ちょうど1年前の今頃、長男は小学校入学、次男は幼稚園入園、そして保護者である私達夫婦にも仕事で大きな動きがありました。それまでの生活とは一変した毎日への対応で、てんやわんやしていたわが家。そんな中、「小学1年生ってこんなに早く帰ってくるの!?」と衝撃の事実を身をもって体感していました。
今回は、この「放課後時間」をどう過ごすのがいいのか、この1年間を振り返って感じたこと、学んだことをお伝えします。
【放課後時間の過ごし方】で優先したかったこと2つ
みなさんは、小学校で過ごした後の「放課後時間」がどれくらいあるか知っていますか? 私のざっくりした計算ですが、小学1年生は小学校で過ごす時間が、約1100時間。それに対して、放課後は約1600時間です。この長い放課後の時間の過ごし方によって、息子の成長に差が出ると考えました。
私達夫婦が、放課後時間の過ごし方で優先したかったことは2つあります。
■息子の意思を尊重する
1つ目は、息子の意思を尊重すること。放課後時間の過ごし方の選択肢は、私が子どもの時と比べて、とても増えているように感じます。小学校併設の学童へ行くだけではなく、さまざまな特色を売りにしている民間の学童があったり、習い事や塾という選択肢も。親が良かれと思った線路を敷いてしまうことは簡単ですが、わが家では息子とじっくり話し合って、息子の意思を尊重して決めていきたいと考えました。
■ぼーっとする時間をつくる
2つ目は、ぼーっとする時間をつくること。今の小学生(時には幼稚園生でも)は、分刻みのスケジュールをこなしている子どもが多いと感じます。予定を詰め込みすぎることは、マイナスばかりではないと思うのですが、わが家では、ぼーっとする時間(ヒマだなぁと感じられる時間)をつくることを大切にしました。
小学1年生男の子、リアルな放課後時間の過ごし方
息子は意欲的なタイプで「アレをやりたい、コレをやりたい」と、次から次へやりたいことを見つけられるタイプである反面、疲れた時はパパママとゆっくりしたいと甘えてきます。
■学童は「その日の体調や気持ち次第で変更OK」
そこで、基本的に放課後は「学童へ行く」予定とするものの、疲れた時はすぐに自宅へ帰ることができるようにしました。学童は学校の校庭にある民間の学童で、自宅からは徒歩5分程度です。帰宅に関してはその日の体調などに合わせて選択が可能。アプリから学童の先生へ連絡して、自由に選べます。わが家は基本的には、「親の仕事が終わったらお迎え」としていますが、息子の体調に合わせて「ひとり帰り」を選択し、自宅で休ませることもあります。
■習い事は「自分で管理できる範囲で」
また習い事は、息子自身が管理できる範囲で行なうことにしました。自身で管理できるというのは、持ち物の準備はもちろん、いつ何時からかも、自身で把握できるということ。
そのことを伝えると、平日に“学校の準備と放課後の習い事の把握、その習い事の準備をすることは困難”と考えた息子。週末のみ習い事をやることに決めました。
息子自身、継続したい習い事、新しく挑戦したい習い事など複数あったようですが、上記を踏まえ、まずは土曜日の午前中にプログラミング教室、土曜日の午後に水泳教室へ行くことにし、日曜日はあえて固定の予定を入れないことにしました。
自身で吟味した習い事ということもあり、全国のプログラミング教室で開催されたフェスでは入賞したり、水泳教室ではクロールはもちろん、平泳ぎで25mも泳ぎきってしまうほどに成長しています。
フルタイムで共働き夫婦、リアルな放課後時間のかかわり方
夫婦ともにフルタイム勤務ですが、小学校に入学するにあたり、生活の変化を考え、事前に会社に相談をし、夫婦で在宅ワークする曜日を振り分けました。息子が疲れたと感じた時は、いつでも自宅で受け入れられるようにするためです。
帰宅が早く保育園時代ほどのサポートがないため、「小1の壁」を感じて転職することも多いと聞きますが、「小1の壁」を踏まえて、会社に新しい働き方をお願いしたり、提案してみるのもひとつの方法だと思います。
新しくサッカーを始めたいと言い出した息子
先述の通り、何事にも意欲的な息子は、学校生活にも慣れはじめた4月末に「サッカーを習いたい」と言い始めました。
話を聞くと、息子が通う学校の校庭で、週に2回開催されているとのこと。また、すでに通っている友達も複数人いて、自身で予定を把握することはもちろん、万が一忘れてしまったとしても、友達を見て思い出せるとの話。そんな話をイキイキとする息子の様子を見て、平日の放課後も週に2回、サッカーを習い始めることを承諾しました。
サッカーを習い始めたばかり頃は、案の定、サッカーの準備(ユニフォームやサッカーボール)を忘れて学校へ行ってしまうこともあり、私服のまま練習に参加していたことも。しかし自分からやりたい!と言い出しただけあって、メキメキと上達! 小学1年生ながら、数名の選抜に選ばれ、小学2年生のチーム内で練習をするまでになりました。
放課後時間の過ごし方、1年間を過ごしてみて
そんな息子も、この春から小学2年生に。1年間の放課後時間の過ごし方を振り返ってみて思うのは、やはり「息子の意思を尊重」してきて良かったということ。また意欲的なタイプだからこそ「ぼーっとする時間」の大切さも実感しています。頑張り過ぎて途中で燃え尽きてしまわないように、これからも両親で見守っていきたいと思います。
みなさんのお子さんが、放課後時間を有意義に過ごすためのヒントになると嬉しいです。