娘が幼稚園生に!よしお兄さんは「パパ」としてこんなふうに向き合っています
NHKの子ども向け番組で14年間、体操のお兄さんを務めてきた小林よしひささん。パパとなった今、お兄さんとは違う形で子どもとの関わりを満喫中! 自身の子どもとどう関わっているか、夫婦の関係まで、お話を聞きました。子どもとの向き合い方のヒントが満載ですよ!
今年の春、娘が幼稚園に入園。幼稚園の見学にも行きました!
――春からお嬢さんが幼稚園に入園したんですよね? 入園にまつわるエピソードを教えてください
小林)仕事柄、興味もあって、夫婦で実際に何園か見学に行って幼稚園を決めました。わが家としては、娘にはカチっとしているところよりは、自由な雰囲気のところ、子どもの主体性を大事にするような幼稚園に入れたいと考えていました。
――幼稚園選びを奥様に任せる旦那さんも多いですが、小林家ではご夫婦で話し合ったのですか?
小林)幼稚園決定については、話の合いの結果、夫婦の意見はピタッと一致しましたね。見学できる状況だったので、自分でも見てみたかったし、しっかりと幼稚園選びには参加したいと思っていました。僕自身は年中から幼稚園に入園したのですが、娘は年少からだったので、ちゃんと行けるかなと心配する部分もあったので、余計に見に行ってから選びたいなと。
ただ、このご時世なので、見学することができないパパもいるかもしれないですね…。
幼稚園ライフが始まって娘のためにしていること
――娘さんが通う幼稚園は給食ですか? お弁当ですか?
小林)給食かお弁当か選べる幼稚園ですが、わが家は毎日お弁当を持たせています。お弁当は基本的には妻が作っていますが、僕が作る日もたまにあります。夜に下ごしらえをして、朝、妻が焼くだけで済むようにサポートもしています。
――夜のうちにお弁当の仕込みをしてくれるパパはあまりいないのでは? デコ弁なんかもチャンレンジしますか?
小林)仕込みといっても簡単なものですよ。かわいいお弁当にするのは苦手なので、そこらへんは妻の方が上手ですね。
――入園してはや半年ですが、娘さんは楽しく幼稚園に通っていますか?
小林)入園当初は、多少「行きたくない」という発言はありました。入園前に短時間保育をしてくれるところに週1くらいで通っていたのですが、毎日、完全に親元を離れるのは初めてだったので心配はしましたね。でも、始まってしまえば、キゲンの悪い日もあるけれど、基本はすごく楽しく通ってくれています。
――登園しぶりに悩んでいるママ・パパは多いので、楽しく通ってくれるのはうれしいことですね
小林)そうはいっても園から帰ってきて、「明日、幼稚園あるの?」と聞かれることも、行くのをイヤがることもあります。娘が「幼稚園より、パパと遊びたい!」と言ったら、「パパと遊ぶのもいいし、幼稚園に行くのでも、どちらでもいいよ、イヤなら行かなくていいよ」と答えるようにしています。まだ年少さんなので、イヤがってるところを無理に行く必要もないと考えているからです。内心、行ってほしいなと思っていても、まず受け入れてあげる。頭ごなしにではなく「行かなくてもいいよ」と言うようにしていますね。
――受け止めてたくても、お仕事で遊んであげられない日もありますよね?
小林)そうですね。幼稚園の前まで行って、「行かない! パパと遊びたい!」ってギャン泣きした日がありました。その時は、入り口でお友達に会って「一緒に行こう!」って誘ってくれて、そしたら「うん、行く」と言って入ってくれたので内心ホッとしましたね。そして、お友達の力ってすごいなと感じました。
園まで行って「行かない!」と言って、引き返した日もありました。仕事が午後からだったのでできたことですが…。
――それはすごい、園まで行っているのに! 菩薩のような対応ですね(笑)
小林)逆に自分でちゃんと「行きたくない!」と発言できたことの方が大事かなと思っているんです。いったん受け入れてあげれば、次の一歩に進んでいけると考えているので、今の時期は受け入れてあげることの方が大事だと思って対応しています。
――週明けやGW明けなどの行き渋りはなかったですか?
小林)ちょうど幼稚園に慣れたところでGWになるんですよね(笑)。連休に私の仕事現場に行ったり、家族で遊べる時間が作れたので、遊びに関するフラストレーションは解消できていたみたいで、思いのほかすんなりとGW明けも行ってくれて、ありがたかったです。
――幼稚園での娘さんの様子はどうですか? 園の様子は話してくれますか?
小林)娘にとって楽しいことは「お弁当」なので、お弁当のことはよく話してくれますね。私は苦手なのですが、娘は名前と顔の一致がもうできていて、「今日、●●ちゃんと、■■ちゃんと遊んだ」と話してくれることもあります。
娘の園では、今日の様子を保護者限定の映像で配信してくれるので、園での様子が見えるので安心しています。
先日、お迎えに行ったら、お友だちをわんさかひきつれて出てきて、その時、男の子が娘のカバンを持ってくれていました。その子のママから「家で娘さんの話しをよく聞きますよ」と教えてもらって、すごく友だちに恵まれているなと思います。
この春、スタートした娘さんの幼稚園ライフ。パパとして心配したり、あらたな娘さんの一面を知って頼もしくなったり、親子の絆の形も変わってきているのを感じました。
次回は娘さんが幼稚園に行っている時の夫婦の変化や、園の先生からの指摘を聞いて対応していることなど紹介したいと思います。12月上旬頃公開予定、お楽しみに!
話を聞いたのは
小林よしひさ
1981年、埼玉県生まれ。日本体育大学卒業。2005年~2019年NHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」体操のお兄さんを歴代最長14年間務める。卒業後も得意な料理や運動能力を生かし、バラエティ番組、CM等で活躍。
子ども向けイベント、体操指導など活動の幅を広げる。YouTubeチャンネル「よしお兄さんとあそぼう!」も人気。「第10回イクメンオブザイヤー2020」芸能部門受賞