にペットを育
てるメリットや飼う前に考えるべきこ
と、実際に飼育する時の注意点など
を教えてもらいました。
|
くれたのは
…
えて
教
濱野佐代子さん
ペットのいる生活は、子どもの
発
達にさまざまな良い影響を与え
ますが、ただ飼えばよいのではな
く、愛情や信頼のある関係性が必
要です。年齢に合った範囲で、お
世話を手伝うことで責任感が養わ
れたり、言葉の通じないペットの
様子を毎日見ることで、観察力が
磨かれたり⋮。相手の気持ちを推
し量る力や、自分より弱いものを
守ろうとする力も育まれます。ま
た、ペットを抱っこしたり、なで
たりすると、癒やしの効果も。ペ
ットから受ける無条件の愛情は、
子どもの心のよりどころになって
くれるかもしれません。さらにペ
ットには、人と人をつなぐ力があ
ります。家族の絆が強くなったり、
ペットを介して近所付き合いが生
まれたり、結果的に子どもの心の
発達に良い生活環境になるのです。
子どもとペットが良い関係を築
く
には、大人の関わり方が大切で
す。子どもは親の行動をよく見て
いますから、乱暴に扱わないのは
ただ〝 飼う 〟のではなく
愛情のある関係が大切
|
ペットを飼う家庭が増えたといわれ
最期まで大切に飼えるか
家族みんなで話し合いを
もちろん、しっかりと動物の生態
を学び、愛情を持って飼育しまし
ょう。そうすれば、子どもはお手
本にしてペットをかわいがるので
はないでしょうか。
日本獣医生命科学大学教授。
博士(心理学)
。獣医師、公
認心理師、臨床心理士。発
達心理学や人と動物の関係学
が専門で、アニマルセラピー
やペットロスなどを研究。著
書に「人とペットの心理学」
(北大路書房)
、
「新 乳幼児
発達心理学〔第2版〕
」
(分担
執筆、福村出版)などがある。
ペットを家に迎えるには、事前
の
準備が重要です。どんな生き物
で、どんな世話や飼育環境が必要
になるのか、最期まで大切に飼え
るのか⋮、家族でよく話し合って
ください。未就学の子どもにとっ
て﹁死﹂をすぐに理解することは
難しいと思いますが、もし途中で
捨ててしまったらペットは生きて
いけないこと 、たった一つの命で
あることなどをお話してみてくだ
さい。
子どもが﹁飼いたい﹂と言っても、
お
世話の最終的な責任はパパ、マ
マにあります。子どもの希望や飼
いやすさだけで選ばずに、家族み
んなが納得し、飼育に責任を持て
るペットを選びましょう。大好き
なペットとの毎日は、かけがえの
ない時間になると思います。
6
2024.4 関西
飼育を通して、命を学ぶ
家族とペットが幸せに暮らすことで
子どもは大きく成長する
在宅時間が長かったコロナ禍を経て、
イラスト/てづかあけみ
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