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ごはんがすすむ!「リンゴ」おかず激ウマレシピ3選
リンゴの旬がやってきました。おいしいこの時期に、リンゴを箱買いする家庭も多いのでは?
栄養豊富、生でも食べてもよし、スイーツを作るのにもよしな超優秀果物のリンゴですが、実はおかずにも活用できるのです! 自然な甘味と酸味が生かされ、まさに子どもも喜ぶ味が簡単に作れます。
今回は旬のリンゴの栄養、子どもも食べやすい簡単な切り方、そしてやみつきになるおかずレシピを3つ、管理栄養士の筆者が紹介します。
もっと早く知りたかった!実は豊富なリンゴの栄養
食物繊維
・血糖値の急激な上昇を抑える
・コレステロール値の上昇を抑える
上記の働きで知られる食物繊維。リンゴ1個(300g)で計算した場合した場合、4.2gの食物繊維を含みます。これは1日の摂取目標とされる、女性18g以上、男性21g以上(ともに18~64歳の場合)の約20%相当に値します。不足しがちな食物繊維。皮ごと食べるとより摂取できます。
リンゴポリフェノール
リンゴに含まれるポリフェノール類の総称で、特に皮部分に多く含まれます。
・抗酸化作用
・血流改善
・シミやシワ予防
・虫歯予防
こんなうれしい作用がたくさん入ったリンゴポリフェノール。リンゴの皮をむいてそのまま置いておくと、茶色に変色しますよね。それはリンゴポリフェノールが空気と結合して変化している理由なのです。
ビタミンC
柑橘類に豊富なイメージのビタミンCはリンゴにも含まれます。日本人に不足しがちとされる鉄分の吸収を助けてくれる働きがあるので、鉄分を含む食材とあわせて食べるとより効果的です。
鉄分を含む、豚肉や鶏肉と合わせたレシピも下記で紹介しています。
動画で紹介!「新感覚な」リンゴの切り方
カットが早い!子どもも食べやすい!捨てるところが少ない!
リンゴの切り方には、「ベーシックな串切り」、そして食べやすくてかわいいと流行した「輪切り(スターカット)」などがあります。
今回動画で紹介するのは、子どもも握りやすい「スティック切り」です。捨ててしまうところが少なく、包丁が苦手な方でもパパっと簡単に切ることができるのもメリットです。
中心部分と外側の皮に近い部分では、味や固さ、水分量に違いがあったりします。子どもと好みはどの部分かなど、食べ比べるのもまた経験ですね。
■30秒でわかる「リンゴのスティック切り」
リンゴをメインおかずに!やみつきレシピ3選
あっさりさっぱり自然な甘味の「デリ風サラダ」
【材料】大人2人幼児2人分
・サツマイモ 200g
・リンゴ 1/2個
・キュウリ 1/2本
・塩 ひとつまみ
・ヨーグルト 50g
【作り方】
1.サツマイモをふかし、粗目につぶす
2.リンゴをさいの目切りにする(上記のカット法「スティック切り」からさいの目を作ると簡単です)
3.キュウリをひとつまみのお塩(分量外)で板ずりし、さいの目状に切る
4.すべての材料をよく混ぜ合わせてできあがり
ふかし芋で作るデリ風のサラダです。時短を求める場合は、焼き芋を購入し、工程2からつくるとよりお手軽に作ることができますね。作り置きに常備してもいいですし、時間に余裕がある場合は、半日からひと晩休ませることで味がなじみ、リンゴやキュウリにも塩味がしみてより柔らかくなるのでおすすめです。
「お砂糖を入れてないのにこんなに甘いってすごいね」と、サツマイモの甘味とリンゴの甘味のかけ合わせに感動していた息子でした。
甘酸っぱい煮汁がよく絡む「鶏肉のリンゴ煮」
【材料】大人2人幼児2人分
・鶏モモ肉 300g
・タマネギ 1/4個
・リンゴ 1/4個
・塩 小さじ1/3
・酒 100㏄
【材料】大人2人幼児2人分
1.鶏モモ肉の下処理をし、ひと口大に切る
2.タマネギとリンゴはみじん切りにする
3.耐熱容器に入れ、ひとつまみの塩を振って(分量外)ふんわりとラップをし、600wで3分チンする
4.その間にフライパンを熱し、鶏肉の皮面にこんがりと焼き目つける
5.3と酒、塩をフライパンに入れ、弱火で加熱を続ける
6.タマネギとリンゴの水分がなくなり、鶏肉に半分ほど火が通ったらふたを開ける
7.煮汁を詰めながら、鶏肉に火が通るまで煮たらできあがり
リンゴと鶏肉は相性ばっちり、鶏肉を手羽先や手羽元にしてもよくあいます。作っているそばから「なんの匂い~?」と寄ってきた息子。「今日は鶏肉をリンゴで煮るよ」と伝えると、大喜びでした。
耐熱容器に入れて先にタマネギとリンゴを蒸しておくのは、時短の効果があります。また、リンゴの酵素の働きにより、お肉が柔らかくなります。冷めてもしっとり柔らかいままなので、お弁当にも入れやすいですね。
柔らかくなったリンゴにうまみがジュワ「豚肉とリンゴの炒め物」
【材料】大人2人幼児2人分
・豚肉薄切り 300g
・リンゴ 1/2個
・カブ 1個(今回は根の部分のみ使用)
・ショウガ 少々
・油 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ1
【材料】大人2人幼児2人分
1.豚肉を食べやすい大きさに切る。小間肉であればそのままのサイズでOK
2.リンゴは皮のままで、カブは皮をむき、一口大に切る
3.ショウガはすりおろす
4.フライパンに油を熱し、弱火でショウガの香りを出す
5.リンゴ、豚肉、カブと、順に入れて炒めていく
6.豚肉の色が変わりはじめ、リンゴとカブの周りがやわらかく透き通ってきたら、しょうゆとみりんを回し入れる
7.豚肉に火が通り、みりんの照りが出たらお皿に盛ってできあがり
加熱したリンゴとカブの甘さ、豚肉の脂の甘さ、そこにしょうゆの塩気が加わることで、ご飯によく合う甘辛いおかずの完成です。ショウガとリンゴのチカラで豚肉の臭みもなく、柔らかい仕上がりになるので子どもたちもとても食べやすいんです。
豚バラ肉、豚小間肉等、少し脂身のある部位がおすすめですが、カロリーや脂分を抑えたい場合はロースやモモ肉でも作れます。
いかがでしたか。今年は豊作と言われるリンゴ。そのおいしさを存分に楽しめるといいですね。