“イヤイヤ歯みがき”卒業!いやがらない歯磨きのコツと仕上げみがきの「イヤイヤ」に使える5つのアイディア
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毎日やらなければいけないことなのに、「イヤイヤ」されて大変なことも多い“歯みがき”。お子さんに「強い歯」をプレゼントするために、今できることを地域の歯科医療にも携わる倉治先生にお聞きしました。
※この記事は小学館「ベビーブック 2025年4・5月号」の内容を掲載しています
生えたばかりの歯はまだ完成していない!
乳歯は6か月ごろから生え始め、1~2歳はどんどん新しい歯が生えてくる時期です。歯の外側を覆うエナメル質は、生えてきたときにはまだできあがっておらず、完全にできあがるまでに1年半~2年かかります。また、完成しても、乳歯のエナメル質は永久歯の半分ほどの厚さしかないため、むし歯になると早く進行してしまいます。そのため、この時期は特にむし歯対策が大切です。
乳歯のうちにむし歯が多いと、噛みづらいのでアゴが育たず、永久歯の歯並びが悪くなりがちです。また、むし歯によって乳歯を失うと永久歯が傾き、曲がって生えてくるので、歯並びが悪くなってさらにむし歯が増える可能性が高くなります。大人になってもずっとむし歯で悩むことがないよう、乳歯が生えそろう今こそ、しっかりとむし歯を予防しましょう。
むし歯を予防する「四つ葉のクローバー」
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子どものむし歯を劇的に減らすことに成功し、80歳でも平均して歯が20 本以上残っているという「むし歯予防大国」のフィンランドでは、「むし歯予防の四つ葉のクローバー」が提唱されています。歯みがき、正しい食生活、定期健診、フッ素(フッ化物)の4つに加え、キシリトールを摂ることでさらに予防効果がアップします。
日本でも、子どものむし歯は近年大幅に減少しています。むし歯のある3歳児の割合は、1989年からの約30年で5分の1程度まで下がっています。その理由は、フッ素やキシリトールの導入に加え、おうちの人の意識の変化もあります。正しい知識を持ってしっかりと取り組めば、幼児期のむし歯は予防することができるのです。
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