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共通財布 vs 夫婦別財布。家計管理でイライラ率が高いのは“別財布”
日々の生活費に、子どもの教育費、住宅ローン、老後資金…と、常にママの頭を悩ませるのが“お金”のやりくり。子どものいる共働き夫婦たちがどうやって家計管理をしているのか、アンケート調査から実情に迫ります!
question お互いの収入を把握していますか?
□A.お互いに把握している
□B.夫の収入を把握しているが、夫は妻の収入を知らない
□C.夫は妻の収入を把握しているが、妻は夫の収入を知らない
□D.お互いに相手の収入を知らない
□E.その他
子どもがいる共働き夫婦ののうち、お互いの収入を把握している人は5割以上。どちらかだけが把握しているという人は約34%でした。
また、「お互いに相手の収入を知らない」という人も約13%。夫婦といえどもお金のことはプライバシーとして尊重し合っているようです。
question 家計管理はどんな方法で行っていますか?
共通財布タイプ
約5割の夫婦が、「妻が夫婦の収入と家計支出を一元管理し、夫はお小遣い制」といういわゆる“共通財布”型
□自分で管理したほうが把握しやすいし、やりがいがある(40歳)
□旦那に任せたら財産を散財される(48歳)
□コンスタントに貯蓄がしやすい(39歳)
など、自分で財布のヒモを握ったほうが確実で安心、というのが大きな理由になっています。
完全別財布タイプ
共働き夫婦はお互い経済的に自立しているので、「財布は夫婦別々で、費目ごとに生活費を分担して残りはお互い自由」という“完全別財布”型も2割弱。
□お金の使い方を干渉されたくない。相手の干渉もしたくない(41歳)
□自分の収入を自由に使いたい(38歳)
といった回答から、自分で働いたお金は自分で管理したいと思っていることが分かります。
片方負担タイプ
三番目に多かったのが、「夫が生活費をすべて負担し、妻は貯蓄を担当」という“片方負担”型。
□お互いの財布から生活費を出すと複雑で分かりにくい(39歳)
□別々に管理したり折半するのは面倒。夫の給料で生活して、自分の給料を全部貯金するのが分かりやすい(31歳)
いうように、家計管理が明朗というのが理由のようです。
question 今の家計管理に満足していますか?
約75%の人が、「満足」「やや満足」と感じている結果に。管理方法別に、ママの本音を覗いてみましょう。
共通財布:満足度80%
貯蓄しやすい!
□夫はお金をあるだけ使ってしまうタイプなので私が管理。貯蓄もできています。夫は管理できないことを自覚しているので、結婚するときにクレジットカードも全部私に預けてくれました。(32歳)
□子どもが生まれてこれからどんどんお金がかかるので、財布のヒモを締めて少しでも貯金できるように私が管理。旦那のストレスが溜まらないように、お小遣いが足りないときは補充しています。(39歳)
□私はズボラでお金の管理ができないので、しっかり者の主人におまかせ。月に1回、現在の貯金額やその月の赤字黒字状況の報告会が開かれます。毎日家計簿をしっかりつけている主人に感謝感謝です!(31歳)
夫が協力的でないと、イライラが募りがち
□夫が家計に関心がない。お金に余裕があると思っているので、毎月ピンチだと言うことをもう少し理解してもらいたいです。(28歳)
□あればあるだけ使う夫。毎月ギリギリのお小遣いしか渡しません(交際費は別)。足りなくなると、すぐに「1000円ちょうだい~」と言ってきます。私が必死に節約しても、すぐコンビニを利用したがるし、まったくの無頓着で困ってます。(39歳)
□夫がクレジットカードを使うので、完全には管理できてません。家計が厳しいことを毎日伝えているけれど、趣味への出費がやめられない夫。カードは仕事上必要なので取り上げられないのが難点です。(41歳)
完全別財布:満足度62%
お互いに責任感が生まれるのが◎
□きっちり分担できているので、収支が分かりやすい。食料品費は夫、外食費は私が負担しているので、手を抜こうとすると自分の出費になるのがちょっと悔しい。(44歳)
□それぞれがその場で臨機応変に払っているので、お互いストレスがたまらない。それぞれが責任もって、無駄遣いをしないという意識があるので成り立っていると思います。(38歳)
貯蓄しにくい、収入減のとき困る
□お互い好きなときに使えてしまうので、我慢して貯金をする雰囲気がない。子どもがまだ小さいので将来が心配です。(32歳)
□夫がお小遣い制にしたくないと言うので別財布にしていたら、貯蓄がまったくできてなかった。毎回ボーナスのたびに、家庭用貯蓄にいくら回すかでもめています。(38歳)
□出産を機に正社員からパートになったため、費用負担でもめまくりです。最近やっと私の保険料を主人が負担してくれるようになったけれど、食費も出してほしい…。(30歳)
片方負担:満足度86%
妻の稼ぎは全部貯蓄に。頑張りが数字で見えて満足
□生活費・交際費などを夫がほぼ全額負担してくれているので不満はない。最低でも毎月自分が貯蓄した分は貯まるので、貯蓄に対する不安もありません。(40歳)
□出産して仕事を続けられるか分からなかったので、結婚当初に夫の収入だけで生計を立てる約束をして、今でもそれが続いています。今も私は働けているので、私の稼ぎは全部貯蓄に。(46歳)
結局、片方の収入だけでは賄えない
□結局片方の収入だけでは足りず、足りない分を補填しています。(37歳)
□私のお給料はすべて貯金になるので、給料日の嬉しさがあまりない。(28歳)
□夫に節電に協力してほしいと頼んだら、「電気代は俺が払ってるんだから、そんなことをするだけ無駄だ」と言われて腹が立った。節電して浮いた分を貯蓄に回せるし、いざという時のためにもなるのに…。あまりに自分勝手で話す気にもなれなかったです。(36歳)
家計管理の方法は夫婦の事情によってさまざま。どの方法も一長一短で、何が正解かは一概に言えません。どんな方法であっても、お互いが納得できることが家計管理をうまくするコツかもしれないですね。
データ出典:サンケイリビング新聞社「ぎゅってWeb」および「シティリビング」読者アンケート/2017年8月1日~8月22日/有効回答数 636人(20~40代既婚子あり女性を抜粋)