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スクールカウンセラーに相談したい!親の準備ポイント3つ

「スクールカウンセラー」の存在を知っていますか? ほぼすべての学校に国の事業として、スクールカウンセラーが配置されています。学校から届く教育相談の手紙で知ったり、担任から「スクールカウンセラーさんと話してみませんか?」と誘われたりした人もいるかもしれません。徐々に普及しつつはありますが、まだまだ経験のない人が多いカウンセリング。どんな感じなのか、何をすればいいのか、心配になりますよね。
今回は、小学校の通常級担任や特別支援教育コーディネーターとして活動した経験から、スクールカウンセラーに相談する際の親の準備ポイントについて詳しくお伝えします。

学校にいるスクールカウンセラーさんを知ってますか?

「スクールカウンセラー(以下SC)」は、学校で子どもに関わる相談を受ける心理学の専門家です。自治体によってはSCでなく「心の教室相談員」だけであったり、両方いる・いない学校もあるかもしれません。
SCは春に配属が決まり、定期的に学校で勤務しています。勤務ペースは学校の状況によってさまざまですが、勤務日や時間は事前に決まっているため、その中で保護者や子どもとの面談時間を決めていきます。

いじめ・不登校
友だちトラブル
先生とのコミュニケーション
家庭の状況(両親の不和、ヤングケアラー、虐待)
心の健康・発達障害

「こんなことで相談していいの?」と思う人もいるかもしれません。上記以外にも、学校や子どもの人間関係・心に関わることであればほぼ何でも話を聞いてもらうことができます。
たとえば「爪を噛んだり、指の皮をむしったりするクセが強い。これは病院へ行った方がいいか?」「宿題をやる時間になると、毎日癇癪を起こす。親も疲れ切ってしまった」などの相談もOKです。さらに費用もかからないのがSCのいいところですね。「学校の中の人」なので、担任など関わる先生と連携がとれるところも大きいです。
私も先日、友だちトラブルが続く息子のことをSCに相談しました。SCさんは面談の前にクラスへ行って実際の様子をみてくれて、息子のがんばっている点や、サポートできる点について提案をしてくれました。
話してみたいと思ったら、担任の先生や窓口を担当している先生に伝えてみましょう。面談時間をセッティングしてもらえますよ。SCとの面談は、親だけでなく親子で受けることもできますし、子どもだけで利用することもできます。年度初めにはSCからカウンセリングの利用方法の手紙が出ることもあるので、いざというときのために、確認しておくといいですね。

いざ相談!準備のポイント3つ

面談の予定が決まったら、早めに準備にとりかかりましょう。当日は時間が限られていたり、後の予定が詰まっていることもあります。しっかり話を聞いてもらうためにも、話題がそれたり聞きそびれたりしないように、事前にまとめておきましょう。

話したい目的を整理しておく
資料を作っておく
次回以降の予定を考える

相談するまでは、頭の中が疑問や不安でいっぱいかもしれません。自分の考えを整理するためにも、この3点に絞ってしっかり準備しておきましょう。

相談の目的を整理しておこう

もし「うまく伝えられるか自信がない」「感情的になってしまいそう」など不安がある場合は、考えていることを片っ端から全部書き出しておきましょう。時間がなければ、書き出したメモを持っていくだけでも十分な資料になります。まとめるときは、以下を参考にしてみてください。

相談の目的
解消したい問題、期待したいこと
相談を通じて目指すゴール

間違われやすいのですが、カウンセリング=答えをくれる場所ではありません。SCは話を聞いた上で、専門知識を元に子どもの行動や感情の解釈を教えてくれますが、進みたい方向を選ぶのは保護者自身です。「ゴールが見えない」という相談ももちろんOKですが、イメージやキーワードだけでもまとめておくとよいですよ。

おすすめの持ち物(資料)

話の前提となるような、知っておいてほしい情報は、確実に見せられるよう紙に書いて用意しておきましょう。読んでもらうことで、全部話すよりも時間が短縮できます。箇条書きにしておくと相手にも分かりやすいですね。
全部書くことが難しい部分は、すでにある資料を添えましょう。特に初回は、念入りに準備しておくことをおすすめします。手元にない資料や他の人に準備をお願いする必要がある場合は、いっそう早めに動くことが大切です。

相談に関わる時期の連絡帳や手紙のほか、文章で残っているもの、記録
過去の検査結果(発達に関わる検査や医師の所見・診断書など)
(子どもの発達に関わる場合)過去の支援計画 ※学校で保管されています

学校内で先生とSCが連携をとると言っても、何を話すか分からない状態では必要な資料が準備できないかもしれません。取り扱いの難しい資料もあります。担任の先生や窓口担当の先生に相談内容と合わせて事前に伝えておくと安心です。

次回の予約は入れる?入れない?

1回の面談で悩みや課題が解決できればよいですが、経過が気になる場合もあるでしょう。子どもの心理も人間関係も複雑です。基本的には長い目で様子を見ていくことがほとんどですが、「自分がどうしたいか」はある程度考えておきましょう。

1回で十分
ひとまず継続でお願いする
定期的に相談する

SCのスケジュールによりますが「自分の面談のあとに、子どもや担任の先生と話してもらう」ことをお願いできる場合もあります。面談の時に、次回の勤務予定や面談の枠がどれくらい空いているかを聞いておくのもひとつの方法ですね。
SCへの相談に正解はありません。「親子が悩んでいること」なら、どんな相談でもOKです。「相談したことがほかの子にバレたらどうしよう」なんて心配しなくて大丈夫です。もっと気軽に、SCと連携して悩みを解決していきましょう。

この記事を書いたライター

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めい

小学校と特別支援学校の教員歴があるママ。就学指導調査員や特別支援教育コーディネーターもしていました。小学生ママや子どもの発達に悩むママに向けて、ノウハウを発信中。7歳と2歳の子育て真っ最中で、保護ネコに日々癒されています。【お子さんの発達にお悩みの方へ】LINEから、ぜひ声をかけてください。一緒に解決していきましょう。下記の公式LINE または、LINEホーム画面から @150uuegj を検索してください。

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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