小2の息子が仲間はずれに「もしかしていじめ?」親はどう関わるか

小2の息子が仲間はずれに「もしかしていじめ?」親はどう関わるか

ある日、小2の息子が「今日、友達みんなに仲間はずれにされた…」と話し出しました。
落ち込んだ様子の息子の言葉に私もズキッと心が痛み、親としてできることはなんだろう?と考えながら過ごしました。
今回はわが子が友達関係で悩んでいた日々の体験談をお伝えします。

突然の仲間はずれ「もしかしていじめ?」と親が動揺

幼稚園卒園後に引っ越しをし、友達がゼロの状態で小学校入学を迎えた息子。それでもすぐに友達ができて、1~2年生はクラス替えもなく同じメンバーで過ごすため、2年生になっても安心していました。
しかし進級して数か月たったころ、学校から帰った息子が「今日、自分だけドッジボールに入れてもらえなかった」と言い出しました。
そんなことは初めてだったので驚いたのですが、冷静に「なにか友達にイヤなことしちゃったの?」と聞きました。すると「わからない、なにもしてないと思う」と言うのです。
それから数日、「今日も遊びに入れてもらえなかった」「みんなに責められた」「話したら、“自慢するな”って怒られた」と話すことが続き、落ち込んだ様子でした。
私は「なんでだろうね、きっと理由があるはずだから、友達に聞いたり、その場でよく考えてごらん」と、落ち着いてアドバイスするよう心掛けました。
しかし内心は「もしかして息子は友達に嫌われている?」「いじめ?」とすごく不安になってしまいました。

数日後、状況が見えてきた

それから数日。私は息子を励ましたり、さりげなく様子を聞いたりして過ごしました。
また同時に同じクラスの子のママに話を聞いて、情報収集をしました。
その中で分かってきたのは、みんなにいじわるをされるのではなく、息子がクラスメイトのAくんと対立をした際に、Aくんがまわりの子に「息子を仲間はずれにしよう」と持ち掛けるのだということがわかりました。まわりの子はその提案に逆らえずにいるようでした。

状況を把握して担任に相談
状況が見えてきたところで、小学校の担任に相談することにしました。
先生も、息子とAくんが言い合いになる場面は見たことがあったそう。ドッジボールでは息子が何度もボールをキャッチしたり、Aくんが「パス!」と言っているのに気づかなかった時などにAくんが怒ってしまうことがあるそうで、Aくんにも言い分はあったようです。
仲間はずれにしたことに関しては先生は知らなかったので、相談した翌日に二人を呼んで話し合いをして、仲直りさせてくれました。
また、今後は注意して見てくれるとのことで、少し安心したのですが…。

状況変わらず、続くトラブル
ドッチボールの時は先生の目配りのもと、お互いに譲るようになったものの、先生の目の届かない時間や放課後に遊ぶ時などにトラブルが続きました。
その内容は、「順番にしよう」と約束して息子が先にAくんに譲ったのに、息子の番になると「やっぱりダメ」と言われたり、Aくんより何かができた時に「自慢したからあっち行け!」と言われたり、親が聞いていると理不尽なことが多くありました。
放課後に大勢で遊んでいたら、急に仲間はずれにされて帰ってくることもありました。

「子どもには子どもの世界がある」と理解して

そんな話を聞いて私としては、「Aくんから離れればいいのに!」と思っていました。近くにいるからトラブルになるのであれば、ほかの友達と遊べばいいのにと思ったのです。
けれど面談の際、担任から話を聞いていると、Aくんと息子は活発な性格同士、したい遊びが似ていて仲の良い友達も似通っているようです。そのため、そこから離れるとしたい遊びができなくなり、仲の良い友達とも遊べなくなってしまいます。
子どもには子どもの世界があるのだとわかり、それからはAくんと上手に関わって遊べるよう応援することに決めました。
「今日はこんなことされた!」と落ち込んだり怒ったりして帰ってくる息子に、私は「それはイヤだったね」と共感したり、「次はこうしてみたら?」とアドバイスをするように。
すると息子から少しずつ、「一緒に遊ぶと楽しいこともあるから本当は仲良くしたい」「今日は話聞いてくれたよ!」と前向きな言葉が増えてきたのです。

息子も変わるきっかけに

しかし、その後もトラブルがゼロになることはなく、次の面談でも担任とその件について話しました。
相変わらずAくんに理不尽なところはあるものの、今回のトラブルを通していくつかのことがわかりました。
Aくんの言動が息子にだけ強い原因は、息子が「物事をはっきり言う」「間違っていないと思ったら絶対に折れない」というところにあったようです。
息子以外の友達はAくんに対して合わせることが多かったため、ぶつかることが少ないということも分かってきました。

人に合わせることも必要になってくる年齢
私は今まで、息子の「誰に対しても自分の意見を言えるところ」は長所だと思っていました。
しかし今回のことで、それはいいことである反面、年齢が上がるにつれて、時には相手に合わせることも必要になってくるのだと感じました。どんなに正しいことでも、声高に意見することで、相手を不快にさせることがあります。
今はまだ息子には難しいことですが、「今後のためにこれから少しずつ感じたり分かったりしていくといいですね」と担任とも話し合いました。
その後は、息子もまわりの友達もAくんとの関わり方がつかめてきたようで、トラブルが減り、以前より学校生活を楽しんでいる様子です。

解決するのは親でも担任でもなく「子ども」

子どもの友達関係について「担任に言っても何も解決しない」という話をよく聞きます。
確かに子ども同士のことなので、先生が知っていてもすぐには解決できません。
しかし私は担任と連携をとることはとても大切だと思います。担任と親で連携して目配りをして、大きな間違いをした時は叱ったり助言したりしていくことで、子ども自身で解決できるよう見守っていけると思います。

また最初は私自身もすごく動揺し悲しくなりましたが、そんな時こそ親が冷静になることが大切だと思います。
きっとこれからもいろいろなことがある小学校生活、どーんと構える頼もしいママにはほど遠いけれど、落ち着いて考え、状況把握をして、子どもを安心させてあげられるママでいたいです。

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