嫌いなものも時間をかけず食べさせるには?

子どもの気持ちや発達に目を向けることが、食事の悩みを解消する一歩のようです。乳幼児の食事について、ママ向けに講演会を行っている上田玲子さんにお話を聞きました。

Question 嫌いなものも時間をかけず食べさせるには?

 2歳の娘はいつも好きなパンや果物から食べて、苦手な野菜(レタスやピーマン)を後からダラダラ時間をかけて食べます。何度注意しても直りません。嫌いなものも時間をかけ過ぎずに食べさせるためにはどうしたらいいですか?
[東京都・なかじ]

illustration ATFT GRAPHICS.

Answer フルコースのように 野菜から順番に出しましょう

   子どもが好きなものから食べるのは自然なことです。大人は栄養のバランスを考えて野菜も食べますが、子どもはまだそれができないので、フルコースのように1品ずつ出すのがお勧め。好きなものでおなかがいっぱいになり、必要な食品が食べられなくならないよう、出す順番を工夫してみてください。例えばおなかが空いているときに、栄養的に食べてほしい野菜を出し、次のおかず、そして最後に好きなものを出してみましょう。
 まだ手づかみで食べたい時期なので、せかさないで十分させてくださいね。手づかみで食べる経験がひと口量を覚え、前歯でかみ切り、歯茎や奥歯でかむ力をつけます。ダラダラ食べているように見えても、かむ力を育てるために必要な時間です。
 酸味や苦味のあるものを嫌うのは、危険を回避する人間の本能です。だから好き嫌いがあるのは自然なこと。酸味や苦味があっても安全なものがあると学んでいくことで、好き嫌いが減っていきます。また、2歳半~3歳ごろにならないと奥歯が生えそろわないので、硬いものやレタスのようにペラペラしたものをかみつぶせません。軟らかく煮たり、味噌汁に入れたりひと工夫する必要があります。保育園のご飯は年齢に合った調理法や味付けになっているので、ぜひ参考にしてくださいね。

ライター

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「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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