話をしっかり聞ける子になるにはどうしたらいいですか?

人とコミュニケーションを取る上で、話す・聞く力は大切なもの。臨床心理士の伊志嶺美津子さんが答えます。

Question 話をしっかり聞ける子になるにはどうしたらいいですか?

 4歳の息子は人の話をしっかり聞いて行動するのが苦手です。園でも先生の話をよく聞いていないため、工作活動が特に苦手です。絵本を読み聞かせるときも聞いていないことがあります。
[東京都・よもぎこ]

illustration ATFT GRAPHICS.

Answer 家庭でのコミュニケーションを 丁寧に行いましょう

4歳はまだ自己中心性が抜けていないので、自分の興味がない話には注意が向きにくい年齢です。また不安なことがあるときも、人の話に集中できない場合があります。話をしっかり聞ける子になるためには、まず家庭でのコミュニケーションを丁寧に行うことがとても大事です。日頃からママが一方的に話して、「分かった」と言えば済んでしまうようなやりとりが多いと、人の話を聞き流すようになってしまいます。また、子どもの顔を見て、子どもの興味や関心に合った話をすることも大切です。自分のことを分かってもらえたという経験をたくさん積み重ねて、子どもは人の話を聞く姿勢を身に付けていくものなのです。
 工作が苦手なのは、手先が不器用だったり、空間を把握する力が発達途中なせいかもしれません。褒め過ぎる必要はありませんが、「ここはよくできたね」「すごいね」とお子さんの作品を認めて自信を育てていきましょう。園の先生はお子さんの個性を理解しているはずですから、相談してみるのもいいと思います。お子さんがやりたいことや、泥んこになって遊ぶなど、園でさまざまな経験ができるといいですね。そしておうちでも、興味を持ったことに取り組める環境を用意して、お子さんが自分の意思で選び、行動できるように見守っていきましょう。

ライター

&あんふぁん編集部&あんふぁん編集部の画像

&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

子どもの健康・発達:新着記事

電子書籍

幼稚園児とママ・パパの情報誌

親子の保育園生活を応援する情報誌