夕方に赤ちゃんが泣き止まない「黄昏泣き」とは?対処法とポイントを解説

夕方に赤ちゃんが泣き止まない「黄昏泣き」とは?対処法とポイントを解説

赤ちゃんが夕方になると突然激しく泣き出して、何をしても泣き止まない…。
そんな状態になって、どうにもできないつらさを感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな夕方から夜にかけての激しい泣きを「黄昏泣き」と呼びます。
この記事では、赤ちゃんの睡眠を専門とする立場から、黄昏泣きの特徴・原因・対処法をご紹介していきます。

黄昏泣きとは?

黄昏泣き(コリックとも呼ばれます)とは、主に夕方から夜にかけて赤ちゃんが激しく泣き出す現象のことを指します。

「抱っこしても泣き止まない」「おっぱいやミルクをあげても効果がない」など、ママやパパがあらゆる手を尽くしても収まらないのが特徴です。新生児期~生後3、4ヶ月頃によく見られ、成長とともに落ち着いていくことがほとんどとされています。


私自身も経験したのですが、授乳してもあやしてもずっと泣き止まず、何をしても泣く娘に自分の不甲斐なさを責められているような気持ちになって、一緒に泣いていたこともありました。

黄昏泣きに似たもので英語圏では「PURPLE Crying(パープル・クライング)」と呼ばれる概念があります。これは、赤ちゃんが理由もはっきり分からず泣き止まない時期を指し、その状態を表す単語の頭文字をとっています。


Peak:ピーク(生後2か月前後)がある
Unexpected:予測不能
Resists Soothing:あやしても泣き止まない
Pain-like Face:痛そうな顔
Long-lasting:長く続く
Evening:夕方に起こりやすい

黄昏泣きはこの「PURPLE Crying」の状態に当てはまりやすく、世界中の赤ちゃんが経験しやすい現象と言えます。

黄昏泣きの原因は?

はっきりとした原因は解明されていません。明らかにいつもと違うように泣いていると感じるなら、医療機関を受診しましょう。受診した結果、何もなくて「黄昏泣きですね」となっても重大な見過ごしをするよりもよっぽど良いですよね。

原因が明確にわかっていない中でも、「疝痛」と呼ばれるお腹の痛みが原因なのでは?とも言われています。

また、夕方になって1日の刺激が処理しきれなくなったり、疲れすぎたりすることもぐずりやすくなる原因にはなります。いずれにしろ月齢が進むとともに落ち着いてくる可能性が高いです。ピークは生後6週ごろと言われています。

夕方のギャン泣きタイムを乗り越えるコツ

夕方に泣き止まないのは「黄昏泣き」である可能性もありますが、朝からの睡眠不足による疲れや刺激を処理しきれないストレスなどで泣いている可能性も踏まえて、対策をしてみると良いでしょう。

「何をしても泣き止まない!」という状況は本当につらいですが、できる工夫や心構えを知っておくと少し楽になるかもしれません。

・抱っこや授乳で安心させる

ねんねトレーニングなどを学ばれている方からは「抱っこや授乳で寝かしつけたら癖になると思うのでしたくありません」などというご意見をいただくこともあります。

ですが、新生児〜3ヶ月程度の小さい赤ちゃんが抱っこや授乳で寝るのは至って一般的なことですし、私自身もそのように寝かせていました。特に夕方の泣き止まない時は迷わず、取れる手段は取ってみましょう。

・ホワイトノイズを活用

赤ちゃんはお腹の中で無音では過ごしておらず、ママの体の中の音を聞いて育っていました。そのため、生後3〜4ヶ月ごろまでの小さい赤ちゃんはママの胎内音に近しいホワイトノイズブラウンノイズなどと呼ばれる音やドライヤーや換気扇の音などを聞くと安心するとされています。

外に出て散歩

家の外に出て風に当たって気分が変わると泣き止む赤ちゃんは多いです。家の中にいてなかなか泣き止まない時は、思い切って買い物ついでに出かけてみてはいかがでしょうか。

お腹のマッサージ

赤ちゃんの足を軽く曲げ伸ばししたり、お腹を“の”の字に優しくマッサージしたりするとガスが抜けやすくなることがあります。

夕方の黄昏泣きを減らすには「日中の過ごし方」もポイント

活動時間を意識して赤ちゃんを寝かせる

日中は「赤ちゃんの月齢に合った活動時間」で適度に起こし、疲れすぎる前にお昼寝させてあげると、夕方のぐずりが軽減されることがあります。

月齢別の活動時間の目安表を参考に、赤ちゃんに合ったリズムを探してみてください(あくまで目安なのでこだわりすぎる必要はありません。ご本人の様子を優先してください)。

午前中やお昼の時間帯に太陽光を浴びる

朝やお昼頃にお散歩するなどして自然の光を感じられると、体内リズムが整いやすくなり、夜の睡眠がスムーズになることも期待できます。

ママやパパのせいではない!

赤ちゃんの黄昏泣きは、パパやママを悩ませがちな現象ですが、多くの場合は生後3~4ヶ月頃には自然と落ち着いていくと言われています。

「赤ちゃんがずっと泣き止まないのは自分の育児が悪いから…」と思い詰めてしまいがちですが、黄昏泣きは赤ちゃんが一生懸命成長しているサインでもあるので、思い詰めすぎないず、どんと構えてくださいね。

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担当カテゴリー

子どもの健康・発達

小児スリープコンサルタント/乳幼児育児アドバイザー ねんねママ

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0〜3歳モンテッソーリ教師。株式会社mominess代表。YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2024年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『○✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある

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