【おしえて!SDGs】子どもたちと一緒に地球の未来を考える「東京海上ホールディングス」

「東京海上ホールディングス」のSDGsへの取り組み

1879年創業の保険会社である東京海上。”未来世代”をステークホルダーの一つに位置づけ、子どもたちへ持続可能な環境・社会を引き継ぐために行っている取り組みについてお話を聞きました。

お話を聞いたのは

東京海上ホールディングス株式会社 経営企画部サステナビリティ室
左から、原田麻由さん(3歳のお子さんのママ)、大竹健介さん(5歳のお子さんのパパ)、秋葉麻英子さん

マングローブの植林で、地球の気候変動対策に貢献する

保険会社の役割とは、社会の”いざ”から守る力になること。SDGs17の目標の一つに「気候変動への対策」が挙げられているように、未来世代へ持続可能な環境を引き継ぐことは、保険会社である当社にとって大切な使命だと考えています。
その試みとして1999年から「地球の未来にかける保険」をコンセプトにスタートさせたのが、アジアでのマングローブの植林。マングローブは二酸化炭素の吸収率が高く、地球温暖化の抑制効果があるといわれています。また、津波から陸地を守る「緑の防波堤」として、減災の役割も期待されています。当社では、2022年3月末までの累計で、11,935ヘクタール(東京ドーム2500個分)に植林を行ってきました。

地球を守るためにできることを、子ども自身が考える「みどりの授業」

2005年からは、小学生4~6年生と特別支援学校の子どもたちを対象に、マングローブ植林の取り組みを取り上げた地球環境保護について伝える「みどりの授業」を始めました。現在までに、累計5万8000人を超える子どもたちが参加。マングローブが地球環境の保護にどのような役割を担っているのか、なぜ今それが必要とされているのかを説明しています。
最も大切なのは、子どもたちが地球に対して自分自身に何ができるか考えること。受講後に、電気のつけっ放しや水の出しっ放しをやめる!と宣言する子どもたちもたくさんいます。身の回りのことからできることを、子どもたちが考えるきっかけとなるような授業づくりを心掛けています。

災害への備えの大切さを、子どもを通して社会に広める「ぼうさい授業」

そのほかに、東日本大震災発生後の2012年に始めた「ぼうさい授業」があります。保険は災害後に人を助けるものですが、「ぼうさい授業」は子どもを通して多くの家庭に「災害に対して備えよう」と啓発する試みです。
「ぼうさい授業(地震・津波編)」では地震のメカニズムや、地震で引き起こされる火事や津波などの災害についても説明しています。そして、ブロック塀の近くにいたら?海の近くにいたら?家族と一緒にいないときに地震が起きたら?災害時に自分の身を守るためにはどうしたらいいかを、話し合います。また、非常用持ち出し袋に何が入っていたらよいか、子どもたちにも考えてもらいます。
子どもたちから「自分の家でも非常用持ち出し袋を準備しておく」「家族にも教えてあげようと思った」というコメントが届くと、子どもたちが自発的に次へとつながるアクションをとってくれていると実感でき、私たちもとても励まされています。

未来世代の挑戦を支える存在でありたい

このような未来世代に働き掛ける活動に関して、当社では事業部や国を超えたグローバルチームを作って、さまざまな検討を行っています。実際の活動は、社員によるボランティアを中心に進められ、社内の社会課題解決に対する意識向上にも一役買っていると感じています。
「みどりの授業」と「ぼうさい授業」のほかにも、子どもたちへのキャリア教育や金融教育のプログラムも展開。これらの教育啓発活動は、日本国内にとどまらず、中国やブラジル、インドネシア、南アフリカやトルコなど世界のグループ会社へと広がっています。未来世代の成長や挑戦をグローバルに応援できるよう、当社もさらに事業活動や社会貢献活動を通じた社会課題解決につながる取り組みを広げていきたいと考えています。

■東京海上ホールディングス

<文:あんふぁんWeb編集部>

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