子どもと「色診断」で遊ぼう!“気になる色”でわかる子どもの心理とは?

子どもと「色診断」で遊ぼう!“気になる色”でわかる子どもの心理とは?

子どもが何を考えているか、わからない!と戸惑ってしまうことは、子育てをしているとよくあるものです。今どんな気持ちでいるのかがわかったら便利だなあ、と思うこともあるでしょう。そんなときは色診断を利用してみると、子どもの気分が大まかにでも把握できることがあります。
今回は、子どもとの遊びにも使える色診断をご紹介します。「今の気持ちはどんな色?」と子どもに聞いてみましょう。

簡単な色診断のやり方

色診断のやり方はとても簡単で、さまざまな色のなかから「今の気持ち」をぱっと選んでもらうだけです。この診断方法は、大人の気持ちを把握するときにも使えますし、自分自身の気持ちを知りたいときにもおすすめですよ。

なお子どもに「今の気持ちはどんな色?」と聞くときは、歌を歌うように節をつけて聞いてみるのもおすすめ、カラーチャートのように目に見えるものがあれば、そのときの気分を指さしてもらうだけなので便利です。

色ごとの意味とポイント

では早速、どんな色にどんな意味があるのかを解説します。
なお色には常に、プラスの意味とマイナスの意味があります。子どものコンディションやテンションによって、機嫌が良さそうなときはプラスの意味、泣いたり怒ったりしているときはマイナスの意味を参照してみてください。

プラスの意味:やる気のある、勇気のある、頑張りたいという気持ちがある
マイナスの意味:イライラしている、気持ちが空回りしている、怒っている

赤はやる気と勇気の色。正義の味方が好きな子どもにも人気の色かもしれません。自分の意志をつらぬきたいときの色ですから、それが良い方向に働けば、なんでも頑張れる、パワーを発揮できる、といった意味をもっています。
しかし裏を返せば、自分の意見を通したいという怒りの意志を表すこともありますよ。ご機嫌斜めのときは目先を変えてあげることも大事かも。

オレンジ

プラスの意味:楽しい、明るい、和気あいあい、元気
マイナスの意味:楽しすぎて羽目をはずす、行き当たりばったり

オレンジはポジティブさの色。今の気分にオレンジを選ぶ子は、楽観的で明るい気持ちのことが多いようです。人との交流も、恐怖感なく全身で、素直な気持ちでぶつかっていけるので、コミュニケーションもとりやすいでしょう。
一方、ポジティブが過ぎてしまうときには、人の気持ちに踏み込みすぎてトラブルになったり、ふざけすぎ、騒ぎすぎと判断されてしまうこともありそうです。

黄色

プラスの意味:冒険心、チャレンジ精神、オリジナリティ、まず動く、好奇心旺盛
マイナスの意味:無謀さ、我慢できない、甘えたい

黄色はチャレンジとオリジナリティの色です。スピード感もあって、今の気分が黄色!というときは「思い立ったらすぐ行動!」となっていることも多いでしょう。
同時に、黄色は「ちゅうい」の色でもありますよね。自分の好奇心にしたがって動くのは悪いことではないですが、無謀なチャレンジにならないよう気をつけたいところです。また独自色が強い黄色ですが、その裏側には甘えたい、誰かに頼りたいという気持ちが隠されていることもありますよ。

黄緑

プラスの意味:向上心がある、期待感がある、柔軟性がある、リラックスしている
マイナスの意味:疲れている、もどかしさを感じている

本人のコンディションが良いときに「今の気分は黄緑」と答えられるなら、それはニュートラルな姿勢でリラックスできているということ。しかし、今の気分を黄緑だと感じているにもかかわらず本人のコンディションが良くないようなら、それは本人が疲れを感じたり、現状に不満を感じたりして、リラックスした状態や期待感の持てる状態を求めているために、黄緑と答えているのかもしれません。

プラスの意味:平和的、バランスがとれている、安全だと感じている、落ち着いている
マイナスの意味:不安がある、バランスをとっていたい、自分の意見を主張したくない

緑も黄緑に似て、本人のコンディションが良くない場合は「緑があらわす状態を求めていることを意味する」色です。子どもが落ち着いているなら、「安全だ、安心だ!」と感じているようですが、そうでない場合は何かを不安に感じていたり、あるいは自分で意志決定をしたくなかったりと、「安全性を感じたい、落ち着きを感じたい」という気持ちをあらわします。

プラスの意味:冷静、分別がある、コミュニケーションを重視する
マイナスの意味:理屈っぽい、論破しようとしている、シャイで恥ずかしい
青を選ぶときは、冷静さが際だっています。単に落ち着きがあるというだけではなく、冷めている、あるいはシャイなために人との間に一線を引いてしまうということもあり、気持ちの高揚度には少し注意してみると良いかもしれません。青をひんぱんに選ぶ子どもで「良い子である」「騒がない」と感じるようであれば、「良い子だから」を理由に子どもの自主性ばかりに任せず、大人が関わりを増やすのもおすすめです。

水色

プラスの意味:穏やか、発想力がある
マイナスの意味:気を使って疲れた、気持ちをうまく伝えられない、もっと自分を見てほしい

今の気持ちとして水色を選ぶ場合、「コミュニケーションの不自由さ」を感じている子どもは多いでしょう。気持ちは荒れているわけではなく穏やかで、頭のなかでは活発にさまざまなことを考えていますが、それを口に出せないと感じているのかもしれません。水色が選ばれたときは、機嫌が良さそうでも、そうでなくても、「どんなことを考えているの?」と、子どものアイデアをゆっくり聞いてみるといいですね。

プラスの意味:豊かな感受性、リラックスしている、直感がはたらく
マイナスの意味:理解してもらえないと感じる、考え過ぎてストレスになっている

紫色の気分のときは、感受性が豊かになっているときです。今の気分を「紫」と答える子どもには、元々紫が好きだという子どもも多いかもしれません。直感力も鋭くなるため、絵を描いたり、歌を歌ったり、また絵画を見たり音楽を聴いたりすることでも豊かな感性を発揮します。ただし同時に、自分の世界にこもりがちなときも紫が選ばれます。独自の考えをふくらませること自体は悪いことではないため、それによって孤独になったり、ストレスを感じたりしていないかに気を配ると良いでしょう。

ピンク

プラスの意味:思いやりにあふれている、相手を受容する
マイナスの意味:独占欲が強い、依存したい、愛されたい

ピンクは「愛情の色」というイメージをもっている方も多いことでしょう。今の気持ちにピンク色を選ぶときは、心が豊かで思いやりにあふれていることがほとんどです。ピンクを見るとほっとする、やわらかな気持ちになると考えている人もいるかもしれませんが、まさにそんな気持ちだからこそ選べる色がピンクです。
ただ、子どもの様子が不安定で、とても「心が豊か」という様子ではないけれどピンクを選んでいる場合には、大げさなくらい思いきりかわいがって、あからさまに愛情を感じさせてあげるのもおすすめです。

プラスの意味:純粋な心、まじりっけない素直さ、清潔さ
マイナスの意味:潔癖、融通がきかない

白は見るからに純粋な色で、今の気持ちを「白」と答える場合はたいてい、素直でさっぱりとした心持ちであることが多いでしょう。ただしまれに、不正なものは許さないという強い潔癖感を示すことがあり、子どもの場合は「○○くんだけずるい」といったような気持ちを抱えていることも考えられます。輝かしい、爽やかという気持ちを表していることも多くいちがいには言えませんが、状況に照らし合わせて判断したいポイントです。

プラスの意味:人に影響されない、人に負けたくない
マイナスの意味:頑固さ、人が信頼できない

黒という色に対して、かっこよさを感じている子どももたくさんいます。今の気持ちが「黒」ならば、それは多くの場合、他者からの影響を必要以上に受けない孤高の精神性をあらわしているのです。子どもにとって独自の路線を突き進むことにはメリットもありますが、ときに他人の意見を聞けない頑固さももってしまうことがあるため、うまく子どもの興味をひき、心をほぐしながらアドバイスを送りたいものです。

ちょっとした色診断で子どもの気持ちをつかもう

色のもつプラス、マイナスの二面性は、子どものなかに常に内在しているものです。どの感情なら良い、どの感情は良くないということではなく、それぞれを理解して受け入れることで子どもが安心できる環境を整えられます。
また今回は「今の気持ち」ということでしたが、子どもが「好きな色」も子ども自身の心理に大きく関わっています。また「今の気持ち」を聞くと、単に好きな色で返事をしてしまう子もいるため、いつも同じ答えしか出てこないという場合は、「いま2番目に気になる色はなあに?」と聞いてみるのもおすすめですよ。日々の子育てに、またちょっとした遊びにも、ぜひ色の力を利用してください。

ライター

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心理カウンセラー、占い師 あん茉莉安

ふたりの女子の母。専門はスピリチュアルと発達心理学。得意分野は幼児教育、習い事、小学校お受験、中学受験など。趣味は歌とバイオリン。教員免許、図書館司書、学校図書館司書の資格をもっています。占いやパワーストーンを通してさまざまな癒しを皆さまへお届けしています。

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