音楽を流すと赤ちゃんが寝てくれる!? 巷でうわさのあの曲でピタッと泣き止む理由
赤ちゃんが泣き止まないとき、親としてはなんとかして泣き止んでほしい!と思うものですよね。「あの曲を流すと泣き止む」なんてウワサを聞くことも。でもそれで寝かしつけていて本当に大丈夫なのかな…?そんな疑問に専門家がお答えしていきます。
赤ちゃんが泣き止むとうわさの音楽
赤ちゃんが泣き止むとうわさの音楽にも有名なものがいくつかあります。例えば、『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』(反町隆史)、『タケモトピアノ』のCMソング、『とんとんトマトちゃん』(NHK Eテレ いないいないばぁっ!)などが代表的ですよね。赤ちゃん向けの曲ばかりではないのが面白いところ。
最初に試したのは誰だったのか定かではありませんが、長い歴史の中でこれらの曲は赤ちゃんを泣き止ませる効果があるといううわさが受け継がれています。
こういった音楽を流すと赤ちゃんが泣き止み、そのうちに寝てくれる…ということで、ぐずったときの寝かしつけに使用しているという話も多く耳にします。
音楽で赤ちゃんが泣き止むのはなぜ?
なぜ赤ちゃんが泣き止むのか明確なことは分かっていませんが、まずは音楽が鳴ることによって注意がひかれるということが考えられます。
自分の泣き声で耳がいっぱいになってしまい、何で泣き始めたのかを忘れたまま「泣いていることに泣いている」という状態になってしまうこともある赤ちゃん。そのループから抜け出すためには何かハッとさせられる、泣き止むタイミングを見い出すきっかけが必要です。
パッと注意を引く音楽はそのきっかけになります。『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』のイントロは特徴的で印象的なギター音であるため、赤ちゃんの注意を引くのに適しているのかもしれません。『タケモトピアノ』の歌い出しも同様です。
一方で『とんとんトマトちゃん』のように赤ちゃん自身にすでに馴染みのある曲であれば、「知っているあの曲だ!」という反応を引き出せる可能性もあります。
『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』の場合、曲が始まってからの反町さんの低い声と安定したメロディーとベース音も、赤ちゃんを落ち着かせる効果を持っているのかもしれないとも考えられます。
音楽を流して寝かしつけてもいい?
音楽を聴かせると泣き止んで寝てくれるから…と毎回音楽を聴かせて寝かせることについて、ママやパパがそれでラクに寝かしつけができるのであれば絶対に使わないでほしいということではありません。ラクにストレスなく育児ができるのが一番なので、必要なときは活用しても良いと思います。
ただし、こういったメロディーのある音楽を聴かせて寝かせると、赤ちゃんが眠りに入って、ふと気がついたときに「鳴っていたはずの音楽が鳴っていない!」と驚いて起きてしまうきっかけにはなりかねません。そうすると夜泣きなどのトラブルにつながる可能性があります。
また、音楽を聴きながら寝ると、無意識に脳が音楽を処理しようとして睡眠の質を下げる可能性も指摘されています。これは先に挙げたような歌詞のある曲に限らず、オルゴールなどに関してもメロディーがあるものは同様に注意が必要です。※メロディーがない音としてはホワイトノイズをおすすめしています
もしも音楽を聴かせながら寝かせていることによって、夜泣きや夜間覚醒などの悪影響が出ているなと感じるようであれば、寝る直前の音楽は避けた方がよいでしょう。どうしても泣き止まないとき、泣き止ませるためだけに音楽を使用し、寝る前には消音していくように心がけられると良いと思います。
うわさの音楽にも頼りつつ、子どもがぐっすり眠れるように上手に活用してくださいね。