駐車場や道などで気の向くままに走り回る娘

「落ち着きがない」というレッテルを貼ると、子どもがその方向に育っていくだけでなく、子どもの良さが見えなくなってしまいます。困った行動に対する見方を変えてみましょう。

Question 駐車場や道などで 気の向くままに走り回る

4歳の娘は、ショッピングモールや大きめのスーパーの駐車場、歩き慣れた道などで手をつなぎたがりません。うれしい! 楽しい! という気持ちが前に出て走り回るので、「危険だよ。迷惑になっちゃうよ」と何度も言っていますが、聞きません。ゆっくり時間をかけて説明してもなかなか理解してもらえないので本当に困っています。

[千葉県・M.K]

illustration ATFT GRAPHICS.

Answer 絵本で危険性を教え、慎重に 歩く練習を繰り返しましょう

4歳ごろは知識が増え、新しい世界に自発的にどんどん働き掛けて自分の能力以上のことをあれこれやりたがるようになります。それは子どもの発達から見ても、とても望ましくほほ笑ましい行動です。そのことを理解した上で、危険から身を守ることの大切さを子どもに伝える方法を考えていきましょう。

 まず、その場で「危険だよ。迷惑になっちゃうよ」と言われても、テンションが上がっていると耳に入りづらいものです。おうちで落ち着いているときに絵本やテレビなどで同じような場面を見ながら、「道路や駐車場で走り回ると大けがしちゃうね」「歩いている人も困っているね」と、事前に教えておくことが大事です。そして、「こうやって忍者みたいに歩けるかな」とユーモアも交えながらお母さんが慎重に歩いて見せてください。子どもがまねできたら「その調子」と褒めましょう。家庭や外出先で繰り返し教えていけば、だんだん定着してきます。

 危険が予想される場所では、いざというときに子どもの手をつかめるよう、お母さんが身軽にしておくことも重要です。また、「ダメ」と怒ってばかりだと、親子ともストレスになりますよね。時間に余裕のあるときはちょっと遠くても車の出入りが少ない店を選ぶなど、なるべく安全な場所に行くという選択肢もあります。

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