家族みんなが笑顔になるパパと子どもの密時間
いつも仕事で忙しいパパが、休日に張り切って子どもとの時間を取ったのになかなかうまくいかない…なんてこと、ありますよね。そんなパパも、ちょっとのコツで子どもとのより密な時間が作れるかも。元保育士で父親の育児支援を研究している小崎恭弘先生に、話を聞きました。
実践! パパと子どもで密に過ごす1日
よくあるシーンごとに、子どもと過ごすコツを小崎先生がアドバイス。ポイントは、日常にちょっとの遊び心をプラスすること。さあ、トライしてみましょう!
まずは楽しむことが1番!
1番大切なのは、パパ自身が子どもと楽しく過ごすこと。面白がりながら、子どもを通して新しいことを知ったり、自分の好きなことを伝えたり、一緒に一生懸命遊んだりできると良いですね。大変なときは、弱音を吐いてもOK! 夫婦で話し合いながら、2人で子どもを育てていきましょう。それではパパと子どもの密な1日のスタートです。
食事
外で食べたり、一緒に作ったり非日常を演出
外で食べてみるなど、食事にも遊び心を加えましょう。子どもにお手伝いをしてもらうのもオススメです。せわしない平日は、子どもがお手伝いしたいと言っても「また今度ね」と後回しになってしまいがち。そこで休日は、「パパと一緒にやろうか!」と誘ってあげると、子どもも喜ぶでしょう。
遊び
パパとママとでタイプの異なる遊びをチョイス
遊びにもパパ・ママで変化を持たせることで、子どもに多様性が生まれます。もしママが「静」をイメージするような落ち着いた遊びが多い場合は、パパは「動」をイメージして、よりダイナミックに遊ぶと良いです。
また、遊びにはそれぞれに意味があります。例えば積み木は、積んでは崩れて、失敗を経験しながら何度も挑戦する遊びです。一方で肩車や木登りなど体を使うことは、けがをする危険があるので、失敗に気を付けるべき遊び。いつもとタイプの違う遊びを取り入れることで、子どもがより豊かに成長します。
女の子の好みは自分から学ぼう パパの好きなことにも巻き込んで
パパの悩みの一つ、「女の子の遊び方が分からない」。これ、すごく分かります。僕自身も男3人兄弟で、子どもも男3人だったため、保育士になった時に女の子の言う「かわいい」が分かりませんでした。けれど、分からなければ知っていけばOK ! 普段遊ぶ様子や園の参観日の子どもを観察して、女の子が好きな遊びやキャラクターなどを学びましょう。
また、パパの好きなこと・得意なことに子どもを巻き込むのも良いですね。スポーツ、釣り、虫捕りなど…パパが夢中になっていることが子どもにも伝わり、きっと一緒に楽しんでくれます。
お風呂
絶好の遊びポイント 工夫を凝らして目いっぱい楽しもう
まず最初に注意することは、服を脱がせてから、服を着せて髪を乾かすまでが「お風呂」ということ。決してお風呂場の中だけで完結しないでくださいね。
さて、お風呂はたくさん遊べてスキンシップが取れる場所。安全に気を付けつつ、たくさんふざけてほしいです。水鉄砲をしたり、せっけんを泡立ててシャボン玉を作ったり、いろいろな手を使って子どもとたくさん遊びましょう。
寝かし付け
徐々に慣らしていこう 疲れるまで遊ぶのもポイント
ぜひパパにトライしてほしいのが、寝かし付け。前のページでも述べましたが、寝かし付けだけをやろうとしてもできないもの。子どもの生活全体の流れを把握し、寝る時間に向けて準備することが大切です。
ママでないと嫌がるという子どもには、いきなりパパと子どもの2人きりにするのではなく、まずはママ・パパ・子どもの3人で寝られるようにしましょう。徐々に慣れさせていけば、いずれパパと2人でも寝られるようになります。
また、寝るためには疲れていることが1番。なかなか寝ない場合は、まだ体力が余っているのかもしれません。日中にヘトヘトになるくらいたくさん体を動かして遊ぶことも、寝かし付けには大事ですね。
その他のお世話全般
子どもの様子を観察して ちょっとした変化もキャッチ
日々成長する子どもたち。けれど、関心を持たないとその変化を見過ごしてしまいます。「自分で歯磨きできた」「高いところの物が取れた」など、ちょっとした成長や変化を見つけて、「すごいね!」と言葉にしてあげましょう。また、気付いたポイントは、ママ・パパでお互いに共有すると良いですよ。