パパの育児参加が増加 Webの影響力も
あんふぁん創刊当初の20年前は、入園式・卒園式に参加するパパが少しずつ増えてきた時代。今や両親の参加は珍しくありませんよね。参観日を見ても、20年前はどう子どもと遊べばいいのか戸惑っているパパが多かったのですが、今は上手に遊べるパパも増えました。それだけ普段から遊んでいる、パパの育児参加が進んだと言えるでしょう。
Webの普及も大きな変化の一つ。コロナ禍で休園が続いた時には、Web会議ツールを活用して、劇を楽しんだり、みんなで合唱したりする園も。とても便利なものではありますが、スマートフォンやSNSなどの浸透による子育てへの弊害も問題化。上手な付き合い方が求められています。
保護者と園の先生との関係にも変化が
20年前は2年保育の園もまだ多くありましたが、現在はほとんどが3年保育に。預かり保育制度が徐々に充実し、2006年には認定こども園制度がスタート。子どもの入園後に働き始めるママがぐっと増えたように感じます。
園と保護者の関係性も変化しました。20年前は、自宅近くの園への徒歩通園が多かったのですが、最近は園バスで遠い園に通うケースも増加。保護者が園と接する機会が減り、関係が希薄になっているように感じます。幼児教育において、幼稚園と家庭は両輪です。子育ての悩みは、遠慮なく園の先生に相談してください。
わが子を思うからこその悩みは不変的なもの
一方で、「わが子を愛おしく思う」気持ちは、いつの時代も変わりません。そしてそこから派生する「よその子と比べてうちの子は大丈夫?」という心配、また、子どもの健康のためを思っての「好き嫌いが多い」「食が細い」といった食育的な心配も。友達づくりの不安も根強く、これらの悩みは、20年前からずっと一緒です。「あんふぁん」には、こういった不変的な悩みに寄り添い、サポートし続けてほしいと思っています。
変わったこと
子育てや家事に関わるパパは20年前に比べて格段に増加
パパも頑張っていますが、中にはママの言うがままになっている人も。そうなると“ママが二人”状態になり、子どもは息が詰まりがち。パパ自身の目線で子育てに関わってほしいですね」(西東さん)
園の先生、祖父母、ママ友 いつの時代も気になる「本音」
園の先生のほか、核家族化が進んで祖父母との関係性も以前に比べて希薄に。一方でママ友とのお付き合いツールとしてSNSが台頭しました。
身近になるデジタルメディア 付き合い方が課題に
スマホですぐに調べられる時代。でも「子どもの疑問を親が一緒に考えたり、図鑑で調べたりすることは、子どもの探求心を育てます。ぜひ実践してみてください」(西東さん)
ダイバーシティなど社会の意識変化は園生活でも
クラスにさまざまな個性や国籍の子どもがいるのが当たり前に。「いろいろな子どもがいる中で、子どもが育つことの良さ、一人一人が違っていいという考え方が、普及してきたと言えるでしょう」(西東さん)
コロナ禍ならではの子育ての悩みも
コロナ禍は休園が増え、友達とも気軽に遊べなくなり…。おうち時間をどう過ごす?動画とどう付き合う?など、新たな子育ての悩みが出てきました。
変わらないこと
愛おしいからこその「うちの子大丈夫?」
「わが子が一番かわいいのは当然のこと。“親バカ”でいいと思います。ただ、わが子のことだけを考えて、園などに理不尽な要求をするのはNG。周りへの敬意を忘れずに」(西東さん)
子どもの健康に直結 食育は不変のテーマ
2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されて以降、「和食」が再注目されました。あんふぁんでもたびたび「和食」を切り口にした特集を企画。