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2児のママ・衛藤美彩さん「イベントごとはゆるく楽しむ派!やらなきゃにとらわれず、家族が楽しい・おいしいと思えればそれで十分なんです」

2019年にアイドルグループ「乃木坂46」を卒業後、女性ファション誌のモデル等で活躍している衛藤美彩さん。2022年1月に第1子、そして2023年12月に第2子が誕生し、現在2児のママ。年間行事やイベントを楽しむための工夫について聞きました。
イベントは花よりだんご?
イベントの時期になると、鼻歌がイベント仕様になります(笑)。子どもたちには、この間のひな祭りのときに「女の子のお祝いなんだよ、すくすく育つようにという願いがこもっているんだよ」と説明しましたが、今はまだ、ただちらし寿司が食べたいという感じですね。
私は部屋を飾りつけしたり、行事のメニューを朝から仕込んだりというところまで、イベントに対しての熱量はないのですが、一通りはやります。節分には豆まき、ひな祭りにはちらし寿司など。でもなんだかチープな感じになってしまいますね。例えば、節分のときはパジャマ姿のまま鬼のお面だけつけるとか…クオリティはそんなに高くありません。恵方巻きも静かに食べなきゃと思いつつ、途中でしゃべってしまいましたし(笑)。
工作にハマっている3歳の息子
行事は息子にとって工作のしがいがあるタイミング。イベントそのものの意味はわかっていなくても、折り紙や色画用紙に絵を書いてくれたものを飾っています。イベントが終わってもずっと飾っていたら、息子から「もう片付けようね、クリスマス終わったよね」と言われて片付けなきゃと気付くことも(笑)。息子の方がイベントに対して丁寧に向き合っているかもしれません。
無理しない範囲で行事を楽しむ
私の中ではゆるく長く、疲れない程度にできることをやっています。「行事を盛大にお祝いしないといいお母さんじゃない」なんて、思わなくていいかなと思っています。SNSできれいなデコレーションや、手の込んだ料理が食卓に並んでいるのを見て、「すごいな」と思うことはありますが、自分と比べることはしなくていいと思っています。家族が楽しめて、おいしいと言いながら季節のもの、行事のごはんを食べられたらそれで十分です。
今年のひな祭りは「ちらし寿司を自分で作ろう!」と意気込んでいましたが、いざスーパーへ行くと、出来合いのちらし寿司が目に入って、「あ、もうこれ買いまーす」ってあっさり購入しました(笑)。だってもう午後4時とかで、「今から作れる?ちょっとできないかも」って。でもイベントは今日やることに意味があるじゃないですか。なので今日ラクできて、楽しい方を選びました。凝りたい時に凝ればいいし、時間がある時にやればいいかなとゆるく考えるようにしています。
子どもと一緒にやって良かったなと思う最近の出来事
時々3歳の息子と一緒に、キッチンに入って食事の用意をしています。一時、息子が食への興味がなくなり、あまり食べてくれずに悩んでいた時、唯一食べてくれたものが「卵焼き」でした。
「これはチャンスだ!」と思って、卵を割らせてみたら、そこから食や食材に興味を持ち始めて、食欲も出てきました。もちろん最初はうまく割れず、ぐちゃぐちゃにしていましたが、失敗をして、力加減を工夫するなど自分なりにうまくいく方法を試して上達していきました。
私もその時のリアクションは大きく「わ~すごい!!」と大拍手。卵を割り、混ぜて焼いてできあがったものを食べる。シンプルな行動ですが、実際に試したからこそ感動が伝わったんですね。
「急がば回れ」というように、食べてもらいたい時に思い切ってそういう体験させてみるというのはいいかもしれません。もし同じような悩みを抱えている人がいたら、試してみて欲しいです。
遊びやイベントを通していろいろなことにチャレンジしたい!
大きい公園でアクティブに
今年の夏も暑そうですよね。炎天下になる前に大きい公園に行って、最近やっと興味が出てきた「ストライダー」でのびのび走らせてあげたいなと思います。これも少し前から準備はしていたものの、息子はまったく興味がない様子で、しばらく置きっぱなしだったんです。いよいよ出番が来そう!元気に走りまわって欲しいですね。
舞台観劇でエンターテインメントを感じる

先日、劇団四季デビューをしてきました。「ライオンキング」を観に行ったのですが、最後まで座って観られました!まずは座って鑑賞できたことに感動。鑑賞の5日くらい前から、自宅でライオンキングを見せて予習をしたり、お話するときも小さい声で話したりなど、イメージトレーニングを進めて当日を迎えましたが、しっかり堪能できました。また次も行こうと思っています。
私もミュージカルに出演していたことがあって、画面では得られないエネルギーや迫力を感じて欲しいなと思っていたんです。子どもに舞台役者になって欲しいとかそういうことではないのですが、体感することで今後の目標や選択肢を広げる意味でも、いろいろ見せていきたいなと思います。
記憶にはなくても、感覚として身体に染みつくことがきっとあるはず。私も子どもの頃、よくわからないけれど美術館に連れて行かれていたなという記憶だけはあります。母親として、理想はたくさんありますが、無理なく自分ができる範囲で、子どもに寄り添っていきたいですね。
取材・文/森岡陽子