「パパじゃ寝ない」「ママじゃ寝ない」寝かしつけのトラブル解決法

「パパじゃ寝ない」「ママじゃ寝ない」寝かしつけのトラブル解決法

「ママじゃなきゃ」「パパじゃなきゃ」と寝かしつけをしてくれる人を限定してくる赤ちゃんたち。親としては「他の人じゃ寝てくれなくて困る」と思ってしまいますよね。そんなトラブルの解決法を乳幼児睡眠コンサルタントが解説します。

赤ちゃんはいつも通りが大好き

普段はママ(パパ)が寝かしつけていて、ある日急にパパ(ママ)が寝かしつけようとすると赤ちゃんは激しく抵抗する可能性が高いです。なぜなら赤ちゃんは“いつも通り”であることに安心し、“いつもと違う”ことを怖がるからです。

大人のように「次はこれをやって、そのあとこれをして〜」と自分で考えて行動することのできない赤ちゃんは、次に何が起こるのかわからず、完全に未知の世界を毎日生きていることになります。

しかし、その中でも毎日の暮らしの中で同じことが繰り返されていると「きっとこの後はこれが起こるんだ」と予測ができて安心できるようになる部分が出てきます。だから、いつも通りであることが大好きなんです。

しかし、いつも寝かしつけている人と別の人が急に寝かしつけをしようとすると「いつも通りじゃない!怖い!」という感覚を引き起こしてしまうのです。そのため、ギャン泣きされたり、激しく抵抗される可能性が高まるのです。

その人が寝かしつけることを「いつも」に取り入れる

普段寝かしつけをしている人と違う人が寝かしつけても受け入れてもらえるようになるには、その人が寝かしつけることを「いつも」として認識してもらうことが必要になります。地道になりますが、週に1回や2週に1回でも良いので定期的に寝かしつけ担当を交代するタイミングを設けておきましょう。

続けていくことで、赤ちゃんの中でも「この人がねんね担当のときもあるんだ」「この人で寝ても大丈夫だ」という認識をつくることができ、徐々に安心して寝てくれるようになります。

最も避けたいのは途中交代

激しく抵抗されたからと言って「やっぱり俺(私)じゃダメみたい!ママ(パパ)にパス!」としてしまうと、赤ちゃんに「やっぱりパパ(ママ)では安心できない。眠れない。いつも通りママ(パパ)じゃないと!」と思わせる要因になってしまいます。

頑張って泣いたらいつもの人が迎えにきてくれる…と記憶してしまうと、次のチャレンジの時は余計に頑張って泣いて訴えてみよう!という、してほしくない学習をしてしまう可能性があるのです。だからこそ、途中交代はNG!やるときめたら、時間がかかっても寝るまで粘りましょう。「この人でも寝られた」という経験が一度つくと一歩前進♪次は少し抵抗が少なくなることも期待できますよ。

まずは遊び相手から

普段あまり赤ちゃんとの時間を持てていない場合は、寝かしつけよりも先に遊び相手をするところから始めましょう。大人でも「一緒に遊ぶ」と「一緒に寝る」なら、「一緒に寝る」ほうがハードルが高いですよね。寝かしつけには遊び相手よりさらに信頼関係が必要なので、遊び相手もできていないようであれば、まずは1対1で遊ぶ時間をつくるところから始めてみましょう。

パパじゃなきゃ!の場合は母乳の関係かも

パパの方がスムーズに寝てくれる…というのも実はよくあるお話なのですが、これには母乳が関係しているケースも多いです。

ママではおっぱいを欲しがってしまってうまく寝られないけれども、パパはおっぱいが出ないことを赤ちゃんも知っているので、欲しがってグズったりすることなくスムーズに寝られることもあります。特に夜間断乳などをされる際は、こういったケースが多く聞かれます。

特定の人でなければ寝かしつけられない!となると、その人の夜の予定が入れづらくなったり、負担が多くなったりしてストレスがかかることも考えられるので、なるべく分担できるようにしていけるといいですね。パートナーや周りの人の協力を得ながら、抱え込みすぎずに育児のタスクを少しでも手放していきましょう。

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担当カテゴリー

子どもの健康・発達

小児スリープコンサルタント/乳幼児育児アドバイザー ねんねママ

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0〜3歳モンテッソーリ教師。株式会社mominess代表。YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2024年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『○✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある

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