2歳になったら包丁使いにチャレンジ!そのための段取りと切る動作の手順
時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回は、子どもが包丁使いにチャレンジするための段取りと手順を紹介します。
子どもは包丁のお仕事が大好き
「子どもは包丁のお仕事が大好き」、これはさまざまなワークショップの中で共通していることの1つです。案外早い時期から上手にできるので、見ている大人が驚くことがあります。今回は、子どもが包丁使いにチャレンジするための段取りを紹介します。
おままごとでも、野菜の形の半分のところがマジックテープになっていて、おもちゃの包丁でざっくり切れるものは子どもに大人気です。1歳代であればこのようなおもちゃや、粘土を細長く伸ばしてトントンとヘラで切る作業をとても喜びます。
繰り返し行うことができるので、「切る」という基本動作の練習にはぴったりだと思います。遊びの中で大人がゆっくり手本を見せると、子どもが真似をして動作を覚えることができます。
2歳になったら本物にチャレンジ!
2歳になったら本物の食材をどんどん切っていきましょう。自分が切った食材が家族のごはんになる嬉しさは格別なものです。はじめは加熱した野菜(じゃがいも、にんじんなど切りやすいものがオススメ)を、テーブルナイフで切るところからスタート。
難なく切ることができるようになったら、フルーツナイフや子ども用包丁など、手のサイズに合わせて道具を変えていき、切るものもさまざまな野菜やくだものなど、幅を広げていきましょう。
包丁で切る動作の手順
- 始める時に事故防止のため、刃をよく見せて手や指で触らないように子どもに注意します。また、まな板の奥に包丁を置くトレーや容器、なければ布巾をたたんだものを置き、使わない時には必ずそこに置くことを伝えます
- 包丁の持ち方を見せます。利き手の親指と人差し指でできる「V」を、包丁の持ち手の峰に合わせて、手の平全体でしっかり握ります
- 切るものの準備は、大人が「平面」を作ってまな板にぴったりと載せます。こうすると慣れないうちでもしっかり切ることができます
- 何も置かないまな板の上で、空切りの練習をしてから切っていきましょう。利き手でない手は、指を隠した「猫の手」で食材を押さえ、利き手で包丁を下ろします。初めての時は、食材の奥に包丁の先をあてて手前にゆっくり下ろすとよいでしょう
- 慣れてきたら、両手の協応性を大切に、ゆっくりとリズムよく切っていきます
※いずれも言葉で説明するばかりでなく、子どもの横でよく見えるように手本を行うと、真似しやすく動きを吸収することができます
※子どもが包丁を使う時は、大人がそばで見守ってください
子どもの集中力と意欲を高める
包丁の練習は少し手間がかかるので、やりづらく感じるかもしれません。それでも「危ないものを扱う実体験」によって、子どもの集中力と意欲が高まる様子が見られるでしょう。
大人が思っている以上に子どもは慎重に作業を進めます。こうして集中して手先を使うことは、子どもの力を伸ばすことに繋がりますので、ぜひトライしてみてくださいね!