あんふぁん 東京版 2024年6月号

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- 野菜不足って、
子どもにどんな影響があるの?
「野菜は苦手…」って子ども、多いですよね。そんなとき、野菜を細かく刻んだり、ペーストにしたりと
見えないように工夫して何とかして食べさせたいと思うママパパも多いのでは。
では、なぜ野菜を食べた方がいいのでしょうか。専門家に野菜に含まれている栄養素についてお話を聞きました。
うちの子は野菜が苦手なんです…。
先生、野菜にはどんな栄養素が
入っているのでしょうか?
「カロテノイド」を始め、
野菜には子どもの成長に
欠かせない栄養が
多く含まれているんです
野菜にはたくさんの栄養素が入っていますが、
特に大切な栄養素が「カ
ロテノイド」類。カロテノイドは自然界に存在する黄色・赤色の色素成分で、
体内でビタミンAに変換されたり、おなじみ「緑黄色野菜」の定義も、カロ
テノイドの含有量で決まったりするくらい、重要な栄養素なんです。
「カロテノイド」が不足すると、
どんなことが起こるんですか?
蒲池桂子 教授
東京慈恵医科大学内科学講
座 勤 務 を 経 て2000年 博 士
号(栄養学)取得。
2003年4月女子栄養大学栄
養クリニック主任に赴任。
栄 養 クリニ ッ ク 営 業 管 理、
生活習慣病栄養相談、企業
向け栄養コンサルティング
を行っている。
カロテノイド類(リコピン、β-カロテン、ルテイン)が不足すると、
子どものころから、皮膚のトラブルとして吹き出物や肌のくすみが出てくる、
粘膜免疫が低下し口内炎が治りにくい、などの症状が出ることがあります。
また、大人になっても野菜が不足すると、心筋 塞や脳 塞になるリスク
も高まると考えられていますよ。
実は吸収率が低い
カロテノイド 類 の
上手なとり入れ方は?
べることが挙げられます。
また、
2024.6 東京
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が
作 り 出 す 菌 体 外 多 糖︵EPS︶
というネバネバした成分によっ
はずの栄養がうまく吸収されず
て吸収率が高まるという研究デ
にロスしてしまうのは、もった
ータもあります。本来はとれる
収ロス﹂を起こしていることが
いないですよね。効率よく野菜
カロテノイド類は、吸収率が
低いため栄養を摂取しても﹁吸
あります。吸収率を上げる方法
※参考:厚生労働省「e-ヘルスネット」
の栄養を体に届ける方法につい
カロテノイドは、カロテン類とキサントフィ
ル類の2種類があり、水に溶けにくく油に溶け
る性質を持ちます。
カロテン類には、緑黄色野菜に多く含まれ
るβ-カロテンやリコピンなどがあり、β-カロ
テンは動物や人間の体内でビタミンAに変わり
ます。
キサントフィル類には、紅サケや、エビ・
カニなどの甲殻類に含まれるアスタキサンチ
ンがあります。
として、カロテノイドは脂溶性
トマトやニンジンに
カロテノイドは多く含まれている
ても意識していきましょう。
カロテノイド類※は動植物に広く存在する黄色または赤色の色素のことで強い抗酸化作
用を持ちます。カロテノイドを多く含む食品は緑黄色野菜、
マンゴー・柑橘類などの果物、
甲殻類などがあります。
のため野菜炒めなどの調理法で
カロテノイド類は、こんな食材に入っているよ!
油と一緒にとる、良く噛んで食
「抗酸化作用」があると注目されている栄養素
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