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猫とグレーな男の子兄弟ママのカラフルな毎日

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発達に特性がある兄弟の「習い事」事情

発達に特性がある兄弟の「習い事」事情

「習い事何していますか?」とよく聞かれます。みなさんはお子さんの「習い事」、なにかされていますか?

私が住んでいる地域は、そもそも子どもの人数が少ない地域なので「習い事」の選択肢も少ないのですが、特に発達に特性がある子だと習い事を諦めてしまいがちになりますよね。実際、私もそうでした。「体験」には行ったけれど、入会見送りになったことも…。

今回は、実体験をもとに「習い事」についてのお話を書いてみたいと思います。

音楽教室の体験談

長男は年少の時にエレクトーン教室の体験に行きました。しかし、先生のお話よりも初めて見るたくさんのボタンに興味が爆発! 先生のお話が全く耳に入らず、ボタンをずっと触り続けてしまっていました。

当時の私は「どうして先生の話が聞けないの?」「触らないでねと言われているのに…」とイライラしていたように思いますが、今振り返ると長男は音楽よりも“機械のメカニズム”に興味があったのだと思います。

一方、次男はピアノの椅子にのぼってはジャンプ! 「危ないから座ろうね」という声かけも届かず飛び続け、そして途中で飽きて教室を脱走(笑)。結果、入会見送りということになりました。

「やっぱりうちの子たちには習い事なんて無理なのかな…」と思いましたが、そもそも二人とも赤ちゃんの頃から子ども向けの音楽やキャラクターに興味を示すことがほとんどなく、大人もびっくりするようなマニアックな音楽やキャラクターに夢中になる子でした。

そこでYouTubeで動画を一緒に見たり、子どもがハマった曲を私が家にあるキーボードで弾いて一緒に歌ったりして、音楽を楽しんでいます。長男はキーボードのボタンにも興味があるので、何番が何の音が出るかというのを私よりも把握しています(笑)。

「触っちゃダメ!」と止めるよりも、興味があるものを触らせて自分で数字や音の組み合わせなどを認識していく方が、きっとうちの子たちには向いているのかもしれません。

体操教室の体験談

最初は、まだ療育に通い始める前の次男を入会させたくて体操教室の体験に行きました。とにかくずっと動いていてジャンプが大好き。身体能力は高そう。そして何よりも、ずっと次男とべったり一緒だったので、ほんの少しでも離れる時間ができたら…という淡い希望を持って体験に行きました。

しかしそこで目の当たりにした光景が…! 同い年の子はみんな静かに座っていられる、順番を守れる、名前を呼ばれたら「はい!」って返事ができる。

うちの子だけがずっと走り回っていて「まだ順番じゃないよ」と静止されては癇癪を起こすというわけで、当然うちの子だけ入会見送りという結果になりました。

私もそこではっきりと「習い事の教室に求めてはいけない! この子を療育に繋げてもらえるために動こう!」と意識できたので、体験に行って良かったと思っています。

一方、「お兄ちゃんの方は体操に興味ないかな? もしよかったら、今度年少・年中さんのコースの体験があるから来てみない?」と声をかけていただき、長男の方は体験後スムーズに入会。年少の秋から今も継続して体操教室に通っています。

体操教室に通って良かったこと

年少の秋から体操教室をスタートし、体幹バランスがしっかりするし、鉄棒や跳び箱ができるようになって良かったです。

年長になると、20級からスタートしてどんどんステップアップしていくのですが、モチベーションが上がってさらに通うことが楽しみになっているみたいです。

できることが増えて良かったなというのはもちろんですが、「最後まで諦めずにやり抜く姿勢」や「初めてのことにもおじけず挑戦するメンタル」が身についたことが本当に良かったと思っています。

先月発達検査をしたのですが、その際にもその部分を高く評価していただき、「ああ、続けてきて良かったなぁ」と心から思いました。体操教室で育まれた部分もきっと大きいと思います。

アートにも興味がある子どもたちへ…

キラキラしたものやカラフルなものが大好きで創作活動も積極的な子どもたちのために、アート系の習い事も探してみましたが見つからず…。家でいろいろ試してみるものの、散らかりすぎて収拾がつかないこともしばしば。

そんな時、長男と同級生のママ友と「アートサークルを作ろう!」という話になり、今年4月にアートサークルを立ち上げました。

習い事の「教室」とは違って先生が教えるものではなく、年齢も様々で、障害がある子もない子もみんなでアートを楽しんで感じることができればいいなという想いがあり、子どもたちにとってはサークル活動の日が楽しみで仕方ない様子です。子どもたちの自由な発想はとても面白いです!

今では家に子ども専用の工作台を子どもたちが作り上げ、よく二人でいろいろ工作したりお絵描きしています。

最後に…

「近くに習い事やサークルがないから諦める!」「発達に特性がある子だから無理かも!」と諦めてしまうのではなく、「ないものは作る!」という形もあるということをお伝えしたくて、今回このお話を書きました。

同じような環境のママパパさんにも「うちも諦める必要はない」「こういう発想もあるんだ」と思っていただけたら嬉しいです。やりたいことを声に出してみたり、動いてみることで変わることがあります。親自身が「諦めない姿」を子どもたちに見せることも大切かなと私は思っています。

無いなら作ろう!

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千葉県

tokitaso

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児童発達支援士 ラーメン女子検定中級

個人ブロガー歴18年。趣味はラーメン食べ歩き、資格取得、リコーダー。グレーゾーン療育通いの年少&年長兄弟の育児や資格の勉強で得た事をポジティブに発信します

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