食事中に奇声を発する子どもの態度を直すには?
子どもの気持ちや発達に目を向けることが、食事の悩みを解消する一歩のようです。乳幼児の食事について、ママ向けに講演会を行っている上田玲子さんにお話を聞きました。
Question 食事中に奇声を発する子どもの態度を直すには?
1歳2カ月の息子は、食事中にテーブルをバンバンたたいたり、金切り声を上げたりします。「もっと欲しい」や「嫌だ」と訴えているのかもしれませんが、食べても食べても奇声を発し続けることも。園ではこんな様子はないそうですが、家では何度注意しても直りません。子どもにきちんと分かってもらう良い方法はありますか?
[東京都・ゆゆゆ]
Answer 気持ちを受け入れると 落ち着いてきます
子どもに分かってもらう方法は、ないと思います(笑)。でも、「どうしてこんなことをするのかな?」と、お母さんの方から子どもを分かろうとすると、子どもの様子が変わってくるはずです。
金切り声を上げたりするのは、保育園で集団生活に適応しようと頑張っていることの反動かもしれません。お母さんに、「大変だったんだよ。分かって」と訴えているのでしょう。こんな様子が食事中に出るのは、お母さんが子どもと向き合える貴重な時間だからです。「一日よく頑張ったね」と声を掛けたり、優しく抱き締めてあげたりすると徐々に落ち着いてくることでしょう。以上を心掛けたうえで、次のことに注意してみてください。
お子さんの体重は順調に増えていますか? 母子手帳の成長曲線に沿って増えているなら、食事量はまず問題ありません。体重があまり増加していなければ、時間がかかっても必要な量を食べられるようにしましょう。食事時間は20分が目安といわれますが、もっと時間をかけても構いません。手づかみ食べは十分させていますか? 食べ物を逆さにしたり、こぼしたりするのは、自分の手で食べられるようになるための学習です。十分させてあげてください。余裕があるときは、お母さんも子どもとおいしさを分かち合って食べる時間をつくることも大事です。