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料理の味が劇的ランクアップ!今さら聞けない出汁の取り方と活用法をおさらい

出汁が料理のおいしさをぐっと引き立てることをご存じですか? 今回は、食育アドバイザーやナチュラルフードコーディネーターの資格を持った筆者が、基本の出汁の取り方からリメイクレシピなど、分かりやすくご紹介します。
出汁の種類と特徴
昆布出汁

アミノ酸の一つである”グルタミン酸”が主なうま味成分です。上品で控えめなうま味が特徴の昆布出汁は、精進料理など野菜の料理によく合います。
かつお出汁

かつお節から取れるかつお出汁は、核酸系の“イノシン酸”が主なうま味成分です。豊かな風味とうま味が魅力のかつお出汁は、すまし汁や茶碗蒸しなどに向いています。
煮干し出汁

かつお出汁と同じ、“イノシン酸”が主なうま味成分である煮干し出汁。強い香りが特徴の煮干し出汁は、みそ汁や煮物などに向いています。
基本の出汁の取り方
昆布出汁の取り方〜煮出し法〜
<材料>
昆布 …30g
水 …1L
<作り方>
1.昆布表面を固く絞った布巾で軽く拭き、ハサミで数カ所切れ込みを入れる
※白い物質はマンニット(うま味成分)のため、拭きすぎないように注意しましょう。
2.鍋に水と昆布を入れたら、30分ほど浸しておく
3.弱火〜中火にかけ、昆布から気泡が出てきたら火を止める
4.鍋から昆布を取り出したら完成!
昆布出汁の取り方〜水出し法〜
<材料>
昆布 …30g
水 …1L
<作り方>
1.昆布表面を固く絞った布巾で軽く拭き、ハサミで数カ所切れ込みを入れる
※白い物質はマンニット(うま味成分)のため、拭きすぎないように注意しましょう。
2.麦茶などに使うポットに水と昆布を入れて、冷蔵庫にしまう
3.一晩(8〜10時間ほど)置いたら、昆布を取り出して完成!
かつお出汁の取り方
<材料>
かつお節 …30g
水 …1L
<作り方>
1.鍋に水を入れて、強火にかける
2.沸騰したら火を止めて、かつお節を入れる
3.ゆらゆらとかつお節が沈むまで置いておく(3分ほど)
4.ペーパータオルや布巾を敷いたザルでこしたら完成!
かつお節を入れてからも火にかけ続けたり、ザルでこすときにギュッと絞ってしまうと余計なエグみまで含んでしまうので注意してください。
煮干し出汁の取り方
<材料>
煮干し …30g
水 …1L
<作り方>
1.煮干しの頭と腹わたを取り除く
2.麦茶などに使うポットに水と煮干しを入れて、一晩冷蔵庫に置いておく
※時間がないときは30分くらいでもOK
3.鍋に移して中火にかける
4.沸騰したら弱火にし、アクをとりながら5〜10分ほど煮出す
5.ペーパータオルや布巾を敷いたザルでこしたら完成!
頭と腹わたは、苦味の原因になるので事前に取り除きましょう。
時間がないときは、一晩冷蔵庫に置いたものをザルでこして料理に使ってもOK。煮出し法よりすっきりとした味わいになります。
出汁がらをリメイク!簡単オリジナルふりかけ
出汁がらをそのまま捨てるのはもったいない!ちょっとしたひと手間でオリジナルふりかけが作れるので、作り方をチェックしておきましょう。
まずは、かつお節の出汁がらを、包丁などで食べやすい大きさに刻みます。刻んだ出汁がらを鍋かフライパンに入れ、弱火〜中火で炒めて水分を飛ばしましょう。
水分が飛んだら、ゴマなどお好みの具を加えて混ぜながら、醤油とみりんで味を調整して完成です!リメイクレシピなので、決まった分量などはありません。ちりめんや山椒とかもおすすめですよ。ぜひ試してみてくださいね。
出汁でおいしい毎日を

出汁は料理のおいしさを引き立てるだけでなく、塩分を控えることに繋がり、健康的な食生活を助けてくれます。縁の下の力持ちとも言える出汁の基本を知り、毎日の料理をワンランクアップさせましょう。