もしものときのために…自宅の防災を見直そう!備蓄品や防災アイテムの賢い収納方法を伝授
9月は防災月間。この機会に家の防災を見直してみませんか? 整理収納アドバイザーのぽりこさんに、備蓄品や防災アイテムの収納のコツについて教えてもらいました。
備蓄品や防災アイテムの収納
もしものことを考えて用意した防災アイテムや備蓄品ですが、「どこに収納すればいいの?」「収納しておく場所がない!」なんてことはありませんか?
まずは家の中をぐるりと見渡して、災害発生時でも比較的安全にたどり着ける、そして取り出しやすい場所を探してみましょう。まとまったスペースがなくても、今ある収納の中身を見直してスペースを作ったり、隙間を活用するという方法もあります。また、使う場所の近くに分散収納することもできます。
非常用持出袋は避難経路上に
非常時に持ち出す最低限の備えである非常用持ち出し袋は、サッと持ち出して外に出られるような場所に置くようにしましょう。玄関や避難口に近く、なるべく普段の生活の邪魔にならない場所に、できるだけワンアクションで持ち出せる状態にしておくのが理想です。わが家は寝室が玄関に近いこともあり、就寝時の被災のことも考えて、寝室のドア付近に置いています。
備蓄品の収納
備蓄品は、いつも使っている品を多めにストックして、日々使いながら使った分を都度補充していく「ローリングストック法」で管理するのがおすすめです。食品・飲料水をはじめ、ティッシュ・トイレットペーパー・ラップ・ゴミ袋などの日用品もこの方法で管理しておくと安心です。
自宅用と持出用に分けて考える
住んでいる地域や、一軒家か集合住宅かによっても、備蓄品の量や種類など備え方は変わってくると思いますが、いずれも災害発生時に取り出しやすく収納することが原則です。
自宅避難を想定した場合は、使う場所の近くに分散収納しておくと便利でしょう。一方、避難所など自宅以外の場所で避難生活を送ることを想定すれば、持ち出しやすいようにまとめて収納することをメインに考える必要があります。
分散収納の例
分散収納の例として、わが家の場合を紹介します。まず、食料品や飲料水の主な収納場所はキッチンです。パントリーのような場所がないので、食器棚の引き出しとカラーボックスに分けて収納しています。
使用頻度が高めの物を食器棚の引き出しに、それ以外の物をカラーボックスに入れています。
長期保存のできる水は、キッチンに収まりきらず、廊下の収納に保管しています。こちらは使う頻度が低いので、意識的に消費期限の確認が必要です。わが家では防災月間中に見直すようにしています。
その他、ティッシュは廊下の収納、トイレットペーパーはトイレの収納棚と廊下の収納、など使う場所の近くの収納場所に多めにストックしています。
防災アイテムの収納
カセットコンロや非常用トイレ、懐中電灯などの防災アイテムを分散収納する場合も、備蓄品と同じように、基本的には使う場所の近くに収納します。
わが家の場合、例えばカセットコンロは、本当はキッチンに収納したかったのですが入る場所がなく、キッチンに近いリビングの収納に入れています。それでも、ここに収納したことがわかっていれば大丈夫です。
非常用トイレは、トイレの収納棚に。
大きいLEDランタンはキャンプ用品と一緒に収納しています。その他、各部屋の見やすい場所に、持ち運びのしやすいLEDライトを置いています。
まとめて収納する場合
備蓄品や防災アイテムをまとめて収納する場合には、収納ケース選びも重要です。フタが付いた丈夫なもので、「持ち運びがしやすいか」「中に物を入れた時に運べる大きさ・重さか」などが選ぶポイントになってきます。
たくさん入るからと大きすぎるケースを選んでしまうと、いざという時に持ち運びが大変になってしまいますし、小さすぎると必要な物が入りきらない、なんてことも。自分の家に必要な備蓄品や防災アイテムの量を考えて、ちょうどいい収納ケースを選んでみてくださいね。
収納するときの注意点
備蓄品や防災アイテムを棚などに収納する際には、災害時に棚が倒れたり、中の物が飛び出してしまわないか、という点でも注意が必要です。棚の転倒防止や、中の物が飛び出さないような工夫(滑り止めやストッパーを付けるなど)もしておくと安心です。まずは一度、今の収納に危険な個所がないかチェックしてみましょう。