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実家住まいのシングルマザー。老後も含め何かと不安で…
早くに夫を失い、高齢の両親と同居している会社員のシングルマザー。一括贈与教育資金の使い方や、老後資金の考え方などをアドバイスします。
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advice 1 教育資金の一括贈与は中学受験の塾代などに
18歳以降の教育資金は、すでに学資保険で総額1740万円の用意があるので、大学進学や留学も可能です。また、中学受験をして私立に進学し、そのまま私立高校に上がっても、現在の収入なら高校の学費は無償になるはず。一括贈与された教育資金は、中学受験でかさむ塾代などに充てましょう。子どもが30歳になると残額に課税されるので優先的に使い切って。
advice 2 老後に必要なお金と年金を比べて目標を明確に
老後資金は目標を明確にすることが大切。まず、老後の生活費やリフォーム費用などの見込みを計算してみましょう。このママが65歳まで現状の年収で働くと、概算で老齢厚生年金40万+老齢基礎年金78万(満額)+遺族厚生年金4万=約122万円/年。足りない分はiDeCoやつみたてNISAで作り、保険料の払い込みが終わったらその分も回しましょう。
advice 3 医療・介護保険は不要。賠償責任保険などは必要
40歳以上の会社員ママの医療保険や介護保険の必要性は低め。大きな病気をしても健康保険の高額療養費や傷病手当金制度が使えますし、万が一のときも遺族年金や障害年金があります。保険料控除目的の加入はおすすめしません。重要なのは賠償責任保険と火災保険の加入。そして自動車保険の対人・対物無制限の補償です。念のため加入状況を確認しましょう。
result 家計に問題なし!今は家族との時間を楽しんで
大変な状況での育児でしたね。不安な気持ちがよく分かります。ただ、両親のサポートや住居、仕事があるのは「生きていく土台がある」ということ。子どもは成長すると、親と遊んでくれなくなるものです。将来の不安にスポットを当てるよりも、旅行など今しか楽しめない家族の時間を大事にしてくださいね。
※この記事は、2022年7月発行の「ぎゅって首都圏版8月号」に掲載した記事を再編集したものです