好きなことに集中しすぎて他のことに見向きもしない。このままでいい?

question 興味のあることに集中しすぎる

5歳の息子は、好きなことに集中しすぎると親の話も聞けなくなります。園でも自分の遊びが一段落するまで他の子と遊ばないそう。一方で興味のないことには見向きもしません。このままで大丈夫?(東京都・ゆたたん)

answer 「集中」は素晴らしい能力。強みとして伸ばしてあげて

好きなことに集中しすぎるのは、5歳頃にはよくあること。特に男の子は脳の構造的にその傾向が強いものです。一つのことに集中できるのは素晴らしい能力ですから、ぜひ強みとして伸ばしてあげましょう。この年齢では興味のないことには見向きもしないことが多いので、無理に興味を広げようとしなくて大丈夫。好きなことについて「どんなところが面白いの?」と聞いて、そこを起点に世界を広げていくといいですね。

もし食事や就寝時間でも区切れないほど集中してしまう場合は、日常生活のスケジュールは守るように教えましょう。例えば工作に夢中になっていたら、「時計の長い針がここに来たらご飯だからね」といった予告を。「ご飯ができたよ」と声を掛けたとき「こっちも完成するまで待って」と言ってきたら、「じゃあ一つだけね」などと、話し合って決めることを習慣にしていきましょう。

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先生

塩崎尚美

日本女子大学人間社会学部心理学科教授。臨床心理士。専門は乳幼児の発達臨床心理学や子育て支援。さまざまなメディアで子育てアドバイスを行う。一男一女の母。

※この記事は、2020年5月発行の「ぎゅって6月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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