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2歳の保育参観でわが子が動かない…原因は保育園と家での立場の違い!?

保育参観といえば、普段は見られないわが子の保育園での様子を見ることができる貴重な機会です。さらに新型コロナウイルス感染症の拡大によって保育参観が中止となっていた期間があったため、親としてはより期待が膨らみます。意気込んで参観に行ったものの、タイトルの通りの結果となってしまいました。そこには子どもなりの事情があるようで…。

保育参観の案内を受け、父が参加することに決定

保育参観に先立って保育園から案内書きを受け取りました。今回はコロナ感染拡大防止のため、保護者は各家庭1名のみとされていました。

わが家は2歳の娘とその姉を保育園に預けており、少し前に行われた姉の参観には母親が行ったため、今回は父親である私が行くことになりました。父親が参観に出ることは本人に伝えていて、表面上は嫌がる様子はありませんでした。

参観当日の朝、本人の機嫌は悪くない

保育参観当日、参観はクラス全体での活動が始まる朝9時からだったため、いつも通りの時間にわが子を登園させつつ、参観開始時刻に合わせて廊下で待機していました。

登園前の朝食時には「今日は保育園で遊んでいるところを見に行くね」と声をかけていました。それに対して本人もまんざらでもなさそうな態度だったので、(活動の様子を)親に見られる心の準備はできているものと思っていました。しかしながら蓋を開けてみると、親の期待は見事に砕かれました。

保育参観開始、しかし「こいつ…動かないぞ!?」

参観の準備が整い、先生の手招きに従って親たちは教室に入っていきました。出席確認は既に終わっているようで、すぐに絵本の朗読が始まりました。

いつもは絵本を読む先生の前に子どもたちが座って話を聞くのですが、今回は親子一緒に参加します。親の膝に乗る子や親と手をつなぐ子が多い中、うちの子はどちらもしない様子だったので、私は子どもの後ろで見守っていました。

絵本が終わると、朝の体操の時間です。体操といっても赤ちゃん体操のように、大人が子どもの体を動かすタイプでした。そのため参観では親子で組になって体操をすることになりました。他の子たちは嬉々として自分の親に体を動かしてもらう中、わが子は動きません。それどころか、私が近づいて手を差し出すと、その手を払ってきました。

いつの間にか不満の表情になっています。親参加型の活動ということで、ガンダムに登場するアムロレイばりに「こいつ…動くぞ!」という展開を期待していたのですが、「こいつ…動かないぞ!?」

保育士が必殺技で誘っても「こいつ…動かないぞ!?」

体操が終わり、リズム運動に移りました。音楽に合わせて歩いたり、踊ったり、両手両足で動いたりします。周りの子は楽しそうに運動していますが、うちの子は…やはり動きません。不満そうだった顔はもはや不満全開の顔になっています。座ったまま動かないので仕方なく両手を取って立たせようとすると、嫌がってむしろ寝転がってしまう始末、なんでやねん!

見るに見かねた先生が助け舟を出してくれました。年度初めから1年近くうちの子を見てくれた担任で、しかもベテランの先生です。これで安心!
先生「〇〇ちゃ~ん、得意のキリン歩きだよ!」
娘「…」(先生のことを見ているけど無反応)
この方法はうまくいかなかったようです。しかし子ども相手にこんなことは日常茶飯事、手を変え品を変え先生の技が繰り出され、ついに必殺技が出ました。

先生「それでは次は~〇〇ちゃんだけできる、ブリッジをやってみよう!〇〇ちゃん、お手本やってみせて~。ほかの子は見ててね~」

おおっ!わざわざソロパートを用意してくれました。自分だけができることをお手本として披露するなんて、子どもならやらないわけがありません。周りの子や先生だけでなく、参観に来ていた母親たちも含め、教室全員の視線がうちの子に注がれます。そして…

こいつ…動かないぞ!!!結局、最後までわが子の活動的な様子を見ることができませんでした。(唯一、その後の工作では一生懸命やっているところを見られました)

動かなかった原因は保育園と家での立場の違い!?

翌日(必殺技の)先生に呼び止められて話を聞きました。それによると、娘が不機嫌だったのは私がいた参観中だけだったようです。私がいなくなった後は父親恋しさで泣き、昼食をはさんだ後はいつも通り元気に活動していたということでした。

こいつ…ツンデレかっ!

それを踏まえて、参観時の不機嫌な態度の理由が推測できるようになりました。娘はクラス内では生まれが早く、普段はクラスのお姉さんとして振る舞っているとのことです。一方で家庭内では末っ子で、比較的甘やかされています。

そういった立場の違いから、保育園での顔と家庭での顔を使い分けるようになった。親には保育園での顔を見られたくないので、悩んだ末に活動に参加しないことにしたのではないかと思います。末っ子だと2歳になっても家庭では赤ちゃんのように扱われがちですが、大人顔負けに社会性は備わっているようです。

外の顔と家の顔を使い分ける、2歳児の世界観

この記事を書いた人

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神奈川県

共働きおやじ研究所

都市部で共働きしながら3人子育てする戦略検討中のおやじ

妻と2人姉妹とベビーの5人家族、祖父母サポートなしで都会で生き抜くための方法を日夜研究している男性です。半年以上の長期育休経験あり

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