赤ちゃんが寝ない?寝つきを妨げる親の避けたい行動7選と改善ポイント

赤ちゃんが寝ない?寝つきを妨げる親の避けたい行動7選と改善ポイント

赤ちゃんがなかなか寝つかないと、親としては焦りや不安を感じるものです。「なぜうちの子は寝ないの?」「友達の子はすぐ寝るのに…」と思ったことはありませんか?
実は、赤ちゃんの寝つきには"親の行動"が大きく関わっている可能性も。この記事では、小児睡眠の専門家であるねんねママが7つのポイントに分けて親の行動を解説し、改善方法もお伝えします。

避けたい行動1. 寝る直前に熱々お風呂


大人が「あつ―いお風呂は気持ちいい!」と感じるように、赤ちゃんにも良いだろうと思いがちですが、実は逆効果です。なぜなら、熱いお風呂(42度以上)は交感神経を刺激し、体が活動モードになってしまうからです。血圧が上がり、リラックスとは程遠い状態になって逆に眠れなくなってしまいます。

改善ポイント


・ぬるめのお風呂(38度前後)にゆっくり浸かる
・入浴タイミングは寝る1時間前を目安にする


このタイミングで入浴することで、体温が自然に下がり(体温が下がってくると眠りやすくなります)、赤ちゃんもスムーズに眠りにつきやすくなります。

避けたい行動2. 靴下を履かせて寝かせる


「足が冷えそうだから」と靴下を履かせるのも、実は避けたい行動の一つです。1つ目に解説したポイントともつながるのですが、人は深部体温(内臓や脳の温度)が下がっていくことで自然な眠気を感じるようにできています。


つまり、体温を放出していかないと、眠気が起きづらくなってしまうのです。靴下を履いて熱がこもったままになってしまうと、眠りを妨げる可能性があるのです。

改善ポイント


・寝るときは裸足に
・靴下を履いていても、寝るときには脱がせる

もしもおくるみやスリーピングバッグなどを使用される場合は、足の形がピタッと靴下のように覆われるものではなく、ゆったりとした袋状の形のものなどを選ぶと良いでしょう。

避けたい行動3. 寝る直前まで明るいリビングで一緒にいる


光は睡眠リズムに大きく影響します。寝る直前まで明るいリビングにいると、眠気が遠のいてしまいます。人間は光によって体内時計がコントロールされています。明るい光の中にいると「今は活動時間」と体が勘違いしてしまうのです。


・夕方以降はできるだけ照明を徐々に暗くしていく
・寝る30分前には寝室で暗めの環境を作る


「もうすぐ寝る時間だよ」という雰囲気作りが大切です。

避けたい行動4. テレビやYouTubeを見せながらの寝かしつけ


「寝る前にぐずってしまうからテレビやYouTubeで少しでもご機嫌に」だとか「YouTubeの睡眠動画でリラックス…」と思いがちですが、こういった目や脳に刺激が強いコンテンツは眠りという観点では逆効果です。
テレビやYouTubeの光は、脳に刺激を与え覚醒状態を引き起こします。特にスマホやタブレットの光は眠気を奪いやすいです。


・寝る直前のテレビやスマホは避ける
・もし音が必要なら、音楽だけにする


寝かしつけ時は光を極力遮り、静かな環境を作ることが理想的です。

避けたい行動5. 夜中に明かりをつけてオムツ替え


夜中のオムツ替えで明かりをつけると、赤ちゃんが覚醒してしまう可能性があります。
光を浴びることで、睡眠モードから活動モードへと切り替わってしまいます。

・暗いライト(限りなく弱い光)を足元に置く
・少しの濡れならオムツ替えをしない
・夜用のオムツや1サイズ大きめのオムツを活用する


睡眠を最優先に考え、必要最低限の対応を心がけましょう。

避けたい行動6. 夜中に話しかけながら授乳する


夜中の授乳中に「よく飲んでるね」「かわいいね」と話しかけるのも、眠りを妨げてしまう原因になります。
なぜなら、赤ちゃんにとって声は刺激になるためです。大人でも夜中に誰かに話しかけられたら目が覚めてしまいますよね。夜は話かけず「寝る時間だよ」と伝えることが大切です(お昼の授乳時はいっぱい話しかけてあげてくださいね!)。

・夜間授乳中は静かに対応し、話しかけない
・その他、刺激になりそうな移動や環境変化を避ける

夜中はできるだけ刺激を減らし、眠りに戻るサポートをしましょう。

避けたい行動7. 遅寝遅起きの生活習慣


生活リズムが乱れると、赤ちゃんの寝つきが悪くなりがちです。遅寝・遅起きが続くと体内時計が乱れ、夜になっても眠気がこないことがあります。


寝るのが遅くなってしまった次の日は、つい遅くまで寝かせて睡眠時間を稼ごうとしてしまいがちですが、できるだけいつも通りの時間に起きてリズムを取り戻すように心がけると良いでしょう。

改善ポイント


・生後6ヶ月ごろを目安に、早寝早起きのリズムを整える
・夜は20時–21時までに寝かしつける
・朝は7時—7時半までに起こす


毎日同じ時間に寝起きすることで、自然と眠りやすいリズムが整います。

寝つきを良くするために今日から見直そう

赤ちゃんの寝つきが悪い原因は、日常の何気ない行動に隠れていることがあります。「これやってるかも…」と思ったら、今日から少しずつ見直してみてください。小さな改善が、赤ちゃんの寝つきを大きく変えるきっかけになりますよ。赤ちゃんがスムーズに寝られるよう、ぜひ取り入れてみてくださいね!
 

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担当カテゴリー

子どもの健康・発達

小児スリープコンサルタント/乳幼児育児アドバイザー ねんねママ

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0〜3歳モンテッソーリ教師。株式会社mominess代表。YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2024年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『○✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある

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