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【おススメ本】新しい世界に飛び込む親子に寄り添う絵本

こんにちは!春になり新しい生活が始まる季節になりましたね。子どもたちの成長や不安を感じる春におススメの絵本を紹介します。おススメの年齢層は大体小学低学年向けでしょうか。わくわくとドキドキ、そして不安な気持ちも詰まった春にピッタリなお話です。
おススメ絵本『バスにのるひ』
本のタイトルは『バスにのるひ』。
内容は、山のきつねの子の元におじさんからお手紙が届き、おじさんの住む町までバスに乗ってきつねの子は一人で遊びに行く事になります。その時、バス停の数だけおじさんが用意してくれたおいしい木の実を食べながら行くのです。
これならきつねの子も一人で間違えないで行けそうだ、と人間の子どもに化けてバスの後ろに乗り、バス停を越える度に木の実をパクりと食べます。少し緊張した様子ながらも順調に一人でおじさんの住む町へ向かいますが、その後トラブルが起きて急に不安になり涙が溢れそうに…というストーリーです。

春の母に刺さりまくりました
バスに初めて子ども一人で乗るなんてドキドキわくわくの大冒険ですよね。絵本の子はきつねの子が人間に化けているのでバレないようにも必死です。更にトラブルもあって急に心細くなり涙が溢れそうになるシーンや、ちょっと安堵するシーンもあり、気持ちが乱高下します。
そんな緊張感が伝わってくるのですが、それが初めての学校や初めての教室へ向かう春の子どもたちに姿が重なって見えるのです。この絵本はちょうど息子が入学する頃に知って、私が感情移入して号泣しながら読みました。それも絵本カフェで(笑)。もちろん気に入って即購入しました。

学校という新しい世界に飛び込み、緊張でドキドキしながらも順調だったり時に上手くいかない事もあって、笑ったり泣いたりしながら日々成長してくる子どもたち。そんなくすっぐったい気持ちを大切にしてくれる、春にピッタリな絵本だなと思います。
息子はこの春から2年生になりましたが、初めて一人で学校へ行った時、初めて一人で習い事や児童館へ行った時などいつもこの本を思い出しています。息子自身はこの絵本は数ある絵本の1つ、といった感じで感想も「面白かった」だけですが、母には子どもの成長を感じる大切な絵本です。

【絵本情報】
■タイトル バスにのるひ
■作 はせがわさとみ
■絵 nakaban
■ページ数 32ページ
■発行元 株式会社絵本塾出版
■定価 1650円(税込)
ドキドキわくわくの大冒険の末、子どもたちの世界が少しずつ広がっていく事が幸せと感じる一冊です。