12人産んで育てた助産師HISAKOさんがパパ・ママに伝えたい「がんばらんでええ!」

12人産んで育てた助産師HISAKOさんがパパ・ママに伝えたい「がんばらんでええ!」

助産師として多くの親子と関わりながら、プライベートでは12人の子どもを出産したHISAKOさんが『がんばらんでええ!』『テキトーでええ!』を合言葉に、キレイゴト抜きの方法論でみなさんの心を軽くするコラムをスタートします!

はじめまして。12人の子どもを産み育てた助産師HISAKOです!

「子は育ち、いずれ巣立つ」と言いますが、四半世紀にわたってなぜか無限ループで幼児を育て続けています。わたしは「&あんふぁん」読者さんより、少し(かなり?)お姉さんだけど、第12子は現在4歳なので、現在進行形子育て中のママだという点ではみなさんとは同志です!(だから仲良くしてね!)

このコラムでは、12人の子育てを通して気づいたこと、過去にやらかした未熟さゆえの身の毛もよだつ失敗談、そして助産師としてたくさんの親子に寄り添ってきた経験から、子育て界隈のあんなトゲトゲ、こんなドロドロ…不穏なものはサクサクっとお片付けして、ママたちの心に爽やかな風を吹き込ませたいと思います。

助産師HISAKOです

周りはみんなスーパーママ!?

周りのママを見てると、みんな自分よりずっと穏やかで愛情たっぷりに子育てしているスーパーママに見えてきますよね。わたしも第5子ぐらいまでそうでした。「子どものため」と言いながら、周囲の目が気になってしょうがないんです。「素敵なママだね」と評価されなきゃ不安で壊れてしまいそうになるから、自分の都合のいい方向に子どもの行動をコントロールしようとしました。でも当然子どもにも意思があるので、ママの操り人形にはなってくれません。行き詰まるイライラは、子どもに向けられ八つ当たり。

「あなたのため」と言いながら、わたしが守りたいものは子どもじゃなくて自分の名誉なんじゃないか?大事なのは世間体?と本気で悩みました。いやぁ〜当時のわたし、子育てを小難しく考えすぎていたなぁと思います。

頭ではわかっているけれど、できないのが人間

今は、「世間体は気になって普通やろ!」と笑い飛ばせるし、「子どもも大事やけど自分も大事やん!」と、いわゆるキレイゴトとリアルなママの感情に折り合いをつけることができます。「よその子と比べない育児」とか「子どものペースに合わせて見守ってあげる」とか、それができれば苦労しませんよね。頭ではわかってるけどできないのが人間です。そうだそうだ、そういうモンだ!と、いい意味で開き直るが勝ちですよ〜!ママなんていう生きものは所詮、その程度の完成度なんじゃないでしょうか。

誰だって「すごいね」「がんばってるね」「尊敬する」って言われたいはずです。このような気持ちを承認欲求や自己顕示欲といいますが、それを手放したら向上心も失うことになります。そう考えると「もう無理!なんでよ!キィ〜!」って吠えてるぐらいが自然体であなたらしくてステキです。

子育てはうまくいくほうがレア、がんばっている時点ですごい!

『子どもを育てる』本質は、うまくいくことのほうがレアで、うまくいかないほうがスタンダードだと思ったほうが正解かもしれません。それでも毎日、ごはんを食べさせて寝かせて、ときどきピュアな寝顔に癒やされて、ママたちはみんな精一杯がんばっています。その時点でスペシャルデラックスすごいことだからね!

12回目の育児でさえ「待って。このパターンは知らないんだけど!」が突如押し寄せます。結局のところ、何度目であっても子育てというものは毎回試行錯誤の連続で、たまたまうまくいったらラッキー!ぐらいに考えましょう。現実の子どもは千差万別。固定概念なんて参考にならないことばかりです。
どうあれ、子どもが元気に育っていてママが頑張りすぎず力が抜けているのなら、その子育てこそが大正解だから。あなたの持つ『無意識のチカラ』を信じましょうね!

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助産師 HISAKO

1974年生まれ。看護師・助産師資格取得後、総合病院、産婦人科クリニック勤務を経て2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」開設。同院での母乳育児支援・育児相談を中心に、大阪市育児支援訪問・妊婦教室を15年にわたり担当。政府や自治体依頼による講演活動や、日本全国の幼小中高校、大学、各発達段階に合わせた教育現場における出張授業「いのちの授業(性教育授業)」を展開。プライベートでは1998年から2020年の間に12児を出産。2020年沖縄県うるま市に移住、助産院移転。YouTube登録者数約57万人『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』を配信中。

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