保育園スタートで昼寝問題!保育園で寝られない・夜泣き復活・休日寝ない悩みの解消法【専門家解説】

保育園がスタートすると、お昼寝に課題が起こることがあります。
①保育園でうまく寝られない ②夜泣きが悪化/復活してしまう ③休日に寝なくなってくる。
この3つは特にご相談の多いポイントなので、それぞれの対策を解説していきます。
保育園入園は子どもにとって大きな変化
それまでずっとおうちでママやパパと過ごしてきたお子さんにとって、保育園に入るのはとても大きな変化です。ママやパパと離れて、先生やお友達と決められた時間の中で過ごすことは、子どもにとっては立派な社会デビューになります。
そんな変化の中でなかなか保育園のリズムと合わずにうまく寝られなくなってしまったり、 親と離れる不安から土日や夜は甘えん坊になってしまったり、ということもよくあります。
はじめにお伝えしておくと、こうした環境変化が原因になっている場合は、新しい環境(保育園)に慣れてくると、徐々に自然に解決するものです。
しかし、自然に解決するのを待つだけでなくできることがあるならやっておきたい! という親御さんも多いのではないかなと思います。そこで、親ができる対策を解説していきます。
①保育園でうまく寝られない問題
入園後すぐ、最もご相談が多いのが保育園で寝られませんという内容です。
それまで自宅では、毎日1〜2時間ほどまとめて寝ていたのに、保育園では15〜30分程度で目が覚めてしまう、といったご相談はとても多いです。
自宅とは違い、保育園では先生が寝かしつけをする人であり、真っ暗でもなく、お友達も横で寝ているという特殊な環境なので、最初はドキドキしてしまって寝られないこともあると思います。しかし、はじめにお伝えしたとおり必ず慣れてきます。保育園そのもの、そしてこうした環境で寝ることに慣れてくれば、徐々に寝られるようになってくるものです。
先生と相談して許可が出るようであれば、自宅で持って寝ているものや安心できるアイテムがあれば渡しておく手もあります。
また、「自宅でも少し明かりを入れて寝かせる練習をした方が良いのか?」というご相談をよくいただきますが、私はやらなくても良いと考えます。
なぜなら先に挙げた通り、保育園での昼寝は明るさ以外にも、そもそも場所が家ではない、寝かしつける人が先生、お友達も一緒にいる、など自宅とは異なる点がたくさんあるためです。明るさの部分のみ自宅で合わせたとて、保育園そのものに慣れていなければ短いお昼寝のままになってしまう可能性もあります。そうなれば、自宅で寝る時だけでもぐっすりお昼寝をさせてあげられた方が十分に休めて、メリットもあると考えます。
②夜泣きが悪化/復活してしまう問題
入園後の精神的な不安やうまく昼寝ができない影響から、 夜泣きが悪化してしまったり復活してしまったりすることもあります。
精神面については保育園に慣れるのが根本解決にはなりますが、寝る前にゆっくりスキンシップしたり楽しいお話をしたりする時間を取るのがおすすめです。ポジティブな気持ちで眠りにつくことで、眠っている途中に不安な気持ちで中途覚醒してしまうことを防ぎます。
また、もし昼寝がうまくとれず入園前よりも明らかに短くなってしまっているなら、帰宅後に夕寝を入れてリカバリーするのもおすすめです。月齢にもよりますが目安1歳半ごろまでのお子さんであれば、保育園で寝た時間が1時間程度かそれ以下なら夕方に30分でも寝かせてあげたほうが(多少就寝時間が遅くなったとしても)夜泣きなどのトラブルは防ぎやすくなります。
③休日に寝なくなってくる問題
保育園に入ってから休日もうまく寝られなくなってしまった、というお悩みも多いものです。それもそのはず、お子さんたちはやっときた休日、大好きなママやパパと一緒に過ごせるのが楽しくてたまりません。子どもにとっては、寝ている場合ではないのです。
ですが、まだまだお昼寝をしないと機嫌が悪くなってしまったり、寝ぐずりしてしまったりする年齢のお子さんもいるでしょう。 目安として3歳以降になれば、お昼寝なしで過ごせるようになってくる子も出てきます。
生活リズムを一定にするのはとても大事なことですが、こうした精神的な理由からも、休日の自宅で保育園と同じ時間に昼寝をするのは難しいこともあります。その場合はあまり時間にこだわりすぎず、焦らずゆとりを持って取り組んでいただく方が、結果的に親子ともにイライラせずにスムーズな昼寝に持っていきやすいものです。
上手なお昼寝の誘導のコツとしては、①予告をして納得感を作ること ②暗めの空間でリラックスして眠気を誘うこと の2つが挙げられます。
急に「時間だから昼寝するよ」 と言うのではなく、「これが終わったらお昼寝しようね」など少し前から予告をして心の準備をしてもらうことが大事です。
また、近い時間になったら寝室に行って、絵本を読んだりお人形遊びをするなど、暗めの空間で体から眠気に誘うのも大事です。太陽光やテレビなどの光を見ていると、なかなか眠くなるのが難しいので、そうしたものから離れた空間で過ごす時間を作ってみてくださいね。
楽しい保育園ライフを
入園から半年〜1年位までは保育園の洗礼で頻繁に風邪をひいたり、今回解説したようにお昼寝など睡眠の問題に悩まされたり、大変なこともあるかと思います。お子さんもママパパもなるべく元気に過ごせるように、参考にしてみてくださいね。応援しています!