カナヘビの飼育に必要なものは?家にあるもので準備や餌のコツを伝授
道端をチョロチョロと歩いていたり、日向ぼっこをしていたり、身近な場所で見かけることが多いカナヘビ。生き物が大好きなわが家ではカナヘビを飼育しています。
今回はカナヘビの飼育方法や餌やりのコツを紹介します。
カナヘビってどんな生き物?
カナヘビはカナヘビ科に属するトカゲの総称。北海道から九州まで各地に分布し、公園や草むら、コンクリートの上などで見かける褐色または暗灰褐色のトカゲです。大きさは15cm〜20cmほど。昼に活動する生き物で、日が昇るとコンクリートや石の上、木に登って日光浴をして体を温めたり、草むらなどを活発に動き回り、餌となる昆虫を探します。夜は石の隙間や落ち葉の間で寝ています。名前に「ヘビ」とついていますが、トカゲの一種です。
カナヘビって家で飼えるの?
カナヘビの寿命は約7年と長く、環境の変化にも強い丈夫な生き物。飼育方法は、コツをつかめば簡単です。子どもでもお世話がしやすいので、うちの子どもたちのまわりでも、カナヘビの飼育を楽しんでいる子が多くいます。長く飼うと人に慣れ、ピンセットから餌を食べる姿がかわいらしく、意外と愛らしい生き物なのです。
カナヘビの飼育方法は?
ゲージを用意する
カナヘビはよく動くので、大き目のゲージを用意しましょう。目安は横幅60cm以上。そこに土や市販のウッドチップなどを2~3cmくらいの深さに敷き詰め、落ち葉や木の枝などを入れて隠れ家を作ります。わが家では木製のカブトムシの餌入れをカナヘビの隠れ家にしています。
水のみ場を作る
ゲージの中に、ペットボトルのフタなど小さな入れ物に水を入れたものを配置し、水飲み場にします。そのほか、飼育ゲージ内が乾燥していている時には霧吹きをしましょう。ゲージ内についた水滴を舐めることもあります。
カナヘビの餌やりの仕方は?
餌は小さな昆虫
カナヘビの餌は生きたバッタやコオロギなどの小さな昆虫。ピンセットで挟んでカナヘビの口元に差し出すとパクっと食べてくれます。
カナヘビをつかまえた場所の周辺で捕まえるか、ペットショップで売られているコオロギやミルワームを購入して与える方法もあります。
市販の固形飼料をあげてもOK
生きた餌に抵抗のある人は、市販の爬虫類の餌でも大丈夫です。わが家では昆虫を餌とする爬虫類専用フードをネットで購入して与えています。この餌は必要な量をぬるま湯でふやかして使います。
日光浴をさせよう
カナヘビは太陽が大好きなので、できれば毎日(少なくとも週に3回くらいは)日光浴をさせてあげてください。日差しが強すぎない時間帯にゲージごと外に出し、1時間くらいたったら日陰に戻します。
気温が高い夏の間は直射日光が当たり続けないように注意してください。
カナヘビの飼育、注意点は?
おびえていたらそっとしてあげよう
飼い始めて数日はおびえていて餌を食べないことがあります。しばらくそっとしておいてから再度あげてみましょう。中にはまったく食べようとしない個体もいるようなので、その時は無理せず逃がしてあげた方がいいかもしれません。
温度管理に注意
カナヘビに適している温度は24度~27度と言われています。暑くならない場所で飼い、日光浴をさせたら温度が上がりすぎないうちに日陰に戻してあげましょう。落ち葉や木の枝などで隠れ家を作ってあげることも大切です。
シッポを強く触らないで
カナヘビは危険を感じた時にシッポを自分で切って逃げる習性があります。お世話をする時にしつこく追い回したり、シッポを強く触ったりしないように注意しましょう。もしシッポが切れてしまったら自然に生えてくるのを待ちましょう。
1匹ずつ飼育しよう
ひとつの飼育ゲージに数匹のカナヘビを一緒にいれてしまうとケンカをしてしまうことがあります。「オスとメスを一緒に飼って卵を産ませたい」という時でなければ、1匹ずつの飼育をおすすめします。
丁寧にお世話して長生きさせよう
カナヘビの飼育を始めたら、餌やりや水やり、日光浴を忘れず行い、温度管理に気をつけましょう。時々はフンを取り除くお掃除もしてくださいね。
丁寧なお世話を続けて長生きさせてあげられるといいですね。長く飼うことで人に慣れてくるので、愛着が増していくはずです。また、2か月に一度くらい脱皮をするので爬虫類らしい貴重な姿を目撃できますよ。うまく飼育すれば、冬眠して冬越しをすることもできるそうです。
カナヘビの飼育を通して学ぶことはたくさんあります。この夏、子どもと一緒にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。