気を引くために母親が嫌がることを繰り返す息子

子どもにとって弟や妹が生まれることは、大人が想像する以上に不安になる出来事。上の子の気持ちに寄り添ってほしいと言う大日向雅美さんにお話を聞きました。

Question 気を引くために母親が 嫌がることを繰り返す息子

3歳の息子は弟が生まれてから、私の気を引くために牛乳をこぼしたり、道に寝転んで泣き叫んだり、私が嫌がることを繰り返します。最近困っている癖は、鼻水が出るとなめること。鼻水を拭いてもらえると思っていたのに、「自分で拭きなさい」と言われるのが気に入らないようです。一日中やっているので、お友達や周りの人に嫌がられないか心配です。叱っても優しく言い聞かせても直りません。
[東京都・あき]

illustration ATFT GRAPHICS.

Answer 駄々をこねる子どもの 気持ちに寄り添って

お子さんがわざとお母さんの嫌がることをしていると感じるのですね。それで、その嫌な行動をやめさせることに気持ちが集中して、原因を考える心の余裕をなくしているのかもしれませんね。そういうときは、お子さんの立場に立って気持ちを描写してみるといいですよ。例えば、「牛乳をこぼしちゃった。わざとじゃなかったのに、ママに『どうしてそんな嫌がらせをするの』と怒られた…」という具合に。そうするとお子さんの寂しくて不安な気持ちに気付けることでしょう。
 赤ちゃんが生まれると、どうしても上の子が年齢以上に大きく見えがちです。「もうお兄ちゃんでしょ、自分でしなさい」とつい言いたくなりますが、上の子の赤ちゃん返りを優しく受け止めてあげてほしいですね。他の人に赤ちゃんのお世話を頼んででも、今は上の子に手を掛けてあげる時間を大切にしてください。「あなたのことが大好きよ」「ママは赤ちゃんのお世話で忙しくて構ってあげられないけれど、本当はもっと抱っこしてあげたいのよ」と繰り返し繰り返し言ってあげてください。そして上の子が赤ちゃんのお世話をしてくれたら「えらいわね」と褒めてあげましょう。そうして子どもの気持ちに寄り添い、受け入れていくうちに、次第に落ち着いてくると思います。

ライター

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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