万博を子どもたちの発表の場に!子どもと女性の笑顔あふれる未来に向けて活動する「万博サクヤヒメ会議」

万博を子どもたちの発表の場に!子どもと女性の笑顔あふれる未来に向けて活動する「万博サクヤヒメ会議」

こどもりびんぐは、2025年4月に開幕する大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創パートナーです。同じく万博を盛り上げる企業の取り組み等を取材し、ワクワクする情報をお届けしていきます。

今回クローズアップするのは、「万博サクヤヒメ会議」です。
ただ、「万博サクヤヒメ会議」という言葉を目にして、いったい何だろう?と首をかしげる人も多いのでは?
どんな団体でどんな活動をしているのか、話を聞きに伺いました。

出迎えてくれたのは、写真左から万博サクヤヒメ会議・事務局長の以西美景さん(電通ソリューション・デザイン局 シニア・ビジネスデザイン・プロデューサー)、代表理事の藤本加代子さん(フジモトゆめグループ 社会福祉法人 隆生福祉会 理事長)、理事の原田正美さん(アド・ダイセン 常務取締役)

遊び仲間だったメンバーの「万博にパビリオンを出したい」という思いつきからスタート

もともとは大阪商工会議所が2016年度~2020年度まで実施した、今後さらなる活躍が期待され、後進のロールモデルとなる女性リーダーを表彰する『大阪サクヤヒメ表彰』がスタートなのだとか。
「第1回受賞者の有志メンバーが、ときどき集まって遊んでいたんですよね。女性だからすぐに仲良くなれるんですよ。そしてどんどん輪が広がっていくんです。ただ遊んでばかりなのもと、お互いの企業訪問などで学ぶことも始め、ときどき集まってみんなでワイワイと楽しく過ごしていました」と以西さん。

万博サクヤヒメ会議の始まりは、2018年11月23日の深夜、大阪・関西万博が決定した直後の藤本さん発信のグループLINEからだったそう。
「私たちで万博にパビリオンを出しましょう!」

その後、3カ月に1度のペースで、万博で自分たちに何ができるのか、を考える会議を重ね、メンバーも少しずつ増えてきたのだそう。
万博にパビリオンを出すのは40億円以上必要、それはやはり難しい。では女性の私たちに何ができるのか、どんな万博にしたいのか…。
そして2023年3月には、一般社団法人・万博サクヤヒメ会議が設立されました。

「大阪商工会議所がつないだ縁をきずなに、それぞれが持っている経験とネットワークを生かし、“女性のつながる力”で、大阪・関西から盛り上げていく。また、選んでいただいた皆さまに恩返しになるよう、2025大阪・関西万博の一助となる活動をしていく。それが万博サクヤヒメ会議の目指すものです」(以西さん)

今まで、第1~3回まで万博サクヤヒメ会議が実施されています。
こちらの写真は第一回万博サクヤヒメ会議のときのものです。

そのほか、万博サクヤヒメ会議では、女性たちが楽しく働き、キラキラ輝いている様子を伝えていきたいと、大阪府内の小・中・高等学校を対象に、きかせて!サクヤヒメ先生」出前授業を展開しています。
2022年度は13校で実施。2023年度はさらに枠を広げて実施する予定だそう。

子どもの夢を応援する共創チャレンジ

万博サクヤヒメ会議では、子どもの夢を応援する共創チャレンジを展開しています。

■関西から世界へ!アートの力で繋ぎ繋がる子どもたち

「『新宮晋 元気のぼりプロジェクト』に取り組んでいます。子の成長を願う日本の伝統行事にならい、こいのぼりの形をした3.5mの白い大きな布へ子どもたちが自由に絵を描き、それを掲揚するイベントです」(原田さん)

「元気のぼり」は、東日本大震災を機に、“風の彫刻家”として世界的に知られる造形作家・新宮晋さんが提唱し、実践してきたプロジェクトで、2021年からは兵庫県三田市の協力も得て年1回開催しているのだそう。

2023年9月2日(土)には、「新宮晋 風のミュージアム」(兵庫県三田市)で第3回を実施予定。今回は在阪領事館の協力を得て、多国籍に展開予定とか。

子どもたちが色とりどりに描いた夢を載せた「元気のぼり」が大空で風を受けてダイナミックにはためく様子、今から楽しみですね。

「2025年には、大阪・関西万博の開催を記念するワークショップを実施したいと計画しています。大阪を拠点に、万博に出展する各国の子どもたちも一緒に参加できればうれしいですね」と原田さんは笑顔で語ってくれました。

■夢を応援!きいろいポストプロジェクト!

「万博の開催地である此花区の当社の敷地内に、ランドマークとして『ポストの森』を増設し『幸せのきいろいポスト』を設置。さらに万博開催告知の大型看板を屋上に設置するほか、『万博の桜2025』へも協賛し『ポストの森』に桜を5本植樹しました」と原田さん。

きいろいポストを設置するにあたり、大阪エベッサの選手と近所の子どもたちに集まってもらい、ポストを黄色に塗るイベント実施。

その縁がきっかけで、此花区の小・中学校にバスケットボール44個を寄贈したり、大阪エベッサの本拠地である舞洲アリーナで、コロナ禍で発表の場がなかった高校生、箕面自由学園のチアリーダー部・吹奏楽部に、2日間で4200人の観客の前で演技を披露する機会を提供しましたのだそう。

「今は万博会場で多くの子どもたちが吹奏楽の発表をする機会をつくれないか画策中です」と笑顔をみせる原田さん。

縁が縁を呼び、次第に輪が広がり、夢が大きくふくらんでいく、すてきな企画ですよね!

そのほか、万博会場に女性の活躍を表現するモニュメントを設置する企画も進行中とか。

「先日発表された2023年のジェンダーギャップ指数では、日本は世界で125位で過去最低という結果でした。この状況をどうにかしたい! 万博でのモニュメントを足がかりに、もっと本当に女性が活躍する社会を目指して、活動していきたいと思っています」(藤本さん)

子どもたちの、女性たちの笑顔あふれる未来に向けて、女性のパワー全開に活動している団体、それが「万博サクヤヒメ会議」でした。

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