食のプロ「Oisix」×遊びのプロ「ベビーブック」が夢のコラボ!“15minでパパッと四季ごはん”に学ぶ子どもを虜にする幼児食のコツとは?
小学館から発売されている『ベビーブック』別冊ふろくの表紙で連載中の「Oisix 15minでパパッと四季ごはん」。かわいらしい飾り付けで、子どものテンションが上がるごはんをたったの15分でつくれるレシピを提案しています。今回はそんな時短のアイディアを提案してくれる「Oisix」の担当・吉澤瑠香さんと管理栄養士・藤木由美さんのお二人にお話を聞きました。
かけがえのない親子時間を生み出す「四季ごはん」の3つのコツ
「Oisix 15minでパパッと四季ごはん」は、「忙しいママ・パパをラクにしたい」という思いを軸に、簡単な調理で出来立ての手料理をかなえるミールキットを提案する“食のプロ”「Oisix」と、さまざまな企画や付録を通して、親子のかけがえのない体験を届ける“遊びのプロ”『ベビーブック』がタッグを組み、限られた時間の中でも季節を感じられる料理を楽しみたいママ・パパの思いに寄り添いたいと、実現した企画です。
栄養バランスも考慮しつつ、季節を愛でる行事食を用意するのは、かなりハードルが高いと感じる人も多いはず。それを15分という超時短で完成させるレシピは、簡単で健康的な食事をミールキットという形で提供する「Oisix」のオハコともいえるアイディアです。
1.こりすぎなくても“かわいい”は実現できる
―――15分で完成させるというのはなかなか厳しい条件ですが、工夫していることやこだわりポイントを教えてください
吉澤さん 見た目のかわいらしさはもちろんなんですが、それと同時に難しすぎず、“できそう”と思ってもらえるようなレシピという点を重要視しています。例えばてるてる坊主をモチーフにしたメニューも、胴体はサンドイッチを三角に4等分しているだけですし。
丸・三角・四角を基本の形にしたり、野菜やウインナーなどの断面を活用したりして、手の込んだ飾り切りをしなくても華やかにデコレーションできるという点は伝えていきたいと思い、心掛けています。
2.レシピ作りの要はメインの食材選び
―――お弁当作りなどでも栄養バランスも考えつつ、見た目もかわいく…と考えるのはなかなか難しいですが、うまくいくコツはありますか?
吉澤さん 私はまずメインになる食材を何にしようかな、というところから決めます。例えば今日は鶏そぼろ、明日はツナを使おうとか。その後に彩りを考えて食材を追加していく感じですね。
あとは月齢や年齢に合わせて基準になっている分量を満たしているかをチェックして、赤い食材を入れたから不足分は緑、みたいな感じに色を意識して増やしていきます。
お弁当ならブロッコリーで森を作ってみたり、ヤングコーンの断面はお花に見えてかわいいので、意外と便利なんですよ!オクラを切ると星に見えて、簡単なのでおすすめです。
3.お顔をつけるだけで子どもたちはうれしい!
藤木さん やっぱりお子さんはお顔がついているものが大好きという子が多くて。目がついて、ほっぺがついているだけでもイキイキして見えるかなと思います。絵本などでも、何にでもお顔がついていたりしますよね。目は黒胡麻、ほっぺはケチャップとか、家にあるもので充分!ウインナーの丸い断面も、ほっぺに重宝しますよ。
好き嫌いや遊び食べを解消していくコツは?
「食感や見た目にバリエーションを」(吉澤さん)
―――遊び食べをしてしまうような場合、食事に集中したり、食欲をアップさせるコツはありますか?
吉澤さん 苦手な野菜は混ぜ込んであげたり、包み込んであげたり、料理自体に形をつけたりすることで、食感や見た目にバリエーションを持たせてあげると、楽しみながら食べてもらえるのではないかと思います。見た目のデザインは絵本などを参考にしてみるのもおすすめですよ。
「嫌いな食材に愛着を持ってもらう」(藤木さん)
―――「緑全般の野菜を絶対口にしない」など、好き嫌いで栄養バランスに偏りがないか不安を感じる場合、何か良いアイディアはありますか?
藤木さん その時食べられなくても、味が分かるようになってきたんだね、というふうに大らかに捉えても大丈夫ですが、好き嫌いは周りのお子さんと比べてしまったり、栄養バランスが気になったりしがちですよね。
私どもが提携している保育園(※)では、嫌いな野菜に対して愛着を持ってもらうような食育をしています。子どもたちは赤ちゃんとか自分より小さい子に対して“かわいい”と思ってくれることが多いんですね。例えばピーマンだったら、仕入れ先の農家さんにお願いして、通常サイズのピーマンと、まだ小さいサイズのピーマンを特別に収穫していただいて、畑で実物を見せたり、どう育つのかなど、紙芝居を交えて見てもらったりしています。
実物を触ったり、匂いを嗅いでみたりすると、その日の給食にピーマンが出ても、「赤ちゃんだったんだもんね」なんて言いつつちょっと食べてみようかな、と思うきっかけになったりするんですよね。
吉澤さん さらにプランター菜園を活用した収穫体験などをやっている保育園もありますが、おうちではカゴやダンボールなどに、買ってきた野菜を入れて、“収穫ごっこ”をやってみても良いですよね。またOisixでは「カメレオンパプリカ」や「はにかみピーマン」などユニークな名前をつけて野菜を販売しているのですが、そんな名前などからも食材に興味を持ってもらうきっかけにしていただけたらうれしいです。
(※)オイシックス・ラ・大地の食材を保育施設で利用できるサービス(2024年4月末時点で900以上の保育施設が導入)。食材を届けるだけでなく、栄養士による献立作成や栄養相談、オリジナルの食育プログラムといったサービスを提供し、保育施設側の負担を減らし、食を楽しんでもらうためのサポートを行なっています。
「ひとまず混ぜ込んで、口に入れてもらうだけでもOK」(吉澤さん)
吉澤さん 保育園給食の人気メニューをミールキット化した時に、ご家庭でも簡単に食べやすいということで、5種類の野菜を混ぜ込んだ麻婆豆腐をつくったのですが、ピーマンを入れても食べました!という声をたくさんいただきました。
麻婆豆腐に限らずカレーでも良いですが、いつも食べ慣れているメニューに苦手なチャレンジ食材を混ぜてみる、というところから進めてもいいのかなと思います。あとでネタバラシをしてもしなくても、ひとまず食べてくれた!という親御さんの安心感にもつながりますしね。
料理を楽しむ、季節を楽しむ、“ちょっぴりの余裕”を届けたい
―――忙しい毎日の中で、献立を考え、調理をするパパママにメッセージをいただけますか?
吉澤さん 毎日料理を作るというのは、実際に調理をする時間だけではなくて、通勤時間に献立を考えたり、レシピを検索したり、あまり意識していないけれど、積み重なる負荷があるものですよね。「Oisix 15minでパパッと四季ごはん」で紹介するメニューは、忙しいパパママにこそ気軽に活用していただいて、“食を楽しむ余裕”を体験していただけたらうれしいです。
PROFILE
吉澤瑠香さん(写真上)
入社後、Oisix EC事業本部に配属。Kit Oisixのレシピ開発、離乳食・幼児食の販売ページ制作、自宅で楽しめる親子向けコンテンツや離乳食教室などの企画を行う。2022年6月に離乳食サブスクリプションサービス「離乳食コース」を立ち上げ、冷凍離乳食・幼児食商品の開発に注力。現在は子ども向けサービス全般と商品の進化を幅広く担当。
藤木由美さん(写真下)
入社後、現BtoBサブスク事業本部に配属。保育施設向けの献立作成(2024年8月時点での利用施設数:約450施設)や保育施設の“給食室”における働き方改革に寄与できるようなシステム構築、保育施設の給食向けミールキットの開発・改良や取引先の声を基にしたサービス改善等を幅広く担当。
取材・文/山田朋子
「ベビーブック 2024年10・11月合併号」 特別価格:1290円
小学館ベビーブックでは、2024年4月からレシピ「Oisix 15minでパパッと四季ごはん」を掲載しています