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これさえ覚えれば料理上手!調味料の基本と黄金比率

「なんとなく味付けしているけど、毎回味がバラバラ…」そんなお悩みはありませんか? 料理には“黄金比率”があり、これを覚えれば味が安定し、失敗しにくくなります。
今回は、食育アドバイザーやナチュラルフードコーディネーターの資格を持った筆者が、基本調味料の役割と、ハズレなしの黄金比率を紹介。今日からあなたも味付け上手になりましょう!
調味料「さしすせそ」とは?特徴や役割を知ろう

さ:砂糖
砂糖は、甘みをつけたりコクを出す調味料です。保水性があるため、食材の乾燥を防いだり、柔らかくする効果があります。砂糖の分子構造は大きく、食材に浸透するまで時間がかかることから、一番最初に加えることがポイントです。
し:塩
塩は塩味をつけるだけでなく、全体的な味のバランスを調整してくれる調味料です。水分を出して素材を引き締める役割もあります。砂糖よりも分子が小さいため、先に入れてしまうと食材が硬くなり甘みが浸透しなくなってしまうため、砂糖よりも後に加えることがポイントとされています。
す:酢
酢は酸味をもった調味料です。料理に風味や変化を加えて、食欲を増進させる効果があります。先に加えてしまうと味が染み込みにくくなることから、砂糖や塩より後に加えることをおすすめします。
せ:醤油
醤油は料理のコクを出したり香りづけなど、様々な効果をもつ優れた調味料です。風味や香りを生かすには、仕上げの直前に加えることがポイントです。醤油の味を食材に染み込ませたい場合は、煮込み用と仕上げ用で分けて加えるといいでしょう。加熱しすぎると焦げたり風味が損なわれることがあるため、注意が必要です。
そ:味噌
味噌は大豆から作られる発酵食品で、地域によって色や味の違いが楽しめる調味料です。料理にコクを出したり、味をまろやかに整える効果があります。味噌も醤油と同様に香りや風味を損なわないためにも、調理工程の仕上げの段階で加えて、ひと煮立ちさせる程度ですぐに火を止めることがポイントです。
黄金比率を覚えて、あなたも味付け名人に!

煮物の黄金比率
基本の煮物の味付けは、水100mlに対して「醤油 大さじ2:みりん 大さじ2:砂糖 大さじ2」です。「醤油:みりん:砂糖=1:1:1 」と覚えましょう。
生姜焼きの黄金比率
生姜焼きの味付けは、「醤油 大さじ2:砂糖 大さじ1:料理酒 大さじ1:すりおろし生姜(チューブ) 大さじ2」がおすすめです。子どもが小さかったり、あっさりした味付けが好みであれば生姜は大さじ1くらいがいいでしょう。好みで分量を変えてみてくださいね。
照り焼きたれの黄金比率
甘辛い味付けをしたいときは、「醤油 大さじ2:みりん 大さじ2:料理酒 大さじ2:砂糖 大さじ1」を目安としましょう。みりんや砂糖の量を加減することで甘さの調整ができます。
味噌だれの黄金比率
味噌だれの味付けは、「味噌 大さじ1:醤油 小さじ1:料理酒 大さじ1:砂糖 小さじ1」を目安としましょう。肉や野菜炒めにおすすめです。
酢の物の黄金比率「三杯酢」
基本の酢の物の味付けは、「酢 大さじ3:砂糖 大さじ2:醤油 大さじ1」です。三杯酢と言われ、酢の物の基本の味付けになります。この分量を基本に、酢や砂糖を調整して好みの味に仕上げましょう。
実践!簡単レシピで黄金比率を試そう
今回は酢の物レシピを紹介します。火を使わないので子どもと一緒に作るのもおすすめですよ!ぜひ作ってみてくださいね。
絶品!きゅうりとわかめの酢のもの

【材料】
きゅうり 1本
わかめ 5g
塩 少々
☆酢 大さじ3
☆砂糖 大さじ2
☆しょう油 大さじ1
【作り方】
1.きゅうりを薄く輪切りにして塩をまぶし、サッと揉みこんで5分ほど置く
2.きゅうりがしんなりしてきたら、軽くしぼり、余計な水分を取り除く
3.☆の調味料を合わせて手作り三杯酢を作る
4.きゅうりとわかめを器に盛り、三杯酢をかけたら完成