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夜間の頻回授乳をやめたい!ママが寝不足を抜け出す方法
夜間授乳は一体いつまで必要?この寝不足の日々はいつまで続くの?そう思われているママも少なくないはず。本当に、毎日お疲れ様です。
そんな夜間授乳、いつなくなるか、やめ方は?など皆さんから質問の多いポイントを乳幼児睡眠の専門家が解説します。
はじめに確認したいこと
前提として、生後6ヶ月ごろまでは(泣いて起きる場合)夜間授乳が必要と言われています。生後2〜3ヶ月ごろからひとりでに夜通し寝るようになる赤ちゃんもいますが、ママの母乳分泌量や日中の哺乳量、一度に飲める量など個人差があるため、誰もができるとは言い切れません。
生後6ヶ月ごろからは小児科医に成長曲線など発達の様子を見せて、許可が取れれば夜間断乳を検討することもできます。(医師の許可は必須ではありませんが、心配な場合は相談しておくと安心です。)
そうだとしても、やはり頻回な夜泣きは、ママの悩みの種ですよね。今回は、できるだけ早く解決するためのポイントを3つ紹介します。
①自分が寝る前に寝ながら飲ませる
これは夜中お腹が空いて起きてしまう場合に有効な対策です。例えば赤ちゃんが寝るのが20時、ママが就寝するのが22時だとします。そうしたら22時に寝室に入った時にそっと抱き上げて、口元を刺激して授乳します。
そうすることで、お腹がいっぱいになった状態からママが寝始められるので、ママがよく眠りやすくなります。ただし、この方法は習慣によって起きてしまう子には効果が薄いかもしれません。また、比較的月齢が低い子向けのため、6ヶ月を超えている場合は次以降の方法をおすすめします。
②飲まずに寝る練習をする
夜中に起きるたびに授乳を求めてくる場合、寝ることと飲むことが結びついてしまっている可能性があります。その場合、お腹が空いているかどうかに関わらず、「目が覚めてしまった!」となると「寝るためには飲むのが必要だから、飲ませて〜!」と訴えることになります。これが夜泣きです。
しかし、生きていく上で寝ることと飲むことは別の行為です。この状況を解決するためには、そのことを赤ちゃんに覚えてもらうことが必要になります。まずは就寝時に授乳しながら寝かしつけることをやめていきましょう。
寝落ちせずに飲み終えられるのであれば、しっかりと切り上げた上で別のアクション(絵本を読む、スリーパーを着るなど)を挟んでから寝かしつけに入るようにします。
もしも寝落ちしてしまう場合は、昼寝をしっかり寝られるように調整したり、お風呂からの時間を早めるなど調整しましょう。リビングなど寝る場所でないところで授乳をするのも有効です。
最初のうちはそれでも授乳を求めて泣いてしまうかもしれませんが、赤ちゃんは慣れていくことで寝ることと飲むことが別だと学習していきます。そうすると、抱っこやトントンなど別の方法で寝る能力を獲得していきます。
③夜中、特定の時間までは授乳しない
生後5、6ヶ月ごろであれば夜間授乳は1回にできる頃合いにはなってきます(早産や低体重などに当てはまる場合はその限りではありません)。その場合、3時ごろまでは授乳せずに対応する「ゆる夜間断乳」という方法があります。夜間断乳の前のステップとして授乳を1回にしていく方法です。
夜中に泣いて起きた時に3時よりも前なら授乳せず、3時以降だったら授乳してOKと決めます。3時ごろに授乳をした場合、比較的朝の6時ごろまで寝られることが多いためです。もしも5時ごろに起きてしまう場合は、はじめのうちはその時も授乳する対応でも構いません。
まずは3時までの眠りが深めの時間(眠りに戻りやすい時間)で、授乳なしで眠りに戻れるよう力をつけていきいます。3時まででは難しい場合、まずは0時までは授乳しないなど、それぞれのご家庭ごとで、できそうなルールを作って取り組んでみてください。
毎日の夜間授乳、本当にお疲れ様です。少しでも長くママが身体を休められて、少しでも早くぐっすりを手に入れられるよう、お役立ていただけると幸いです。