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防災月間に親子で読みたい防災本『いのちをまもる図鑑』子どもと学べる図鑑

9月は防災月間です。
地震や台風といった自然災害が多い日本に暮らしている私たちにとって、防災は決して遠い話ではありません。
また最近では治安の問題もちょっと心配…。
みなさん、子どもに「防災」ってどうやって教えていますか?
実際、子どもに「防災」「自分を守る方法」を教えようとしても、
小さい子だと「こわい…!」が先に来てしまって、怖い話はシャットアウト!なんてこと、ありますよね。
わが家の繊細さんも、怖い話やこれから怖い話がきそうという空気を察すると耳をふさいで別室に逃げたり、
「夢で見ちゃうかもしれないからその話やめて」とNGが出たりという時期がありました。
子どもが好きな2ワードで楽しく学ぶ
大きな震災や身の回りで起きる危機を経験したり見たり聞いたりしたことがある大人からすれば簡単なことでも、
まだ起きたことがない、経験したことがない「身の回りで起きる危機」や「防災」をイメージするのって子どもには難しいもの。
そんな「イメージしにくいピンチ」を、わかりやすいイラストとあわせて説明しているのがこちらの一冊、ダイヤモンド社の『いのちをまもる図鑑』(1485円)です。

子どもたちが食いつきそうな「ピンチ脱出マニュアル」というサブタイトル付き。
子どもって「大ピンチ」とか「脱出」ってワード、大好きですよね(笑)。
こんなところにあった!身近な!?ピンチ
・危険生物からいのちを守る
・自然災害からいのちを守る
・ケガ・事故からいのちを守る
・犯罪からいのちを守る
・身の回りの危険からいのちを守る
この5章からなる本書。
冒頭からいきなり「ライオンと目が合った」ときの対処方法なのはちょっと笑ってしまいますが、
そんなところが子どもの心をグッとつかみます。
もちろん突拍子もない「ピンチ」だけではなく、ちゃんと身近な「ピンチ」にも対応。
いろいろなパターンの「地震がきた」をはじめ、「のどにアメがつまった」「不審者があとをつけてくる」といった日常に起こりそうな「ピンチ」から、
「友達にお金を貸してと言われた」「家族に虐待されている」「生きるのがつらいとき」といった、ちょっと人には相談しにくいような「ピンチ」も扱っています。
さらに直近のテーマにも対応していて、「SNSの危険」や「ウソ情報の見分け方」といったメディアリテラシー分野もカバーしています。
「防災」「いのちを守る」だとピンとこない小さなお子さんでも、「ピンチから脱出する」という感覚なら楽しく学ぶことができそうです。
図鑑だから親しみやすい
本書の特徴は「図鑑」という形をとっていること。
五月女ケイコさん・室木おすしさんのシュール&かわいいイラストが満載で、
1テーマが見開き1ページでクイズ、次の見開き1ページで回答というシンプルさ。
クイズ形式で読めて親子で楽しむことができます。
普段は「防災=大人がやること」と思っていた防災や身の回りの危機管理を、「自分ごと」として考えるきっかけになること間違いなしです。
防災月間に親子で始めたいこと
せっかくの防災月間。この機会に本を読むだけではなく、家庭でできる簡単なアクションもセットにすると学びがぐっと深まります。例えば…
`・避難所までのルートを実際に歩いてみる
本で得た知識を現実と結びつけることで、具体的にイメージ!
・非常持ち出し袋を一緒に確認する
数枚入れていた着替えがサイズアウト…なんてことも小さい子のいる家庭あるある。
成長とともに非常持ち出し袋の中身も変化していきます。
・グッズの電池切れをチェック!
防災用に用意していたラジオや懐中電灯、鳴らそうと思った防犯ブザー、
いざとなったときに電池切れ…なんてことがあったら大変。
本を楽しむ、そして「じゃあうちではどうする?」と話し合う。
そんな時間が子どもの「防災力」を育てていくのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Have a nice day!