「これ買って～」4歳児にねだられたものが渋すぎてお店で赤面した話

4歳児vs母！負けられない戦いが始まる！

物欲がさほどない長男に比べ、4歳になる長女は物欲の塊でスーパーに行くとすぐに「ママ、これ買って～」とねだってきます。
特に要注意なのがおやつコーナー。長女と買い物に行くときにはおやつ売り場の近くは極力避け、手早く買い物を済ませることに全神経を集中させています。

なるべくなら、子どもたちがいない身軽な状態で買い物に行きたい。けれどその日の予定やスーパーの特売日が被ってしまうこともあり、どうしても子連れで買い物に行かなくてはならない時もある。
そんなある日、いいことを思いついた私。買い物前に「今日は家にたくさんおやつがあるから、スーパーではおやつは買わないよ」と念押ししてから買い物に出かけました。
「はーい」といい返事をした4歳の長女。事前に言い聞かせておけば割と言うことを聞いてくれるので、今回の買い物は楽勝！私の勝ちだな！なんて余裕をかましていました。

カートにカゴを乗せ、さぁ買うぞー！とスーパーに足を踏み入れた瞬間「ママ、これ買って～」長女が指さしていたのは…

まさかのさば缶でした（笑）
本日の特売品で、1つ100円となかなかお手頃。保存もきくし美味しいし…ちょっとおかずが少なかったかなって時にもってこいだし、子どもたちもさば缶が好きなのでよく食べてくれますし、普段からストックしています。
「まだお家にあるけど…安いし買っちゃおっか！」と長女の思惑通りカゴに入れる私。

なんせこの日は長男が学校から帰宅してくるまであと30分もないので、早く買い物を済ませてしまいたい。特売日だからレジも混んでいるだろうし、買わない理由を説明して長女をなだめるのに時間を使うくらいなら、特売品だし美味しい保存もできるさば缶は買った方がいい！と瞬時に判断し、即カゴへ。

あれ…？なんだか長女のペースに乗せられてる…？と思いつつ、この後はスムーズに店内を見て回ることができ、予想より少し早めにレジ待ちへ。
セルフレジもありますが、長女を見ながらセルフレジを使うとなると「長女もピッてやりたい！」と始まり手間も時間もかかるので、子連れでの買い物の時は有人レジを利用している私。ただ列はセルフレジより長くなる傾向なので、レジ待ちの間に帰宅後の流れを考えながらご飯はこれを作って、あれしてこれして…と考えていると

「ママ！これ買って～」「お願い、いいでしょ～」と長女。
ハッとして長女を見ると、持っていたのは…

ご存じでしょうか？身欠にしんとはにしんの干し物で、珍味としてそのまま食べることもありますが、レジ前にあった特設の漬物コーナーにあった身欠にしんを欲しがる4歳児…（こちらの地域ではにしん漬けという漬物が郷土料理としてあります。なまら美味しい漬物です！）
レジ待ちしていた他のお客さんも、長女が持っていたのがまさかの身欠にしんでクスクス笑う声が聞こえてきて恥ずかしくなる私。でも身欠にしんって魚だし、栄養ありそうだし、美味しいし。干しているからか意外と日持ちもするので「わかった、買おう！」とカゴに入れてしまいました。

やっと私の順番が回ってきたので長女が欲しがったさば缶と身欠にしんは長女に持たせて、店員の方にピッとスキャンしてもらいました。とても優しい店員の方で「あら、ママのお手伝いして持ってきてくれたの～？」と高速スキャンをしながら聞いてくださったので「いえ、この子が食べたいみたいで…」と答えると「お姉ちゃん、さばとにしんが好きなの？渋いわね～」と声をかけられ、思わず赤面…
長女の食の好みは完全に私と一緒。お酒を飲みながらさば缶や身欠にしんをおつまみとして食べているのがバレた気がして、恥ずかしくなった出来事でした…

母の完全なる敗北

その日の夜。夫が帰宅するとすぐさま身欠にしんを見て「これ、買ってきたの？珍しいね」と言うので、一連の出来事を説明しました。
夫も思わず「長女の好みは渋いね」と苦笑い。そして「これなら長女の好きなおやつを一つ買ってあげた方が安く済んだんじゃない？」と。

た、たしかに…さば缶と身欠にしんで約500円かかったので、これなら最初から長女が好きなおやつを一つ買ってあげる、と交渉していれば、もっと安く済んだし恥ずかしい思いもしなくてすんだのかも…
それに私、最初に「今日は家にたくさんおやつがあるから、スーパーではおやつは買わないよ」と言ったけれど、これを聞いた長女はもしかしたら『おやつは買わないけど、おやつ以外なら買ってもらえる』と解釈していたのかも…と一人で反省会をしました（笑）

4歳児と言えども侮れぬ。今回の買い物は母の完敗ですが、この経験を踏まえて次こそは4歳児に負けないように母レベルを上げていけたらと思いました。