子どもの骨折!大変なのはお風呂、送迎、子どものストレス対処

小学2年の息子が「左手首骨折」

仕事中、学校からの着信。嫌な予感。働くママなら経験があるはず、の呼び出し電話。
「熱でも出したかなぁ」と電話にでると、遊具から降りた時に手をついたけれどどうも痛そうなので、病院に連れて行った方がよさそうだ、と。
結果、左手手首の上あたりの骨2本骨折とのこと。
「やっちゃいましたか」まずはそんな感想が…。そして、次に思ったのは、「右手じゃなくてよかった、足じゃなくてよかった」でした。

二の腕の辺りから手のひらまでギプス固定となりました

3歳の娘が「左足骨折」

でもこんなふうに意外と冷静に息子の骨折に対応できたのは、長女が3歳の時に骨折を経験していたからかもしれません。
当時、長女3歳、次女1歳、息子妊娠中。
保育園のジャングルジムから降りた際に、左足骨折です。それまで、骨折なんて違う世界の話だと思っていた私。「骨折」と聞いて、そんなことが実際にあるんだ!と驚きました。

まず困ったのは保育園。「できれば家庭保育をお願いしたい」と言われました。

園の言い分もわかります。やっと一人でトイレに入れるくらいになったのに、トイレに行けない。着替えもできない。その時教室は2階でしたので、階段の上り下りもできません。先生が抱っこで運んでくれていました。みんなが外遊びをしている間、室内で過ごさないといけないをけれど、放っておくわけにはいかない。急に先生一人増やして、と言ってるのと同じですから。
そうは言っても治るまで1カ月も2カ月も仕事を休めません。お願いして預かってもらえることになりました。それは本当に助かりましたが、「骨折」も想定外なら、まさか「骨折」で保育園に行けないなんてことは想像もしていませんでした。
でも、もしかしたら、園によっては断られるところもあるかもしれません。

大変なのは、お風呂・保育園の送迎・子どものストレス解消

・お風呂
これはギプスをしている間つきまとう問題です。濡らさないようにしないといけません。ビニールをかけて、体や頭を洗う時も注意が必要です。

・保育園の送迎
自転車の前後に乗せての登園だったのですが、3人目の妊娠発覚にあわせてベビーカー生活に替えた矢先の長女の足骨折でした。ベビーカーに次女を乗せ、後ろにステップを付けて長女を乗せて保育園送迎をしていたのですが、自転車も使えない、長女は立てない歩けない…。長女をベビーカーに乗せ、1歳の次女の手をつないでの登園です。時間がかかるったらないですよね。見かねた友人の双子ママが、「もうベビーカー卒業するから」と前後二人乗りベビーカーをゆずってくれました。

・子どものストレス解消
親が子どものお世話などでストレスがたまるのは仕方ないとして、子どもは「今までできたことができない」「友達と一緒に遊べないこと」でやはりずいぶんストレスがたまるようです。

長女はやっとオムツがはずれて、自分でトイレに行けることがうれしかった時期なので、自分でトイレにも行けず、またオムツ生活。しかも1歳の妹がいてママもまだまだそちらに手がかかるとき。赤ちゃん返りのような甘えが出ることもありました。

そこでまずは3歳児が喜ぶ工夫。「ギプスに装飾」です!
とにかくお出かけやイベントが大好きな我が家。予定していたマラソン大会にはベビーカーで出場。サンタの姿に、サンタ靴下です。本当は右足にはいているこの靴下、プレゼントを入れるようなちょっと大きめの靴下だったのでギプスの足にはけるかなと思って買ったのですが、ギプスの上からは入らず、反対の足に装着。そしてギプスの方はクリスマスらしいリボンでかわいくしました。ひざの辺りのアンパンマンはギプスを付けた時に病院で付けてくれました。

普段は好きなシールをいろいろと貼って楽しみました。
キティちゃんやアンパンマンなどその日の気分でいろいろと!

息子の骨折は手首だったこともあり…

今回息子の骨折では1カ月たったら、片側からの添え木タイプになったので、お風呂の時だけはずすことができました。これはほんとに助かりました。

この上から包帯で止めているだけなので、パカッとはずすことができます。
お風呂上がりには、自分で包帯を巻けるようにもなりました。

今回の骨折で心配したのが学校に行けるのか。足ではないので歩けるのですが、ランドセルを背負えるか、片手が使えないので重い荷物は持てません。骨折した次の日だけは骨折した反対の肩にランドセルをかけていましたが、次の日からは上手に両方の肩に通してちゃんと一人で学校行ってくれました。送迎しなくていい、それだけでもありがたかったです。

動けないストレスの他に、ギプスのところが洗えずにかゆい、というのもあるようです。
今回息子に言われたひとことにぎょっとしました。
暑い日で、外で遊んで帰ってきたら、「おかあさん、ありさんが入ったみたい」
実際にありさんが入ったわけではなく、ありが這いまわっているようにかゆい、ということのようです。
そこで、「かゆいのかゆいのとんでいけ~」というのでは小2にはちょっと、という感じだったので、おまじないを考えました。
早口で「うんぽこぽこぽこぽこぽこぽん」って3回連続で言えたらかゆいの治るよ、と。はい、母お得意の口から出まかせです。でもこれ、結構効果がありましたよ。一生懸命「うんぽこぽこぽこ…」と口ずさんでいました(笑)。まぁ、そう言ってるうちに気がまぎれていたようですね。

骨折しても、なんとかなる!

保育園や小学校での想定外のケガや病気、いろいろありますね。
はじめての時には、親も「えー?」「どうしよう」とオロオロしたり、パニックになったりしますが、大変だけど、なんとかなります。
保育園入園前、「子どもが熱を出したらどうしよう」などと、いろいろ考えたりしていましたが、「骨折」というのは全くの想定外でした。でも、よその話と思わず、万が一にもそんなこともあるかも、と思っておくだけでも、いざという時に、焦らず対処ができるかもしれません。
でもそんな「いざという時」が来ないことを願っています。

この記事を書いたライター

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鳥山 由紀さん

絵本専門士、絵本セラピスト(R)。 乳児親子向け施設、小学校等絵本読み聞かせの他、絵本に関する講演・執筆、大学講師等。花店・パティスリーとコラボした「花と絵本とスイーツと くあどりふぉりお」の立ち上げを機に、2021年絵本販売店「月のクローバー」を立ち上げる。2016京都新聞「心に響く大人の絵本」連載、2017年より、京都市保育士会機関紙「ほほえみ」連載中。3児の母。 ブログ「えほんらへん」

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