新年度の漠然とした不安解消に3つのワーク!これで笑顔に

新年度が始まると、新しい環境に不安を抱いたりそわそわすることがありますよね。今回は、スクールカウンセラー、発達凸凹コンサルタントの立場から、不安解消に役立つワークを3つお伝えします。
新年度が不安
新年度がスタートすると、新しい環境に不安を感じることがありますよね。特に子どもの進級・進学などは「始まってみないとわからない」ことが多く、対策を立てづらく感じることもあるでしょう。そのような漠然とした不安を解消するために、今回は3つのワークを用意しました。
ワークに取り組む前に
子どもの不安を解消するためには、まずパパママ自身の心に溜まった感情を出し切ることが大切です。その理由は大きく2つあります。
1 紙の上できちんと「怒る」
子育ては「忍耐」の連続ですよね。本当に言いたいことを我慢することもあるはず。その心の蓋を外して、いろんな感情を書き出します。誰かに見せるわけではないので、怒ったり愚痴ばかりでも大丈夫です。遠慮せず、普段は我慢している気持ちを書くと感情の整理がしやすくなりますよ。
2 イライラの背景にある「自分の本当の望み」を見つける
子どもにイライラするとき、その裏側には「本当は〜〜したい」という望みが隠れていることがあります。自分の心の根っこに光を当てるイメージで、感情を書き出して整理するのです。この、「本当の望み」がわからないと人にネガティブな感情をぶつけてしまいます。
つまり、ワークは感情の整理を手伝い、「本当の望み」を見つけるためのものです。では次に、具体的な内容や進め方を簡単に説明します。
ワーク1 心のデトックスワーク3分
パパママのためのワークです。どんな感情も書き出してよいのですが、ある程度テーマを絞ると書きやすくなります。今回のワークでは
子どもとの関わりでイライラすること、不安なこと
について、感情を書き出します。時間は、3分を目安に取り組むと良いです。どんなにネガティブな感情であったとしても、今回のワークに取り組むときは心のブロックを一旦外し、遠慮なく出し切ることをおすすめします。
「子どもとの関わり」としていますが、そのイライラを深掘りしていくと、「家族が理解してくれない」「協力してくれない」など、家族への不満が出てくることもありますよね。そういったときは、関連するイライラも書き出して大丈夫です。
ワーク2 本当の望みを見つけるワーク
ワーク1でたくさん書き出した感情の中から「本当の望み」を見つけてマルをします。そして、「本当の望み」に紐づく言葉を矢印で繋ぎます。矢印は複数になって大丈夫です。気づいたことがあれば、書き足してもOKです。
例えば、本当の望みが「朝、時間通りに出発したかった」だとします。それに紐づく感情として「間に合いたい」「だらしないと思われたくない」「毎日注意したくない」「何度も注意してむなしさを感じる」などたくさん出てきますよね。
書き方や矢印で繋ぐ方法は自由なので、自分の書きやすいスタイルで感情の整理に役立ててもらえたら嬉しいです。「本当の望み」を深掘りして整理することは、自分の気持ちを改めて見つめ直したり、大切にすることになります。
ワーク3 うちの子SOSパターン3分
次のワークは、子どもの行動に関するものです。先ほどと同じように、紙とペンを用意して「うちの子のSOSパターン」を3分間書き出します。
「SOSパターン」とは、子どもが困ったときやイライラしているときに行う行動のことです。例えば、次のようなパターンがあります。
・イライラしているとゲームをしたがる
・疲れているときほどテレビやYouTubeを見たがる
・モヤモヤしているときは家族にあたる
「行動の背景には理由がある」と言われるように、思わず注意したくなる行動には子どものSOSのメッセージが隠れていることがあるのです「困るな」「注意しても聞いてくれない」「やめてほしいな」と感じる行動を思い出しながら、その理由となるSOSパターンを探ると見つけやすくなりますよ。
観察力を鍛える
今回紹介した3つのワークは、「自分」と「子ども」に対して観察力を鍛えることができるものです。感情を整理して本当の望みを知ることは、自分の気持ちや親子の関係を見つめ直すきっかけになりますよね。また、言葉にならない子どものSOSを知ることで、サポートなどの対策を立てやすくなります。
この「書き出して再認識する」という作業は、新年度に限らずいつでも有効です。「最近ちょっと不安定だな」「困ることが増えたな」と感じたときは、ぜひ活用してもらいたいと思います。
ナビゲーター
担当カテゴリー
子どもの健康・発達
公認心理師・スクールカウンセラー・発達凸凹支援コンサルタント 西木 めい
大学教育学部(特別教育専攻)卒業。小学校の通常学級の担任を8年、特別支援学校(小学部) の担任を5年、自治体の就学支援委員会(就学相談)の調査員、特別支援教育コーディネーターを経験。
「優秀な同僚の先生たちが、保護者と揉めて心を病んで、どんどん学校を辞めていく現状」を見て、専門職であるスクールカウンセラーになることを決意。現在は、小学校と中学校のスクールカウンセラーとして、親子や先生のカウンセリング、学校内の環境調整のコンサルティング、不登校や登校しぶりの再登校のサポートなどを行う。
一方で、SNSを通じた「発達凸凹支援コンサルタント」として、これまで2300人以上のママ・パパ、先生のお悩み解決コンサルを行いながら、発達凸凹っ子のママや、子どもの不登校・登校しぶりに悩むママに向けたオンライン講座、小学校の保護者100名以上が集まる子育て講演会などを開催。特別支援教育が「教育の一番の根本」であることを啓発している。2児の母。著書に『発達障害のある子を支える担任と保護者の連携ガイド 』(明治図書)がある。




























