【プレゼントあり】園での手作り性教育グッズは必見!専門家が語る、幼児期からの性教育の必要性とともに紹介

幼児期は、自分の「からだ」の成長や他人との違いなどに興味津々な時期。読者アンケート(※)では「子どもの性や性教育について悩んでいることはありますか?」という質問に対して、65.2%の人が「はい」と回答しました。そこで今回は、性教育について詳しい専門家に、幼児期からの「からだ」と「性」についての伝え方を教えてもらいました。
※2025年9月6日~10月7日/あんふぁん・ぎゅって読者にアンケート/有効回答数1277
※あんふぁん・ぎゅっては姉妹誌です
教えてくれたのは…

“人間と性”教育研究協議会(性教協)元代表幹事 水野 哲夫さん
高校教員を経て大学でセクソロジーを講じ、2025年まで「季刊セクシュアリティ」編集長として性と生の理解を広めた。日本の性教育をリードする第一人者。
読者の悩み1位「性器をよく触っていて、 やめさせたい…」
【A】子どもが自分のからだの仕組みに関心を持つのは、ごく自然なことです。炎症など病気ではない場合は「性器は、自分だけが見たり触ったりしてもいい場所。でも、誰も見ていないところでね」と伝えてあげましょう。(水野さん)

読者の悩み2位「人前で『うんち』『おしっこ』『ちんちん』などを連呼して困る…」
【A】まず、なぜ連呼するのか尋ねてみましょう。子どもが答えを出せなくても、落ち着いて対話を重ねることが大切です。大人の反応を面白がっている場合は、さらりと受け止めることで、子どもが拍子抜けして収まることも。(水野さん)

大人も子どもと一緒に性教育を学ぼう
親世代の多くは性教育を受ける機会が少なかった世代。だから、分からないことがあるのは当然のことです。大人も子どもと一緒に、「からだ」と「性」について、改めて学びませんか。
幼児期からの性教育 3大メリット
1 心とからだの健やかな成長につながる
2 自分の身を守れる力が付く
3 より良い人間関係を築けるようになる
性被害やいじめから子どもを守るためには?
幼児期からの性教育には、3つの大きなメリットがあります。1つ目は、「心とからだの健やかな成長につながる」こと。「からだは自分そのもの」「どうするかを決めるのは自分」という感覚が育つと、清潔さを保ったり、自分のからだを大切にできたりするようになります。2つ目は、「自分の身を守れる力が身に付く」こと。からだの権利を理解すれば、不快なタッチを「いや」と感じて自分を守れるようになります。3つ目は、「より良い人間関係を築けるようになる」こと。自分のからだを大切に思うことで、互いを思いやり、対等な関係の土台になります。これらを子どもに伝えることで、性被害やいじめから身を守ることにもつながります。次のページでは、おうちで伝えたい性教育のポイントを、3つのステップに分けて紹介します。
おうち性教育、3つのステップ
日々の会話や触れ合いの中で、子どもの「自分も相手も大切にする力」を育み、安心して自分らしく生きるための土台を作りましょう。
STEP1:自分のからだの主人公は自分であることを教える
自分のからだは世界にただ一つの大切なもの。そして、それは他の人も同じです。「似ているところもあるけれど、それぞれに個性があって、みんな素晴らしい」ということを伝えましょう。また、水着で隠れる部分はもちろん、からだのどんな場所も「誰が、どんなふうに触れていいか」を決められるのは自分だけ。不快に感じたときは、相手が友達や家族であったとしても「いや」と言っていいことを教えましょう。(水野さん)
例えば、こんな風に伝えてみて
◆「命と心ってどこにあるのかな?どちらもからだにあって、からだはあなた自身だから、大切にしようね」
◆「“いい”も“ いや”も自分で決めていいんだよ」
◆「自分と同じように、友達のからだも、その子だけのものなんだよ」
STEP2:NO・GO・TELL を繰り返し伝える
性被害やいじめを防ぐため、子どもには自分の身の安全を守る方法を伝えましょう。「いや! ダメ! やめて!」と拒否をする「NO」、その場から離れ、安全な場所に逃げる「GO」、相談しやすい大人に話す「TELL」の3つは、基本となる自己防衛のスキルです。けれど、中には「NO」と言えず、自分を責めてしまう子もいます。だからこそ、「GO」と「TELL」を特にしっかり伝えることが重要です。(水野さん)

STEP3:何でも相談できる親子関係を育む
日頃から子どもの話に丁寧に向き合い、対話を重ねることが大切です。忙しいと、つい聞き流してしまうこともありますが、子どもの思いを受け止めようとする大人の姿勢が、安心して話せる関係を育てる第一歩になります。まだ言葉でうまく伝えられない乳児の場合も、泣き声や表情から気持ちをくみ取り、耳を傾けるようにしましょう。(水野さん)

園の性教育、どうしている?
幼稚園や保育園では、性教育についてどのように子どもたちに伝えているのでしょうか?
3園の先生に聞きました。おうちでの声掛けや実践の参考にしてみて下さい。
光明第一保育園(東京都八王子市)
「絵本や水着のイラスト、人形などで伝えています」
5年前、子どもたちの「のぞきっこ」をきっかけに、全園児にはプール前に絵本『だいじだいじどーこだ?』(大泉書店)や水着のイラストを使い、「プライベートゾーン」のお話を始めました。また、年長児には冬に小学校入学準備として、法人全体で「いのちの授業」を実施。胎児人形や疑似産道を通して、子どもが見て触れて、楽しく学べるように工夫しています。子どもに対しては、恥ずかしいことではなく大切なこととして、真剣な表情で、分かりやすい言葉で伝えることを心掛けています。

アスクおぎくぼ保育園(東京都杉並区)
「子ども同士で話し合う時間を設けています」
相手のからだに興味を持つ場面や、言葉が強くなるトラブル、「女の子は青じゃないよ」といった先入観のある発言が増えたことをきっかけに、性について子ども同士で話し合う時間を設けました。春は「からだの大事なところ」、夏は「着替え方」と「多様性」、秋は「言葉の使い方」など、季節ごとにテーマを設定。短く分かりやすい言葉で伝えたり、絵本を活用したりすることで、子どもたちも自然と意見が出てくるように。日常の着替えでも意識する姿が見られるようになり、自分も相手も尊重する関わりが増えました。

ほっぺるランド渋谷(東京都渋谷区)
「手作りの人形やパネルシアターで伝えています」
手作りの人形やパネルシアターを使っています。内容は固定せず、子どもたちの関心や園での出来事、性犯罪などのニュースを踏まえ、看護師を中心に職員間で話し合いながらテーマを設定。昨年度は、写真を撮られそうになったり「からだを見せて」と言われたりした時の対応を、パネルシアターで再現して話しました。言葉選びに配慮し、やさしくストレートに伝えるよう工夫。意識が芽生え、偏見なく受け入れられるこの時期だからこそ、年齢に合った伝え方を意識し、愛情を込めて話すのが重要だと思っています。

からだについて楽しく学べるアイテム&絵本を紹介
自分のからだを守る方法を知ろう『いいタッチわるいタッチ』(著/安藤由紀、発行/復刊ドットコム)
2001年の岩崎書店刊『いいタッチわるいタッチ』を底本に、2016年に復刊された絵本。人を愛したり守ったりする「いいタッチ」と、人に暴力を振るい権利を奪う「わるいタッチ」の違いについて学べます。動物たちの物語を通して、「プライベートゾーン」が分かりやすく描かれています。2200円。

ゲームでプライベートゾーンなどを学ぼう「ひつじのパンツカード」(性教育サイト「命育」)
小児科医・保育士の工藤紀子さん監修。パンツ姿のひつじが描かれたカード27枚と、オリジナルのひつじを作れるシートや暗記カード、着せ替え遊びシート、遊び方ガイドを1セットに。ままごとやババ抜き、絵合わせなど世代を越えて楽しめるゲームを通して、プライベートゾーンからジェンダーまで会話が広がります。対象年齢は2歳~大人。2500円。

日常のバスタイムで学びを深めよう「からだ・プライベートゾーンお風呂ポスター2枚セット」(性教育サイト「命育」)
「からだ」のポスターでは、男の子と女の子のからだの部位の名前(前・後ろ)が、イラストと共に書かれています。「子どもへの伝え方のポイントをもっと詳しく知りたい」というママ・パパ向けに「おうちの方へ」の説明書付き。幼児~小学校低学年頃が対象で、毎日の生活の中で、自分のからだを大切にする意識を自然に高めてくれます。1540円。

プレゼント
アンケートに答えてくれた人の中から抽選で、今回紹介したアイテム&絵本をプレゼント!詳細・応募は下記ボタンから。
[応募締め切り]2026年2月5日(木)
イラスト/かわいひろみ デザイン/大橋智子 文/白﨑寛子



























