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ドキッ!モヤモヤ…ママ友とのSNS、上手な付き合い方
イラスト/田仲由佳
コロナ禍で行動が制限され、SNSの便利さを実感した1年。
一方で、ママ友との間でトラブルになったケースもあったようです。
入園・進級で環境が変わった今、上手なSNSとの付き合い方を今一度見直してみましょう。
※2021年1/27~3/2にあんふぁん読者に実施したアンケートをもとに作成。有効回答数824
ポイント1 ママ友とは年代も 価値観も違うことを念頭に
「ママ友は年齢の近い子どもがいることでつながる関係。年代も価値観もバラバラです。友達だとズバッと言えることも、ママ友同士だと難しいですよね。そこで、頑張ったり無理をしてしまうことで、トラブルになりやすいようです」と、成蹊大学客員教授でITジャーナリストの高橋暁子さん。
また、年代によるネットリテラシーの違いも原因のひとつと言います。「40代のママはSNSが普及し出した頃に触れた年代で、情報を出す相手や範囲を制限する傾向が強いです。一方、20代はSNSが一般化して情報共有に抵抗のない人が多いようです。違う考えを持つ人がいることを意識しておきましょう。特に、子どもの個人情報はママが一番気にすること。情報を出す人は、自分の責任の及ぶ範囲で公開すること。情報を出すのが怖い人は、〝私は出さないアピール〞も必要です」
ポイント2 SNSは信頼関係と 文章のテクニックが必要
「SNSは今や欠かせないコミュニケーションツールですが、テキストでのやり取りには信頼関係や文章力・読解力が必要です。対面のコミュニケーションは言葉だけでなく声や表情などいろんなものを読み取ってするもの。SNSでも同じ調子で話すと、失敗しがちです」
例えば、「バカだなぁ」という言葉ひとつでも、対面だと笑いながら言っているのが分かれば受け手は流せます。言った方も相手の顔を見てまずいと思ったらすぐにフォローできます。ところが、SNSだと相手の表情が見えず、言葉の裏にあるものを勘違いしがちです。
「だからこそ、理解してもらえるよう、自分で情報を伝えていくことが大切です。言葉を補うためにスタンプや絵文字を活用して自分の気持ちを表現するのも一つの手。また、自分が許容できる送受信の時間や頻度など、事前に発信することで無用なトラブルを防ぐことができます」
SNSとうまく付き合うための 5箇条
読者が日頃気を付けていることを、高橋さんのアドバイスとともに紹介。参考にしてみては。
1 既読無視や返事がなくても気にしない
忙しいのはお互いさまと思いましょう。また、返事が遅いことを「私が嫌われているから?」と勘ぐられるとトラブルのもとに。事前に単に遅いだけと言っておくと、相手も気になりません。
2 常識的な時間内でのやりとりにする
固定電話をかけられる時間を目安に考えると分かりやすいです。ただし、緊急連絡や相手も知っておくべき情報がある時は「こんな時間にごめんね」と一言添えて送るといいでしょう。
3 簡潔に感じ良く
特にグループLINEは話が長いと通知が多くて迷惑なので、意見をまとめて送りましょう。議論をする場合は、用件を分かりやすくあげて、スタンプや絵文字でフォローするとバッチリ。
4 TPOを考える
相手に寄り添い合わせることは親しくなることにつながります。スタンプが多い、くだけた文体など、相手のトーンやノリに合わせましょう。ただし、人数が多い場合は、丁寧に接しておくのが正解です。また、内容が心配な場合は、夫など第三者に読んでもらうのも良いですね。
5 個人が特定されないようにする
写真投稿の可否は、撮ったその場で確認するのが一番です。また、写真をアップする際は、背景、ローカルスポット、固有名詞などで特定されないか確認を。タグ付けの言葉にも注意です。
SNSはあくまで 〝リアルの補完ツール〞
SNSに振り回されて辛いと思ったときは、投稿を休んだり、止めてしまうのも解決の一つ。大切なのは、あなたの心の健康、子ども、家族です。あくまでSNSは〝リアルの補完ツール〞。気楽に使えるもの、自分に合うツールを活用しましょう。