冬の早朝起き対策!朝5時に起きてしまう赤ちゃんへの対処法

「まだ外は真っ暗なのに、朝4時や5時に赤ちゃんが起きてしまう…」
冬の寒い朝、できればもう少し布団の中でぬくぬくしていたいのに、赤ちゃんが早朝に起きてしまうとつらいですよね。しかも早く起きてしまった赤ちゃんは寝不足で機嫌が悪く、午前中からぐずぐず。そのまま一日中機嫌が悪いなんてことも…。
「早朝起きは夏に多いと聞くけれど、冬は暗いのになんで起きるの?」と質問をいただくことも多いのですが実は、早朝起きの原因は光だけではありません。冬には冬ならではの原因があるのです。今回は小児スリープコンサルタントのねんねママが、冬の早朝起き対策として見直すべき5つのポイントを解説します。
早朝起きとは?なぜ冬でも起こるの?
早朝起きとは、朝4時や5時など起きてほしい時間よりもかなり早い時間に目を覚ましてしまうことを指します。
早朝起きの原因として最も多いのは「光漏れ」です。カーテンの隙間から入る朝日に反応して目を覚ましてしまうパターンです。夏は日の出が早いため、特に早朝起きが起こりやすい季節です。
でも冬は朝4時や5時はまだ外が真っ暗。それなのに起きてしまうのは光以外にも早朝起きの原因になるポイントがあるからです。悩んでいる方は、ぜひ記事を読みながら一緒に見直していきましょう。
冬だからこそ見直したい!早朝起き対策5つのポイント
1. 室温の変化に要注意
冬の早朝起きでよくある原因が室温の変化です。暖房(エアコンやストーブ)をタイマー設定にしている場合、朝方にタイマーが切れて室温が急激に下がることがあります。寒さで目が覚めることは十分にあり得ます。大人でも寒くて目が覚めることがありますよね。赤ちゃんも同じです。朝方に冷えて不快になり、「寒い!」と泣いて起きてしまうのです。
対策
- 暖房はつけっぱなしが理想:エアコンなら一晩中つけたままに
- 理想の室温は18〜20度:この範囲を朝方も保つ
- タイマーを工夫:どうしてもつけっぱなしが難しい場合は、朝方に再度タイマーでオンになるよう設定
- 服装で調整:0歳など掛け布団が使えない月齢の場合は、中綿入りの袖付きスリーパーを活用
「暖房つけっぱなしは電気代が…」と心配に思うかもしれませんが、室温の変化があるとどうしても睡眠の質を下げてしまいがちです。安全第一にしつつ、快適な睡眠環境を目指してみてください。
2. 「連れ込み癖」がついていないかチェック
朝方の寒さとも関連しますが、「早朝に起きたらママ・パパの布団に連れて行ってもらえる」という習慣がついていないでしょうか?
寒い朝、赤ちゃんが泣くとしんどいのでずるずる〜と自分の布団に連れ込んで一緒にもう少し寝る…という行動、覚えはありませんか?この行動自体を絶対にやめましょう!というわけではありませんが(添い寝による窒息や転落など安全には十分に注意してください)、これが習慣になると「朝方=ママ(パパ)の布団の時間」と認識してしまいます。
ふと目が覚めた時にママやパパの布団にいくことが習慣になり、お子さんによっては夜中でも目が覚めると「布団に連れて行って!」と泣くようになることもあります。もし、明け方に起きて布団に来て欲しくないと思うのであれば以下の対策がおすすめです。
対策
- 境界線を作る:ベビーベッドやベビーサークルで物理的に仕切る
- 一貫性を保つ:一度決めたら、朝方も連れ込まないルールを徹底する
3. 昼寝の時間と就寝時刻を見直す
これは冬に限らない原因ですが、早朝起きの重要なチェックポイントです。
・昼寝が長すぎる・就寝が早すぎる場合
夜の睡眠時間は10〜12時間が目安ではありますが、経験上10時間程度の子も多いです。つまり、19時に寝たら、10時間後の朝5時に目が覚めても不思議ではないということになります。眠くなくて起きているのを見分ける目安は、朝起きたときに機嫌よく起きている(泣いていない)が挙げられます。
・疲れすぎて寝ている場合
夕方の活動時間が長すぎて、疲れすぎた状態で就寝していると早朝に目が覚めやすくなります。こうした原因で起きている場合は、朝起きたときにもっと寝たいのに起きてしまった!とばかりに泣いて眠たそうにしていることが挙げられます。
対策
- 適切な昼寝時間:以下の指標をもとに昼寝の時間を見直す
- 夜の睡眠時間の調整:12時間近い時間を設定している場合は見直す
- 就寝前の活動時間調整:夕寝を挟んだり、昼寝の時間を見直すなど就寝時に疲れすぎない工夫を

4. 音の影響もチェック
駅の近くや線路沿いにお住まいの方は始発電車が走り始める音の影響があったり、他にも隣人のアラーム音、家族が起きる足音や生活音、スーパーの上なら品出しの音や声などが原因で起きてしまうこともあります。
対策
- ホワイトノイズを活用:周囲の音をかき消してくれる
- 防音対策:寝室のドアをしっかり閉める
- 家族の協力:朝方はできるだけ静かに行動してもらう
5.光対策
「冬は暗いから光は関係ない」と思いがちですが、実は冬でも光はチェックポイントです。太陽が昇っていなくても、マンションの共用部の灯りや外の街灯の光などに反応している可能性があれば、対策をしましょう。
対策
- 寝室を真っ暗に:大人が目を覚ましても「今何時?」と分からないレベル
- 遮光カーテンは1級以上が推奨
- カーテンの隙間もふさぐ:クリップやテープなどを活用
早朝起きが習慣化するのを防ぐために
早朝に起きてしまったとき、つい「もういいよ、泣いているならリビングに行こう」と寝室から連れ出して遊び始めたり、朝寝のスケジュールを前倒しにしたりしていませんか?こうした行動が早朝起きの習慣化につながります。
早く起きた日も、できるだけ本来起きてほしい時間まで寝室で過ごすようにしましょう。部屋を暗いままにして、静かに過ごす時間を作ることで、「この時間は寝てなくちゃいけない時間」とお子さんが認識することに繋がり、体内時計がずれるのを防げます。もちろん、ギャン泣きしている場合は無理をせず対応してあげてくださいね!
寒い冬の朝、少しでも長く家族みんながぬくぬくと眠れますように。




























