コロナ禍の影響で収入減。月々赤字の家計をどうすればいい?

コロナ禍の影響を受けて収入が減ってしまった自営業のママ。月々赤字で今後の働き方にも悩むママに、お金のプロがアドバイスします。

今回の相談者

Y.Yさんの画像

35歳/販売

Y.Yさん

パパ(36歳・販売)、長女(1歳)の3人家族。コロナの影響で私の収入が低迷し、貯蓄ができていません。今はパパの扶養内ですが、今後は扶養を外れてもっと働くべきでしょうか。夫婦別財布で、家計全体が可視化できていないのも懸念です。つみたてNISAや学資保険も気にはなっていますが未着手。できれば2人目もほしいのですが…。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)

  • パパ

    200,000

  • ママ

    70,000

  • 児童手当

    15,000

月間支出

  • 住居費

    83,100

  • 保育料・教育費

    24,800

  • 保険料(自動車・生命)

    21,600

  • 水道・光熱費

    20,000

  • 通信費

    18,000

  • 車費

    25,000

  • ママのお小遣い

    10,000

  • パパのお小遣い

    15,000

  • 食費(パパの昼食代2万円含む)

    55,000

  • その他

    20,000

月間貯蓄

  • 貯蓄

    0

ボーナス時収入(年間)

  • パパ

    150,000

ボーナス時支出(年間)

  • 臨時お小遣い

    50,000

  • 生活費補填

    100,000

ボーナス時貯蓄(年間)

  • 貯蓄

    0

現在の総貯蓄

  • 普通預金

    1,500,000

advice 1 支出の徹底見直しで2万3000円減を

この家計の最優先課題は、児童手当を除いた月の収入でやりくりできるようになること。全体で約2万3000円の支出減が必要です。固定費(住居費~車費)は収入の2分の1が目安。保険や電気ガス会社の見直し、電力アンペアを下げるなど、徹底して圧縮しましょう。格安スマホにしたそうですが、通信費もまだ高め。食費やそのほかの流動費も極力削って。

advice 2 ママは扶養を外れて年収160万円超を目指そう

支出を減らした上で収入増も必要です。現状のパパの収入だと、ママが扶養でいるメリットは小さめ。扶養を外れて、年収160万円以上を目指しましょう。130万~150万円台では社会保険料などの負担増で損をします。年収が160万円になれば手取りは約130万円。将来の年金も増えますし、今より月4万円ほど増えて貯蓄もできるようになります。

advice 3 家計のピンチに備え、教育費は積立預金で

教育費は児童手当をそのまま貯めましょう。保育料が無償になったら、その分も教育費に回して。現状は貯蓄が少ないので、家計のピンチのときに備え、学資保険ではなく積立預金が◎。学資保険は解約すると損をしてしまうからです。つみたてNISAなどの運用は収入が増えてから検討を。自営業の老後資金づくりには、節税にもなる小規模企業共済がおすすめです。

固定費を中心に見直しを

result 全体像を可視化し、夫婦で力を合わせて節約を

収入減の今が一番つらい時期ですね。パパが管理している費目も透明化して、家計の全体像を把握し、徹底的に節約しましょう。教育費を貯めつつ、収入が回復してきたら、並行して老後資金を貯め始めることも必要です。2人目も希望しているなら、危機感を持って、夫婦で力を合わせて目標に向かっていきましょう。

※この記事は、2022年4月発行の「ぎゅって首都圏版5月号」に掲載した記事を再編集したものです

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マネー・スキルアップ

ファイナンシャルプランナー 氏家祥美

FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。

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