楽しく遊んで学びにつながる熱中体験をしよう!
さまざまな体験を楽しむことで得られるワクワク・ドキドキする気持ちを大事にしたい。
そんな願いを込めて、「あんふぁん」2022年度のキャンペーンテーマは「みつけようワクワク、楽しもうドキドキ」 ~明日につながる夢中体験を~ に決定!
今回は、子どもの「熱中体験」のためにママ・パパができることを紹介します。
熱中はしてほしいけれど… こんなとき、どうする?
熱中体験がいくら大切とはいえ、実際の生活の中ではその“熱中”に、ママ・パパが困ってしまう場面も。読者アンケートで寄せられた質問について、大宮先生に聞きました。
Q. 熱中しすぎて食事やお風呂など必要な行動に取り掛かれません
A. 気持ちは受け止めて自分で中断できる力を育てて
それほど熱中できるのはすばらしいことですが、生活に必要な行動に移れないと親としては困ってしまいますね。とはいえ、一方的に親が終わらせてばかりいると、子どもは余計に反発します。「まだこれやりたいよね、楽しいもんね」と、子どものやりたい気持ちを受け止めてから、次の行動に促しましょう。こうした関わりを続けていくうちに、熱中していても子どもが自分で納得した上で中断できる力が育っていきます。
Q. 熱中していたはずの習い事、嫌がったらやめるべき?
A. 長い間嫌がる場合はしばらくお休みするのも手
子どもが自分からやりたいと言って始めた習い事でも、気分が乗らないなどの理由で行きたがらないのはよくあること。ただし、長期間ずっと嫌がっているのであれば、一度お休みにするのもひとつの手です。長い期間嫌だと思いながら続けていても学びにはつながりませんし、その習い事が嫌な記憶として残ってしまう可能性もあります。同じ時間を過ごすなら、子どもが好きで、自分からやりたがることをしたいですね。
Q. 夢中になると話が止まらない!相手をするのがツラいことも…
A. 話したい気持ちを受け止めつつ話題は変えてもOK
自分が夢中になっていることを聞いてほしいという場合もありますが、大好きなママ・パパと話がしたいだけという場合もあるので、話題がなんであれ、おしゃべりができればそれで満足することも。親も興味のない話をずっと聞くのは大変なので、タイミングを見計らって話題を変えつつ、おしゃべりを続けられるといいですね。気を付けたいのは、「静かにして」「黙りなさい」と一方的に話を終わらせること。子どもが自分を否定されたと思ってしまいます。
Q. ゲームや動画が好きな子ども。こんなことでも熱中ならOK?
A. 子どもの発達にふさわしいものか内容をよく吟味して
大人にとって価値がないと思うものをやめさせてばかりいると、子どもが何かに興味を持って熱中する機会を奪ってしまうことになりかねません。とはいえ、ゲームや動画は話が別。たとえ子ども向けとされているものであっても、子どもの言葉の発達や健康にとって好ましくないコンテンツもあります。このことをしっかり意識して、子どもに見せる前にまず親が内容を吟味することが大切です。その上で、視聴時間などのルールを設け、親子で一緒に楽しんでみましょう。
Q. 何かに熱中していてもすぐに飽きてしまいます
A. 集中できるのは5分程度。飽きてもまた興味を持つことも
幼児の集中できる時間は大人が思うよりずっと短いものです。3歳なら5〜10分程度同じ遊びを続けていれば、もう十分集中していると言えます。ですが、どんな遊びでも5分以上続かない場合は、おうちの環境を見直してみましょう。前ページにもあるように、たくさんのおもちゃが出しっぱなし、テレビがつけっぱなしなど、刺激が多い環境にならないよう工夫したいですね。また、飽きたように見えても、ひと月ぐらい経つと再び興味を持って熱中することもありますよ。