“イヤイヤ期”はいつまで続く?長いイヤイヤ期とうまく付き合う、HISAKO流のとらえ方

助産師として多くの親子と関わりながら、プライベートでは12人の子どもを出産したHISAKOさんが『がんばらんでええ!』『テキトーでええ!』を合言葉に、キレイゴト抜きの方法論でみなさんの心を軽くするコラムをお届けします。
イヤイヤ期の子どもはママの都合なんてお構いなし!
イヤイヤ期の子ども。なんでもかんでも「イヤ!」を連発です。まだ上手におしゃべりできない年齢なのに、なぜか「イヤ!」だけは、ハッキリ発音するのは何なんでしょうね(笑)。ママが穏やかに対応しても、やっぱり「イヤ!」と返ってきて、「イヤなのはこっちよ」と言いたくなりますよね。
2〜3歳児は、自分と他人は違う人格の持ち主だということに気づきます。自分という存在が、他とは違うものである。ならば、その気づきを周りの人にも知ってもらわねば!となるわけです。
「自分」を知ってもらうために、子どもは手段を選びません。とにかく大好きなママと、この気づきを共有したい。今すぐかまってほしい。ママの都合なんてお構いなし!
イヤイヤ期はいつまで続く?
イヤイヤ期の全盛期を過ぎても、「4〜5歳だけど終わらない」という声もよく聞きます。思考能力が向上し、多少の妥協や我慢ができるようになり、言葉を上手に使いこなして自己主張できるようになるので、2歳の単純不条理なイヤイヤに比べると理屈で攻めるハイレベルなイヤイヤです。
そして小学生になると、頻度こそ減りますが、さらに高度なイヤイヤになり、高学年以降は本格的な思春期に向けての準備体操!
子どもはイヤイヤを繰り返しながら大人になっていく
私は12人12通りのイヤイヤに付き合ってきましたが、大波が来る時期は子どもによってまったく異なりました。年齢問わず、大好きなママの注目を浴びたいのが子どもです。甘えたいけど自立したい。どうしていいのかわからない、といったところでしょうか。「正反対の二つの気持ちの狭間で揺らいでるのをわかってよ!」ということを端的に伝えようとすると、「イヤ!」という表現になってしまうのかもしれませんね(笑)。
見えない敵と戦いながら、一生懸命に成長しようとする姿、それがイヤイヤ期。子どもはさまざまな発達段階の個性的なイヤイヤを繰り返しながら大人になっていくのです。そう考えると、イヤイヤ言ってる子どもがなんだか愛おしく思えてきませんか?
親はどこまで付き合うべき?潔く諦めちゃってOK!
とはいえ、親はどこまで付き合うべきなのでしょう。笑顔で子どもに接することができるように、イヤイヤ期についての学術的理論を学ぶのも素晴らしいけど、考えれば考えるほど、「自分の育て方に問題があるのでは?」というネガティブ自己否定思考に陥って自信喪失…ということもあるかもしれませんね。
みんな通る道と理解していても、傍若無人な態度をいつも笑顔で穏やかに受け止めるなんて、簡単なことではありません。親は振り回されボロボロになるのですが、自分が他人とは違うという気づきそのものは、喜ばしい成長であり止めるべきものではないから困っちゃいますね!
ママも人間だから、支離滅裂な子どもの相手にイライラ大爆発、「いいかげんにして!」ということもあるでしょう。でも、それはそれでいいんじゃないでしょうか。「教科書どおりの対応なんて自分には無理で〜す!」と、潔く諦めてちゃってくださいね(笑)。
なんとかしようとせず、あなた自身を大切にしながら待ちましょう
いきなりハイレベルな反抗期に柔軟かつ冷静に対処しなさいって言われてもできません。だから、そんなあなたを見据えて、子どもはかわいいイヤイヤを小出しにしながら、ママの子育てスキルを向上させるべく協力してくれていると考えてみてはどうでしょう?ママを想うからこそのイヤイヤ期なんです!ありがたや〜。
イヤイヤ期をなんとかしようとあがいたところで大して何も変わりません。あなたにできることは、おいしいもの食べて、楽しいことして、気持ちにゆとりがあるときだけ子どもをハグして、 大波が去るのをじっと待つことです。子どもは必ず立派に成長しますよ。大丈夫です!

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