子どもを寝かせようとするとギャン泣き!その5つの理由と対処法とは
子どもに早く寝てほしいのに、寝かせようとするとギャン泣き…1日の疲れがどっときてしまうこと、ありませんか?なぜギャン泣きしてしまうのか、考えられるギャン泣きの理由5つとその対処法を乳幼児睡眠のプロが解説します。
理由1.寝るのが怖い
小さい赤ちゃんはまだ「寝る」という感覚がわかりません。このよくわからない感覚に不安や恐怖を感じて、ギャン泣きしてしまうことがあります。もう少し大きくなってきた幼児だと、おばけなど暗闇の怖さを認識するようになり、暗いのが怖いと訴えることもあります。
対処法:安心して眠りにつく感覚を教えてあげましょう
寝るのが怖いという赤ちゃんには、そばにいて声をかけてあげたり、頭や背中を撫でてあげたり、それでも寝られないなら抱っこしてサポートしてあげたりしながら、まずは安心して眠りにつく感覚を教えてあげましょう。
暗闇を怖がる幼児には、薄めの足元ライトをつけてあげるのも良いですし、おばけが嫌いな匂いのスプレーなどと言って霧吹きを持たせてあげるのも良いでしょう。
理由2.寝たくない・まだ遊びたい
寝ることに納得していないパターンです。驚くべきことに子どもは自ら「よし、寝よう」と思っていればストンと寝られてしまうもの。しかし、「遊びたかったのに!次はあれをやるつもりだったのに!」と思い残したことがあったりして本人が寝ようと思っていないと、ギャン泣きして眠れなくなってしまうのです。
対処法:寝ることの納得感を高めてあげましょう
これを防ぐためには寝ることの納得感を高めてあげることが大切です。そのために毎日寝る前の流れを統一して、ルーティンを作ってあげるとよいでしょう。もしも「これをやらなければイヤ!」と訴えるようなら、それは聞いてあげるのも一手。「その代わり、明日はなしよ」など特別であることを伝えてあげると良いでしょう。
理由3.睡眠環境が不快
暑い・寒い・ムシムシする・明るくて眠れないなど、睡眠環境によってギャン泣きしていることも考えられます。特に寝室に入った瞬間に泣き出す…という場合、寝室の空気が澱んでいないか確認してみると良いでしょう。
対処法:就寝前に部屋の環境を整えておきましょう
夏やまだ暑さがある間はできれば就寝30分前くらいからエアコンをかけて部屋を冷やし、布団に横になることによって身体の熱が奪われるような感覚にされると心地よく眠りにつきやすくなりますよ。
理由4.親が怖い
寝かしつけって、イライラしてしまうこともありますよね。そんなイライラに反応して赤ちゃんも泣いてしまっているということもありえるのです。寝てくれないからイライラする→イライラするから寝てくれない→…ともはや鶏が先か、卵が先か、という状態になってしまうのですが、これが実はよく起こる現象なのです。
対処法:イライラしないための対策をたてましょう
子どもが一人で寝てくれるように寝る練習をすることも一手ですし、家事などは別の人や朝に回して、一緒に寝てしまおう!と割り切るのも一手です。
理由5.自律神経の切り替え
人間には自律神経というものがあり、アクセルのような役割の交感神経とブレーキのような役割の副交感神経を切り替えながら暮らしています。
寝る時はブレーキである副交感神経を優位にして、リラックスして寝ていかなくてはならないのですが、赤ちゃんはまだこの切り替えが上手にできません。結果、うまく切り替えられないためギャン泣きしてしまうということもあります。
対処法:赤ちゃんは自律神経をうまく切り替えられないということを知っておきましょう
この場合はギャン泣きによって切り替えを促しているので、泣ききったらストンと寝ることも多くあります。「そういうこともあるのか」と知っているだけでも気持ちがラクになることもあるかもしれませんね。
みなさん、本当に毎日の育児おつかれさまです。
1日の終わりに少しでもストレスを減らすため、ギャン泣きを防ぐ対処法を役立てもらえたら嬉しいです。